大源太川
北沢本谷
 〜2009年シーズン沢開き〜
2009年7月 5日

5月中旬の吾妻以来一ヶ月ぶりの山で、いきなり沢開きとしてしまった。
さすがに泊まりの沢は無理だろうということで日帰りに。
行先はトレーニングも兼ねて、数年前に大量に残る雪渓と雨により途中敗退した北沢本谷にしてみた。
尚、結構人気の沢なので、内容は簡単に(というよりもあまり覚えていない)作成しました。

アプローチ

 上野駅17:29−高崎駅19:17/19:28−水上駅20:30/20:36−岩原スキー場前駅21:05
コースタイム
 登山口5:40〜入渓点6:00〜七ツ小屋沢出合6:40〜三俣7:40〜稜線(山頂)11:50/12:00〜登山口14:00


久しぶりで時間がかかりそうなため早朝出発できるように、前夜のうちに岩原スキー場前駅で駅寝する。
当日は予約しておいたタクシーで登山口まで入る。どうでもいい話だが、タクシーの運転手さんは珍しく若く、イケメンのナイスガイだった。

登山口の駐車場には、我々の他は準備中の登山者一人だけだった。
登山道が北沢を渡渉するところから入渓した。
七つ小屋沢出合までは、久々の沢の感触を確かめるように進んだ。

七つ小屋沢から沢が狭まり、雪渓の残り具合が気になるところだ。前回はこのあたりから既に雪渓が見られ、すぐに雪渓で埋め尽くされていた。
幸いに雪渓は見られない。

久しぶりでモコモコさんとああだこうだといいながら滝を登っていく。
沢が右に直角に曲がるところにかかる滝は、傾斜が立っているが、ホールドが豊富で快適に登れた。

三俣手前でスノーブロックがあったが、もうすぐ無くなりそうな大きさしかない。
三俣には本谷の滝の一段目を完全に覆うように雪渓が残っていた。
そろそろと雪渓を超えて一段目まで上がる。
そこからはリッジ状のところをザイルを出して登ることにした。
難しくはないが、1、2歩ホールドが乏しいので慎重さを求められた。途中の灌木でランニングをとり、そのまま灌木帯まで進んでモコモコさんに登ってきてもらい、ザイルをしまう。
そのまま灌木帯を落ち口まで巻いた。

ここから先はほぼ滝で高度をぐいぐい上げていく。
何個かの滝を巻き気味に登ったが、ほとんどの滝が登れた。
だんだん沢が開けてきて、稜線がよく見えるようになった。

草付き混じりのスラブ状になって、さらにぐいぐいと高度を上げる。
ここで事件。モコモコさんに突然排泄(大の方)の欲求が!!!
しかしここは開けたスラブ。しかも登山道から丸見えの場所だ。さらには登山道には20人くらいの人が歩いている。
モコモコさんに我慢するように言い、ひたすらスラブを登る。
我慢しているモコモコさんは必然的に機嫌が悪く、傾斜があって少しでも不安を感じると、「登れるよ」といっても「いいから紐出して!!」と返してくる。

あと標高差200mくらいかというころになったら山頂がガスで覆われ始め、我々のところにまで降りてきて、先がよく見えなくなってしまった。
「今ならトイレ大丈夫だよ」とモコモコさんに言うと「おさまったからいい。」とのこと。やれやれ。
ひたすら上を目指していくと岩場に突き当たった。
登れそうだったが、少し回りこんで藪を使って巻き気味に登った。
登ったところは、わずかに尾根のような地形になっていたのでそのまま詰めることにする。
ところが、ここがシャクナゲが密集しており、結構大変だ。これは時間がかかりそうだと思ったらすぐ先に登山道が見えた。
ひょいと登山道に出ると、山頂から少し七つ小屋山への縦走路に入り、ちょうど鎖がかかった下降を始めるあたりだった

後から来るモコモコさんに「登山道に出た。」と声をかけると「本当?」との答えが返ってくるが、一向に姿が見えない。体力が大幅に低下しているようで手こずっているらしい。

ちょうど大源山頂から来た人と話をしていると、やっとモコモコさんが姿を見せた。
山頂にはたくさんの人がいる。我々が沢から見た人達らしい。山頂はいっぱいかもしれないので手前で休もうとしたら「山頂いっぱいですか?」とモコモコさんが聞いてくれて「大丈夫だよ〜」との答えがもらえたので山頂へ移動して休憩した。

電車の時間の関係上そうそうゆっくりもできないので、下山にかかる。
途中パラパラと雨に降られたが、大したこともなく登山口についた。
バスはこのあと約2時間後までないため、タクシーを呼ぶことにし、着替えることにした。
モコモコさんが藪の中へ着替えに行っている間、男性に話しかけられ、なんと越後湯沢駅まで送ってもらえることにまでなった。ありがとうございました。
駅までの話の中で、この方は今は山から退いてしまっているが、若いころに一ノ倉沢のほとんどのルートを登った猛者であることがわかった。 

最後まで楽しい話を聞けて、無事沢開きが終了したことに乾杯しながら家路についた。


10mナメ滝 三俣 七ツ小屋沢(右の滝)の方が本流に見える
三俣 20m滝 スノーブロックが残る 詰めにかかります(このあとガスに包まれる)
下山開始してから晴れてきた 登ってきたところは登山道から丸見え


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