吾妻連峰

天元台〜東大テン〜鏡沼〜昭元山〜烏帽子山〜家形山〜高湯温泉

２００９年２月７日〜２月８日

昨年何度か試みたが、天候が悪く深いラッセルに時間がかかったりでこなせなかった吾妻連峰縦走に再チャレンジ。 夏道と同じだが、無積雪期に通るだけではもったいないような予想以上にいいルートだった。

アプローチ 東京駅６：１２〜米沢駅８：2５/（バス）９：００〜白布湯元９：４１ コースタイム ２月７日 　リフトトップ11：15〜人形石１２：００〜東大テン１３：３６〜昭元山１４：４５〜鏡沼１５：１０（幕営） ２月８日 　鏡沼７：０５〜ニセ烏帽子山8：３４〜家形山１１：００〜大根森１１：３９〜吾妻スキー場上部１３：４６〜ゲート１４：１９〜高湯温泉１４：３０

一日目
　リフトトップに降り立つ。今日は晴天で風もほとんどない。２月にこんなにもいい天気に恵まれるとは思っていなかった。かなりの人が山に入っているようだ。
　トレースがばっちり付いているのでズンドコ進む。人形石ではバスの中で一緒だった重装備の２人パーティーに会う。シールを外して最初の滑りを楽しむようだ。我々はいつものようにシールを付けたまま下降した。鞍部で一休み。中吾妻山、東吾妻山、一切経山と一望できる。
この時期コンパスがいらない吾妻なんて本当にめずらしい。
　二人組みに挨拶して先に進む。順調に東大テン。３人パーティーに山頂で会う。今日は明月荘に宿泊するとのこと。天気が良いので明月荘もばっちり確認できる。
　東大テンからの緩やかな下りを楽しむ。鞍部で休憩。東大テンまでばっちりあったトレースもなくなり、ここからは二人旅だ。昭元山は北斜面を巻こうと思ったが、急斜面で危なそうなのでここはきっちり山頂を踏むことにした。樹林帯は登りやすかった。山頂からは鏡沼を目指して斜滑降＆キックターンで高度を下げる。モコモコさん曰くこの下りが一番楽しかったそうだ。
　鏡沼付近は谷地平からの風の通り道になっておりテン場に適してない。少し戻った樹林帯の中にテントを張ることにした。今回使用したのはＩＣＩゴアライトＸテント。テントということで食事は焼き物は中止にして、レトルトハンバーグにとろけるチーズをトッピングしておかず＆つまみとした。嗜好品としてワイン１リットル。海草サラダにちりめんじゃこをトッピング。
　食事を済ますと後は寝るだけ。１９頃には眠くなってきたのでシュラフに包まった。

２日目

なんだか眠いので４：３０分起床が５：００になってしまった。ゴアテンは風を通さないから暖かく眠れた。朝食の定番永谷園松茸の味お吸い物＆もちを食べる。

　準備体操をして出発。今日は昨日と打って変わって風雪が厳しい。本来の吾妻の顔だ。烏帽子山は真っ白くハゲている。ガリガリと強風に苦労しながら山頂に到着する。広く視界が悪いのでどこが山頂か分からない。すぐにニセ烏帽子山へ向けてガリガリの斜面を下る。
　樹林帯の中に逃げ込みやっと一息。
ここからは尾根がはっきりしてくるのでルートは明らかだ。いつの間にか到着したニセ烏帽子山には、立派な山頂の標識が立っていた。兵子の分岐はよく分からないまま通り過ぎて家形山へ続く緩やかな登りを進む。ここの登りは長かった。しかし、樹林帯で途中直径1ｍくらいの深い穴が開いていた。「オンドルでもあるのか？」といろいろ観察しながら行けるので、いつの間にか霧の平への尾根の分岐に着いていた。
家形山の細長い山頂で少し迷ってしまったが、北側の崖沿いに進むと山頂分岐に着くことができた。
分岐からは少し回りこんで五色沼へ向かって下降する。
ガリガリの斜面となっているかと思っていたが雪質は割りと良く五色沼のコルへ無事降りられた。
コルには雪がついておりスキーを履いたまま通過でき、天候の割りに風が弱いような感じがした。大根森付近からシールを外していく。
このまま一気に高湯温泉の湯船へ直行だとスタートしたが、雪が降り止まず視界もあまりよくないせいか追分を少し通り過ぎて登り返すことになってしまった。無事ルートに戻ったものの、井戸溝を過ぎたくらいから、あれだけあるルートのリボンを見失いがちになる。トレースがあると快適なのだが、30ｃｍほど雪が増えた今日は傾斜がゆるいので歩きとなる。
なかなか進まないのでシールをつけていくことにする。
脛くらいのラッセルとなるが、軽い雪でもあるのでシールをつけると楽に進むようになった。
予定よりだいぶ遅れてのスキー場トップへの到着。再びシールを外してあとは下るだけだ。
強風で視界が悪いので、ゆっくりと滑っていく。
途中高湯から登ってきたらしい休憩中の二人に出合う。
相変わらず我々は、斜面を大きく使ってトロトロ降りる。今日の降雪でノートラックのゲレンデ跡を滑るのを楽しみにしていたであろうお二人には申し訳ないことをした。
最初はお風呂どころか14：40発のバスにも間に合わないかと思っていたが、スカイラインの除雪終了点に１４：２０に到着。バスには何とか間に合いそうだ。
最後に一頑張りし、バスに間に合った。
福島駅の極楽湯で汗を流し、打ち上げをした。
帰りにちょっとしたハプニング発生。さあ新幹線へと改札へ入り電光掲示板をみるとなんだか発車時刻と現実が一致していない。？？？？で駅員さんに尋ねると、強風のため運転を中止していたとかで指定席を取っていた新幹線は到着がいつになるかわからない状態だった。
ちょうど到着していた新幹線に飛び乗ったところ、運よく自由席に座ることができなんとか計画通りの時刻に東京駅に戻ってくることができた。
ちょっとしたハプニングはあったものの大満足の山旅だった。




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