八幡平
小和瀬川中ノ又沢明通沢〜ヤセノ沢左沢(下降)〜ヤセノ沢右沢〜八瀬森山荘〜大深山荘〜松川温泉
〜台風の隙を狙って〜
2011年8月31〜9月3日

 少しは登りごたえのある所に行こうかと思ったが、巨大強力な台風発生。
 モコモコさんと喧嘩しながら行き先を相談した結果、台風の影響も他地域に比べて少ないだろうとモコモコさんの行きたいリストに入っていた大深沢となった。大深沢は本流を下から入るのではなく、小和瀬川の支流からヤセノ沢へ軽く山越えして入り、ヤセノ沢を下降して本流へ入る計画だ。これならば台風の様子を見て、もし荒れるようならば稜線へ登り返し小屋へ逃げ込むこともできる。

地形図;
曲崎山、松川温泉

アプローチ

東京駅6:28-田沢湖駅9:47/(タクシー)-中ノ又林道終点

コースタイム
8月31日(曇り後雨)
林道終点11:25〜取水口12:50〜明通沢出合13:18〜稜線16:01〜ヤセノ沢二俣16:47

9月1日(雨)
ヤセノ沢二俣7:48〜稜線11:06〜八瀬森山荘11:20(宿泊)

9月2日(曇雨)
八瀬森山荘7:25〜関東沢本流出合9:03〜八瀬森山荘12:00〜大深岳15:34〜大深山荘16:30(宿泊)

9月3日(曇り)
大深山荘6:32〜松川温泉9:10


8月31日(曇り後雨)
林道終点11:25〜取水口12:50〜明通沢〜稜線16:01〜ヤセノ沢17:47

田沢湖駅からタクシーで中ノ又林道へ乗り込む。道が悪くタクシーが壊れるとまずいのでこちらから「もう、ここでいいです」と言って降ろしてもらった。
そこから林道終点までは歩いて10分ほどだった。

林道終点からアップダウンが激しい山道を歩く。荷物は重いし、暑いし、蚊は居るし、雨は降ってくるしでめげそうになるアプローチだ。
1時間30分ほど我慢して歩くと取水口だ。ここから沢装備を身に着ける。明通沢は名前の通り、歩きやすい沢で悪場もないので大変よろしい。

稜線に上がるとすでに16:00、テン場を探しながら蛇行した沢を下る。しばらくすると、絶好のテン場を発見。ちょうど二俣の場所にあった。整地されており、薪も少しある。今回はテントとタープを併用した。これなら雨が降ってきても焚き火をすることができる。

焚き火が燃え上がって落ち着いてきたころ、雨が凄い勢いで降ってきた。穏やかだった沢もアッという間に大増水。タープを調整して雨が溜まらなようにして、なんとか焚き火を続けることができた。
疲れもあって早目に寝た。


9月1日(雨)
ヤセノ沢7:48〜稜線11:06〜八瀬森山荘11:20(宿泊)


幸い昨晩のような激しい雨は止んでくれているが、小雨が降っている。大深沢へ降りる計画だったが、台風が接近しており、無理は出来ない。そこで、二俣から左俣を詰めて稜線へ出て八瀬森山荘へ泊まろうということになった。八瀬森山荘は森の中にひっそりと佇んでおり、布団と毛布がありとても快適な小屋だ。小屋の1階には寝床が二人分作られており、どうやら釣りに出かけているらしい。

我々は2階に陣取り、布団と毛布をセットして昼食を食べる。酒を飲む。そして昼寝。

夕方、釣りから戻ってきた男性2人。沢の状況や釣りの情報などいろいろと参考になることを教えてもらい勉強になった。

こんな天気と平日ということもあり、宿泊者4人の貸し切り状態となって、楽しい夜は更けていた。


9月2日(曇り雨)
八瀬森山荘7:25〜関東沢本流出合9:03〜八瀬森山荘12:00〜大深岳15:34〜大深山荘16:30(宿泊)

今日も天候は悪い。明け方は結構雨が降ったりしていた。曇っている。釣り人のお二人は今日下山ということ。我々はまだ日程があるので、荷物を小屋にデポして関東沢までの様子を見に行くことにした。悪い場所もなく、なかなか良いところ。関東沢も思っていたより大きかったのでびっくり。大深沢はどんだけでかいのだろう。

沢の様子は分かったので、小屋に戻る。
そのまま八瀬森山荘にとどまることも考えたが、まだお昼を過ぎたばかりで時間があるので、新しくできた大深山荘に泊まってみようということで移動することにした。八瀬森山荘から関東森分岐までは歩きやすい。このルートはよく手入れされているので邪魔な笹もなく快適だ。

大深山荘の近くの水場はとても冷たい水が出ており素晴らしくうまい。水もバンバン出ていて良い。ステンレス性の大きく重い小岩井牧場の柄杓が良い味を醸し出している。

外は物凄いガスで時折強い風も吹いていたりするが、建て替えられてそう年数が経っていない大深山荘は窓がガタガタ鳴ることもなく、きれいで中にトイレがあって快適だ。

山の恵みに感謝して夜は更けていった。


9月3日(曇り雨)
大深山荘6:32〜松川温泉9:10


今日は最終日。とっとこ下りました。


取水口 明通沢
明通沢 明通沢
詰めもヤブが薄い テン場 良いところ
2日目 ヤセノ沢左俣を登る 八瀬森山荘
1階の様子 関東沢出合い
小屋の近く 1283m地点
モコモコさんが行く このドデカイ柄杓が素晴らしい
手が込んでいる 大深山荘
内部 内部


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