飯豊連峰 
東俣〜権内尾根〜杁差岳〜梅花皮小屋〜御西小屋〜飯豊本山〜三国小屋〜鏡山〜弥平四郎
〜飯豊の北端から南端を歩く〜
2010年6月3〜6月6日

5月の連休は天候にはあまり恵まれなかったが、飯豊にどっぷり浸かれた興奮がなかなか治まらなかった。
モコモコさんも同様だったらしく、「飯豊の尾根、末端から末端まで歩くのだ。」と張り切っていた。
地図を見てみると、北端は大熊尾根より若干権内尾根の方が北に延びているので、登路は権内尾根とした。
南は三国岳から鏡山経由で弥平四郎に降りる尾根が一番南に延びているので、これを下降することにした。
あとは実行あるのみ。
 

アプローチ
東京駅6:08−新潟駅8:16/8:39-越後下関駅9:46/(タクシー約3000円))-大石ダム東俣林道ゲート

コースタイム

6月3日(天気;晴れ)
ゲート10:35〜林道終点11:50/12:00〜カモス峰14:40〜千本峰16:10〜前杁差岳17:35〜杁差岳18:35〜杁差小屋18:42
6月4日(天気;くもりときどき晴れのち晴れ)
小屋5:10〜大石山6:35〜頼母木小屋7:15/7:45〜地神山8:50〜胎内山9:40〜門内小屋10:00/10:45〜梅花皮小屋12:20〜御西小屋16:35
6月5日(天気;雨のちくもりときどき晴れ)
御西小屋9:15〜飯豊本山10:45〜本山小屋11:00/11:24〜切合小屋13:12/13:40〜三国小屋15:30
6月6日(天気;晴れ)
三国小屋4:30〜疣岩山5:40〜上ノ越7:22〜鏡山8:30〜作平沢分岐9:30〜四ツ林道終点10:35〜弥平四郎11:00
(タクシー代7230円約45分)弥平四郎〜山都駅



6月3日 1日目
コースタイム
ゲート10:35〜林道終点11:50/12:00〜カモス峰14:40〜千本峰16:10〜前杁差岳17:35〜杁差岳18:35〜杁差小屋18:42


週間天気予報も連日晴れマークだ。
やっと飯豊の天気の神様が我々に微笑んでくれるようだ。

米坂線に揺られて越後下関駅に到着。
タクシーを予約していなかったが、タクシーが待機していた。
トイレを済ませて出発。

大石ダム先のゲートでタクシーを降りる。体操をして出発。
いままでのすっきりしない天気が嘘のような夏の日差しだ。
暑いので、タラタラ歩きになる。
途中の水場で美味しい水を汲むことができたのは助かった。
林道には一か所だけ雪が残っていた。暑さと寝不足でペースは上がらない。
コースタイムから大幅に遅れて林道終点に到着。
この調子では小屋に着くのは19:00だな。

終点で休憩を取ってからいよいよ尾根に取り付く。
最初はときどき急な登りがあるものの歩きやすい樹林帯だ。木陰はやはり涼しく感じる。
それもつかの間、トラーバースするようになってからは直射日光が当たり暑さが一段と増した。
東俣川を渡り返す橋に辿りついた頃には既に汗びっしょりだ。

カモス峰までの急な登りで汗を思い切り絞られた。咲き始めた花に癒される。
樹林なのだが、風があまりないのでこの登りは応えた。
先に見える権内ノ峰を見上げるとうんざりしてくる。
ときどき吹く風で涼みながら登っていくと、ちょっとした岩場がでてきた。これを登ると権内ノ峰だった。
権内ノ峰まで来ると一気に視界が開ける。
気持ちがいいが、木陰がなくなるので余計に暑くなった。
この辺りはカタクリが沢山咲いていた。
雨量観測所が見えてきたらすぐ千本峰に着いた。

ゆっくり休みたいが、バカ虫(ブヨ)が増えてきてうるさい。
千本峰から前杁差岳までが予想以上にきつく感じた。特に前杁差岳山頂直前の登りでは、あともう少しで急な登りが終わると思うとまだその先に登りが待ち構えていて一向に進んだ気がせず、このときは19:00までに小屋には着けないと思った。
標高が上がったのと、夕方になって涼しくなってきたのでバカ虫がいなくなったのがうれしい。

前杁差岳に着いたときには日が大きく傾いていた。この時期は日が長いので助かる。
前杁差岳からは日本海に沈んでいく夕日を見ながら歩くことができた。
大抵これくらいの時間は、宴会に突入していて外に景色を見に出るということをしないので、この時間に歩くのもなかなかいいものだと思った。

先を見ると長者平に残雪が見えた。
そこで水を汲めそうだ。
杁差岳まで以外に遠く、モコモコさんは「杁差まだ〜?」と文句をいいながら歩いていた。
風がでてきて涼しいのがありがたい。

とうとう長者平の残雪に乗った。
登山道に融雪水が流れていたので、飲んでみたが泥臭い。ここで汲むのはやめて小沢の源頭部へ降りて汲むことにした。
残念なことに、ここも泥臭いが、豊富に水が出ているのでそのまま汲んだ。
登山道に戻り、風が冷たいのでシャツを一枚着て山頂へと向かう。

長者平の地塘はすっかり出ていて、カエルの卵がこれでもかというくらい産み付けられていた。
山頂で記念撮影をして小屋へと下る。
ニッコウキスゲが沢山生えていた。これが咲きそろう頃になると飯豊も大賑わいの時期となるのだろう。

以前(といっても10年以上前)通過した時に泊まってみたいと思った小屋だ。二人ともとても楽しみにしていたのでうれしい限りだ。
早速小屋に入り、近くの雪を取ってきて飲み物を冷やした。
途中収穫した山菜をつまみに宴会を始めた。
さすがに暗くなると冷えてきたが、快適な小屋で楽しく宴会は続き、更にぐっすりと寝られた。

6月4日 2日目
コースタイム
小屋5:10〜大石山6:35〜頼母木小屋7:15/7:45〜地神山8:50〜胎内山9:40〜門内小屋10:00/10:45〜梅花皮小屋12:20〜御西小屋16:35



昨日の好天はどこへいったのか、行き先は曇っていた。
杁差岳付近だけが晴れている。

風が強く、休む時は木の陰で風を避けていないと寒い。
夏道が完全に出ているので順調に頼母木小屋に到着。
小屋に入ってゆっくり休んだ。
バイオトイレの中を初めて見たが、とてもきれいで臭いもなかった。
小屋の中はなんだか底冷えする感じで寒くなってきたので、出発することにした。

小屋を出発する頃になると、我々の行先にはガスが迫ってきた。
曇り空の中、杁差岳だけはなぜか日が当っていた。
頼母木山との間は残雪を踏むところがあった。
だんだんガスに包まれてきた。風も強くなってきて早く門内小屋へ行きたいと歩を進める。
風が冷たいのは相変わらずだが、幸いにも地神北峰に着いた頃にはガスがきれいにとれた。

寒いのと、お腹が空いてきたので、門内小屋でラーメンを食べようとモコモコさんに声をかけると「いいねー」と返ってきた。
小屋へ着くのが楽しみになった。
門内小屋の水場で水が出ていた。、試しに飲んでみると、昨日汲んだ水よりも美味しいので、水を汲み変えた。
門内小屋でお湯を沸かしてゆっくりと休んだ。
ここのバイオトイレも覗いてみると、やはり臭いもせずきれいだった。
外は風がさらに強くなってきたような感じで、この先行くのをやめたくなる。モコモコさんからも「なんだかもうここでやめたいよ。このままの風だったら梅花皮小屋でやめておこうか。」との言葉がでた。(モコモコさんは冬帽子を忘れて手ぬぐいのほっかぶりで寒そうだった)

ラーメンを食べたら少しやる気が出たので、先へ進むことにした。
風が冷たいので、ここで雨具の上下を着て行くことにした。
門内岳からは、5月に歩いた二王子までの稜線が見渡せ、今更ながら良く歩いたなと思った。視界が効いたおかげか、思い出に浸りながら歩くうちにいつの間にか北股岳の直下まで登っていた。

北股岳には3人の男性がおり、話をすると石転び沢を登ってきてそのまま降りるそうだ。
北股岳から降りて行くと、石転び沢を登り終わる単独者が見え、さらに下には6人ほど登っている人が見えた。
小屋に入ると、数人の人が休憩しており、平日なのに賑わっている。
改めて、梅花皮小屋はシーズン中は飯豊の銀座なのだと思った。
小屋はきれいだし、トイレは小屋の中にあるし、水は豊富に出ているしここで本当にやめたくなった。

長居をすると本当に泊まることにしてしまいそうなので、水を汲んで早々に立ち去ることにした。
豊富でおいしい水を存分に味わい、さらに明日の分まで水を汲んで後ろ髪をひかれながら梅花皮岳への登りにかかった。
今度は蒜場尾根の展望を楽しめる。風も収まってきた感じだ。
烏帽子岳辺りからうれしいことに晴れてきた。
同時にここからはほとんど残雪上を歩くことになるため、照り返しで暑くなりそうだ。

気温が上がり、雪がグサグサしてきたので一気にペースダウンした。
最初は、大日岳へは風があるから行かないと言っていたモコモコさんは、疲れてきたから行かなくてもいいやと言い始めた。
モコモコさんに大日岳どうするかと聞かれたので、モコモコさんが食事の支度をしておいてくれるなら、一人で行ってくると答えると、「私は小屋で横になって寝てるよ」とふざけたことを言ってくる。「それじゃ犬だよ」と突っ込みを入れると「そう、だからご主人様の帰りを待ってご飯くれるのを待っているのだ」ときた。

そんなことを言っているのもそう長くはなく、暑さと腐れ雪で疲れがでてきてお互い無言で歩くようになった。
天狗の庭の前から大きくペースダウンし、御西小屋に着くのは16:00頃になりそうと予測する。大日岳のことは話題に上がらなくなった。
天狗岳まできたときは今日中の大日岳は完全に諦めた。
御西小屋はすぐそこなのになかなかたどり着けず、ようやくといった感じで小屋に着いた。

小屋の周りはすっかり地面が見えていた。
2階の方がずっと暖かいので2階に陣取ることにした。今晩も貸し切りのようだ。
雪で冷やしておいた飲み物で乾杯だ。
すっかり暗くなり、明日は早立ちしたいこともあり、昨日到着時間が遅くあまり睡眠時間をとれなかった分、早目に休むことにした。
寝る前に外に出ると、再び強い風が吹いていて、とても冷たい。

天気予報では、今晩気圧の谷が通過するとのこと。
明日、朝早く大日岳へ登るつもりなので心配だ。
どうか明日も雨が降りませんように。


6月5日 3日目
コースタイム
御西小屋9:15〜飯豊本山10:45〜本山小屋11:00/11:24〜切合小屋13:12/13:40〜三国小屋15:30


夜21:00頃トイレへ行くために外に出ると、雨が降っていた。
雨はそのあと強く降ることもあったようだ。
3:00起床であったが、雨の音がしたので即二度寝した。

6:00頃一度モコモコさんが外にでてみると、ほとんど雨がやんだらしい。
これは行けるか?と期待したがすぐに雨が再び降り始めてしまった。。
1日予備日をとっているので、最悪の場合本山小屋まで動くだけになってもなんとかなる。濡れるのだけはいやなので、雨がやむまで小屋でゴロゴロして待機することにした。

モコモコさんが8:00頃外を見るとなんと一気に視界がよくなったらしい。
大日岳もはっきり見えた。
やった!と出発の支度をしていると、再び大日岳はガスに包まれてしまった。
本山方面へはさほどガスは濃くない。、雨も完全にやんだので、腹ごしらえをして出発の準備をする。

その間にも大日岳のガスが切れないか観察していたが、無理そうだ。モコモコさんからは「今日一日使うつもりなら大日岳見えるようになるかも」と言われたが、そこまで固執はしてないので、きっぱり諦め本山へ進むことにした。
最初ガスの中だったが、どんどんガスが薄まり、駒形山からは時折ガスがでてくるものの、すぐに晴れて、この状態は三国小屋まで続いた。
本山小屋へ向かう途中、モコモコ蜂(ずんぐりむっくりしているお尻が丸々とした蜂をそう呼んでいます)が1匹一生懸命に蜜を集めていたが、この時期はまだ花が少ないので大変だと思った。

本山小屋もきれいで居心地がよさそうだ。
誰もいないので2階に上がってみたが2階もいい。本山小屋も三国小屋も冬季用入口のドアの前にステップがあるのがいいと思った。(御西小屋にはステップがないので転落しそうで少し怖かった。)
飯豊はそれぞれの小屋に個性があるので、こうやって小屋巡りをするのが楽しい。
小屋にいるとあっという間に時間が過ぎて行くが、今日は三国小屋まで行けばいいので気が楽だ。

一ノ王子からの下りで、猛禽類が山越えをするのをとても近くで見られた。昨年の秋もこのあたりで見かけた。近くに巣でもあるのかな?
御秘所の辺りは日当たりがいいのか、花が咲き始めていた。
いつもは花の写真はほとんど撮らないのだが、今回は少し多めに撮ってみた。

晴れ間も見られるようになり、風もないので、姥権現に着いたところで雨具を脱いだ。
大日岳は、始終ガスの中で、一瞬見えた時もあったがすぐにガスに包まれた。やはり取りやめて正解だった。
草履塚から切合小屋までは残雪の楽しい下り。モコモコさんもここの下りは楽しいねと喜んでいた。
途中で水を汲めるかと期待したが、残念ながらだめだった。
切合小屋もじっくり探検した。

2階を見たのは初めてだったが、小屋自体は古いもののなかなか快適そうだ。
休憩するには外の方が気持ちが良いので、外で休んだ。
休憩中にモコモコさんが鈴の音がする誰か来たかもというが、姿が見えなかったので空耳だということになった。
いい加減出発しようということでザックを背負ったところで、1人の女性が現れた。やはり空耳ではなかった。
後からてっきり、連れの人がくるのかと思ったら、単独で大日杉から登ってきたとのことだ。
今日は本山小屋まで行き、明日大日岳へ行って来るそうだ。やはり飯豊は強い人が多い。

「種蒔山分れ」の手前で水音がするので、周りを見ると、切合小屋へ引水するためのホースの連結が外れていたところから、水が豊富に出ていた。
とても冷たくておいしい水だ。思う存分飲んで、顔を洗って水を汲んだ。

種蒔山へ登り始めると間もなく残雪歩きとなった。
種蒔山からの下りで、数mであるが少し急で雪面が固いところがあったので、バックステップで降りた。モコモコさんは藪を降りた。
三国小屋までは夏道と残雪上を交互に歩く感じだ。昨日ほど気温も高くないため雪面もさほど潜らないので、夏道より歩きやすいところもあった。
種蒔山手前から時折雨がぱらついていたが、雨具を着るほどでもなく、七森を過ぎたころにはすっかりやんで一安心だ。

小屋までも残雪を織り交ぜながらの歩きだった。
今日は三国小屋でおしまいで、行動時間も短く何とも贅沢な一日だった。こんな風にゆっくり歩くのもいいな。
三国小屋では2階を陣取る。今日も貸し切りだ。
天気は小屋に着いてから急速に回復し、雲もなくなったので、最高に眺めが良い。

明日は晴れの予報で弥平四郎に進路をとって大丈夫ということで、弥平四郎までの迎えのタクシーを予約した。
(三国小屋中からドコモFOMA携帯で繋がりました)
予備日を使うことになり、献立はあまりぱっとしないが、宴会をのんびりと楽しみ飯豊の最後の夜を過ごした。


6月6日 4日目
コースタイム
三国小屋4:30〜疣岩山5:40〜上ノ越7:22〜鏡山8:30〜作平沢分岐13:30〜四ツ林道終点9:35〜弥平四郎11:00



とうとう下山する日となってしまった。
疣岩山へはほとんどアップダウンのない道で助かる。疣岩山の直下は急斜面となっており、まだ早朝で雪も固いのでアイゼンを着けた。
山頂でアイゼンをはずしたが、モコモコさんはしばらくそのまま行く。
疣岩山から少し降りて、トラバースに入るところで獅子沼を指す標識があった。ここでモコモコさんはアイゼンをはずすというので、その間に山人が単独で獅子沼の様子を見てくることにした。
結局獅子沼はまだ雪の下なのか、それとも、もっと先にあるのかも分からず見つけることは出来なかった。

松平峠との分岐から先は、初めて歩く道だ。
巻岩山までは楽しい尾根道といった感じだが、上ノ越までが急下降の連続で日差しも強くなり、バカ虫も登場してきて思ったよりも長く感じ、体力も消耗した。時折見る飯豊の主稜線や大日岳を見られるのがうれしい。

上ノ越から鏡山までは予想通りで、精神的にはこちらの方が楽に感じた。
それまで主稜線は見えてはいたものの樹林の間からの景色だったりしたが、鏡山山頂はきれいに刈りはらわれていた。
昨日と違い、稜線すべてが青空の下で広がっていた。鏡山は、さすが飯豊の展望台といわれるだけあって、素晴らしい眺めだった。

ゆっくり休憩してずっと眺めていたかったが、バカ虫があまりにもうるさいので山頂から降りることにする。飯豊もここで見納めだ。
一気に樹林を下る。
眺めが良いので人気の山なのか、よく手入れされた道だ。

30分ほど下ると、登ってくる2人の男性と出会う。
さらにその後も2組と出会った。出会った人からは飯豊の稜線の残雪状況と花の様子を聞かれた。
今日は見るだけで、来週登るという人や、体力的に飯豊は無理だから挨拶だけでもと思って来たという人もおり、飯豊は本当に沢山の人から愛されている山だと思った。

林道分岐手前で水場の案内があり、すぐに水場にいけそうだったが、昨日汲んだ分がまだ十分あるので水場はパスした。
林道(弥生口)の分岐で休憩した。
途中会った人は、弥生口からきたらしい。

分岐を弥平四郎へ向けて降りはじめるとすぐに単独の方と出会った。
その方は、登り始めて初めて人に会ったとうれしそうだった。
さらに休憩中の10人程の大パーティーとも出会った。
弥生口から登ってきたであろう人達と比べて、皆一登りしてきましたという顔をしていた。その先へ進んで納得。
ものすごい急な下りでした。これは登るのは一苦労だ。
さすが飯豊。末端といえども容赦はせず、やせ尾根の急斜面で二人とも転がり落ちるように下った。

四ツ沢に降りて顔を洗ったときは、気温も上がったこともあって最高の気分だった。
あとはほぼ平坦になった沢沿いの道をいくだけだ。
途中沢が狭まったところで、2人組に出会ったので、お互い情報交換をした。

道はうまくつけられており、沢沿いの樹林帯なので暑さは感じなかった。
植林地らしき所を抜けるとすぐに堰堤が見え、堰堤下には立派な道が通じていた。
林道をテクテク歩き、弥平四郎に到着。
タクシーの予約した時間まで30分ほどあるので、待ち合わせ場所とした大阪屋さんの軒下を借りてパッキングし直した。
大阪屋さんは留守らしかった。
パッキング中に防災警報を告げる試験放送があった。

タクシーがくるのを待つが、予約した10分前を過ぎそろそろかなと思うが、5分前近くになっても現れる気配がない。
どうしたんだ?この前と同じで何か間違えたのか?と不安になってきた頃ようやくタクシーが到着した。
運転手さんは、良くお世話になる方だったが、その運転手さん曰く、防災訓練をしていて足止めされてたらしい。
どうやらパッキング中に聞いた放送はその訓練の一環だったらしい。

かなり規模の大きい本格的な訓練で、土砂災害が発生したとの想定で、ヘリでの救助訓練や炊き出しなども行われていたらしい。
実際に訓練場所を通ったときには、訓練自体は終了していたものの、あれほど大勢の消防関係の人を実際に見たのは初めてだった。

山都駅までの道すがら、運転手さんと色々お話をしているうちに川入方面へ繋がる道に出た。ここまでの道は最近大規模に整備されたので、弥平四郎から野沢駅に出るよりも山都駅に出る方が時間的にも金銭的にもお得なのだそうだ。

磐越西線の時間まで1時間以上あるので、御約束で駅前のラーメン屋さんで食事をした。
更に今日はSL「ばんえつ物語」が走る日で、ちょうど我々がいるときに来て10分ほど駅に停車するとのことだ。

おいしいラーメンでお腹を満たし、SLを存分に眺めて大満足の充実した飯豊の旅だった。


東俣彫刻公園 林道でここだけ、雪渓があった
林道終点の橋 イワカガミ
雨量観測所 前エブリ差岳の登り
カタクリ 大沢にある大滝?
エブリ差岳方面 長者平、手前の雪渓で水が汲める。(少し泥臭い)
門内岳方面 長者平の地とう。ケロンパの卵だらけ。
門内岳方面 エブリ差岳山頂
エブリ差小屋 ハクサンイチゲ
鉾立峰 アゴク峰
エブリ差岳方面振り返る ハクサンイチゲ
エブリ差岳方面振り返る ハクサンイチゲの群生
エブリ差岳方面振り返る 頼母木小屋
毛布の存在が心強い 2F、毛布は偉大だ
門内岳方面 胎内尾根
二ツ峰、一の峰 門内岳小屋へ急ぐモコモコさん
北股岳と梅花皮小屋 門内小屋、手前の水場
水場の水源 窓の雪囲いが崩れ落ちている
門内小屋。1F。毛布がうれしい 門内小屋。2F
門内小屋。2Fの冬季窓より北股岳方面 二王子岳と胎内尾根
梅花皮小屋へ向けて下降 石転び沢
梅花皮小屋の水場は最高 梅花皮小屋と北股岳
梅花皮岳(手前)と北股岳(奥) 雪渓が残る
御西岳方面 大日岳
御西岳方面 御西岳方面
烏帽子岳方面 御西岳へ伸びる稜線
烏帽子岳方面を振り返る 大日岳方面
北股岳方面を振り返る 北股岳方面を振り返る
御西小屋が見えてきた 大日岳
御西小屋 御西小屋トイレ
大日岳 早朝の大日岳
3日目朝はガスっている ガスっている
駒形山 飯豊山
本山小屋の2Fステップはありがたい 本山小屋1F
三国岳方面 大日岳
大日岳方面 姥権現
本山方面
牛首山から延びる尾根 切合小屋へ向かう
切合小屋の扉は外れそうだった ホースの連結が外れて水が出ていた
三国岳へ向かう ニョキニョキ
三国小屋へ向かう途中 昨シーズンからお世話になっている三国小屋。中にトイレ有。最高!
4日目朝、疣岩山方面 朝日を浴びる大日岳
疣岩山 鏡山方面
上ノ越より大日岳 鏡山山頂
登山地図には載っていないが水場があるようだ。 ゴール
大阪屋 SL


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