平ヶ岳
恋ノ岐川
〜噂通りのいい沢〜
2011年7月22日〜7月24日

誰もが憧れる癒しの沢。一度は行ってみたい沢。トレーニング不足の我々にはピッタリの沢だ。モコモコさんと行ってみた。
誰かと会うかなと思ったが、連休の後のせいかそれとも皆秋に来るのか我々だけの貸し切りとなった。

地形図;平ケ岳

7月22日
東京駅7:08−浦佐駅8:54/タクシー9:20(14750円)−恋ノ岐橋10:38/11:05〜清水沢13:25〜階段状5m(BP)16:37

7月23日
階段状5m(BP)6:35〜オホコ沢8:44〜7m魚止12:06〜大ナメ滝50m13:54〜稜線16:21〜BP16:35

7月24日
BP4:41〜白沢清水5:54〜台倉清水6:39〜下台倉山7:51〜平ヶ岳登山口9:50


帰り 10:20−御池11:00/11:10−役場前下車11:20/12:45−会津高原駅14:00/14:56−浅草駅18:35



7月22日


「あっ・・・」朝起きると時計は5:30分。二人とも寝坊してしまった。明け方蚊の攻撃を受け、蚊取りのスイッチを入れたまでは良かったが、安心しきって二度寝となり寝坊という事態。予定では朝一の新幹線で浦佐駅まで行き、バスで奥只見ダム、そこから渡船を使い尾瀬口。歩いて恋ノ岐橋へ行くはずだった。

モコモコさんと相談して、二番目の新幹線で浦佐駅まで行き、お金はかかるがタクシーを使い恋ノ岐橋まで行こうということになった。浦佐駅では中型タクシーだけだったので、電話で小型タクシーを呼んで向かうことにした。14750円の痛い出費だが、バス、渡船、徒歩よりも入山が1時間程早まった。良いのか悪いのか、体力消耗を抑えることができた。車を降りてすぐに入渓というのがうれしい。

気を取り直して、恋ノ岐橋からすぐ入渓。進んですぐに雪渓の残骸があり、近くにウドを発見、収穫した。こんな低い場所で雪渓があるんじゃ先が心配だが、それはとり越し苦労に終わる。食べごろのウドはここだけだった。ラッキー。

ひたすら癒しの空間が広がっている。行く手を阻む困難な滝や体力をいたずらに消耗させるヤブコギもない。「これが恋ノ岐なんだ」と一人で納得してしまった。

超有名な滝で記念撮影をしたりしながらのんびりと進む。岩魚も走り、沢が生きている。


階段状5mの先のテン場に泊まる。今シーズン初の焚き火はやっぱりうれしい。自然の恵みに感謝して21:00頃寝る。


7月23日

今日も天気がいい。遊びながらのんびりと進み、順調にオホコ沢出合に到着。
白沢清水付近からの支流とオホコ沢ノ間は一度下降したことがあるが、あまり記憶になかったので新鮮な感じで楽しめた。
大ナメ滝50mでは、右岸の笹や枝を掴みながら登る。モコモコさんが怖がっていたので、滝上部では30mザイルを出して登った。ナメてかかって滑落じゃ洒落にならないので安全第一。(終了点でスリングと安全環付カラビナを回収し忘れたのに気付いたのは、稜線へ出てからだった。) 「移動前 忘れ物点検 ちゃんとしよう。(泣)」

その後も小滝をぐいぐいと登ると源頭の雰囲気。稜線直下に雪田が見える。遠いな〜。参考資料の1:1の出合いを見逃し水流の多い方へ導かれるままに登ると、ちょうど雪田の下に出た。冷たく美味しい雪解け水が出ていて二人ともお腹いっぱいに飲んだ。あとは雪渓の淵を滑落しないように慎重に登ると、ヤブコギなしに姫ノ池に飛び出した。ウッドデッキは目前だが、湿原に入らないようにヤブを歩いてウッドデッキに到着。1:1の水量を見逃したのは雪田の雪解け水が多かったせいかも知れない。とあとでモコモコさんと話した。

時間も時間なので緊急ビバークすることにした。玉子石方面へ向かう途中から少し下降した水場のウッドデッキを今宵の宿とした。タープなので風の影響は避けたい。ここなら稜線から少し下なので風の影響も少ないだろうというモコモコさんの考えだ。姫ノ池のウッドデッキは景色が良く憧れの存在なんだけど。

モコモコさんが前夜のうちに焚き火で作ったローストポークを美味しく食べて、2日目の夜は更けて行った。


7月24日

今日も天気が良い。夜中の風も穏やかで助かった。朝はさすがに寒く、撤収時は雨具を着た。経費節約の為、会津高原経由の東武線の区間快速で帰ることにした。会津高原〜浅草 2520円。
ということで、平ヶ岳登山口10:20のバスに乗らなくてはならないので3:30起床。

4:30すぎに出発となった。途中、白沢清水の水場は水たまりのような感じで嫌な感じ。すくって汲むので時間も掛りそう。台倉清水は見てこなかった。日帰りの登山者10人程とすれ違った。

下台倉沢の沢水で、汗だくになった体を清めてバス停に向かった。気分さっぱり気持ちがいい。「臭いなこの二人」などという文句は言われないはずだ。

帰りは途中下車して駒の湯(500円)で汗を流した後、まる屋で天もりそばを食べた。お腹が一杯になった。けっこうボリュームあります。さすが天もり。会津高原駅でぷらぷらしながら列車を待って帰宅した。


モコモコさんが入渓 雪渓の残骸
モコモコさんがドボン これぞ恋ノ岐
ナメ 7m幅広ナメの手前 枝沢にはブロックが引っ掛かっていた
テン場 2日目の滝
連瀑も美しい トロ
大ナメ滝5段50m あの雪田まで行く
源頭を振り返る 美味しい水
振り返る 姫の池
テン場へ行く途中 テン場
癒し 平ヶ岳方面
下山、稜線よ去らば スーパートイレ(バイオトイレ)が出来ました。モコモコ情報;すごくいいとのこと。


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