朝日連峰
泡滝ダム〜オツボ峰〜以東岳〜狐穴小屋〜大朝日小屋〜鳥原山〜白滝
〜紅葉の朝日へ〜
2011年10月7日〜10月10日

当初は北上計画として、小国から祝瓶山へ抜けるルートを考えていた。赤鼻の先の水場でツェルト泊の予定だったが、10月6日から10月7日の午前中は天候が荒れるということなので、無理をしないでおくことにした。本来下山後のお楽しみだった朝日屋さんに急遽泊まることになった。朝日屋さんは料理がとってもおいしいので、お勧めです。

アプローチ
10月6日 東京駅6:08−新潟駅8:14/8:48−村上駅10:08/10:34−鶴岡駅12:11/12:37−大鳥13:52 朝日屋(宿泊)

コースタイム
10月7日 泡滝ダム11:35〜七ツ沢滝橋13:22〜大鳥小屋14:40(宿泊)

10月8日 大鳥小屋7:06〜以東岳11:16〜狐穴小屋13:15(宿泊)

10月9日 狐穴小屋6:35〜寒江山7:38〜竜門小屋8:47/休憩9:15〜西朝日岳10:40〜大朝日小屋12:44〜小朝日岳14:20
       〜鳥原山15:32〜鳥原小屋15:54(宿泊)

10月10日 鳥原小屋5:30〜白滝8:20



10月7日 1日目 雨のち曇り
 泡滝ダム11:35〜七ツ沢滝橋13:22〜大鳥小屋14:40(宿泊)


 朝日屋さんに宿泊の夜、天候は荒れに荒れた。窓を叩きつける雨、そして雷。モコモコさんの言うことを聞かずに予定通りにツェルト泊していたら、そうとう悲惨な目に遭っていて翌日ビショビショの装備を引きずって敗退だったろう。布団の中でぬくぬくと丸まっているのと天と地の違いで予定を変更して良かったと思った。

 6:30に泡滝ダムへ送って行ってもらうはずだったが、雨が激しく降っているので宿の御主人に天候回復するまで待ってもらうことにした。7:30頃、おかみさんに呼ばれて朝食。同宿のKさんといろいろとお話しながらテレビの天気予報を見た。

11時頃天候が回復してきたようなのでそろそろ出発できるかなとKさんと相談しようとしたところ、御主人が出発しますか?と迎えに来た。Kさんと一緒に車に乗り込んで出発。泡滝ダムへ到着しても雨がぱらぱら降っている。大鳥川沿いの道をキノコを探しながら進むが、発見できず。

 七曲の登山道はショートカットをしないようにと注意書きがあった。この辺りから天候が回復してきて雨が止んできた。ここを登り詰めれば、大鳥小屋は直ぐそこだった。
 大鳥小屋での宿泊は2005年以来だ。その間に大鳥小屋は水力発電とソーラー発電で、夜と朝に蛍光灯が点く凄い小屋になっていた。また、トイレは水洗で人が入ると明かりが自動点灯する仕組みになっておりびっくりした。管理人の藤井さんから、なんとずっと保管してくれていた、GWの時に以東小屋で3泊した時の領収書を受け取った。
 今夜の宿泊者は前日登ってきて本日は悪天候の為停滞している御夫婦とKさんと単独の方、そして我々の6人だけ。

すっかり寛ぎモードになり、御夫婦と盛り上がった。楽しい夜だった。

10月8日 2日目 曇りのちガスのち晴れ
大鳥小屋7:06〜以東岳11:16〜狐穴小屋13:15(宿泊)

今日はきっと朝起きると青空が広がっているのに違いないと思っていたが、がーん曇っている。もうのんびりモードに切り替えて行くことにした。今日は狐穴小屋までにする。朝日連峰最奥の小屋は連休初日ならあまり混まないだろうと考えた。

三角峰に近づくにつれ、だんだん天候が良くなってきた。大鳥池が見えるとうれしい。クマの毛皮を広げたような形がおもしろい。稜線に出ると風が吹いて寒いので雨具の上を着る。一時、ガスが晴れて紅葉が綺麗に見えた。しかし山頂に近づくにつれガスってきた。

以東岳まではの稜線はガスっているととても長く感じる。飽きてきたころ以東岳山頂。風が強くガスで何も見えないので即、狐穴小屋へ進路をとる。

朝日屋さんで一緒だったKさんは泊まりの山は初めてだといことを聞いていたので、ガスと風の中精神的に不安だろうと思い、狐穴小屋までの一部区間一緒に歩く。

正午ごろから天気が回復してきてガスがとれてきたので、また気ままに歩きましょうということでKさんとパーティーを解消していくことにした。振り返ると以東岳ももうすぐ見えそうだ。こうなってくると稜線歩きも楽しくなる。モコモコさんは「もっと早く良くなればよかったのに〜」と怒っていた。

狐穴小屋は早くも賑わっていた。朝日屋で一緒だったKさんは竜門小屋まで進むということでここでお別れ。小屋前に水場にあるビールがとっても美味しそうだ。管理人の安達さんに2階の隅に案内された。ビールの誘惑には勝てず購入。(350ミリ800円)
その後も、続々と小屋に登山者が到着。モコモコさんは、お隣になった御夫婦と同じ千葉県から来た同士仲良くなって喜んでいた。三面から一日でここまで登ってきた単独の方は充実した様子だった。18:00頃、西川山岳会のメンバーが全員集合して一層賑やかになった。20:00に消灯。早い時間から飲んでいたのですぐに寝た。(宿泊者 1階20人・2階25人位?)

10月9日 3日目 晴れ
狐穴小屋6:35〜寒江山7:38〜竜門小屋8:47/休憩9:15〜西朝日岳10:40〜大朝日小屋12:44〜小朝日岳14:20〜鳥原山15:32〜鳥原小屋15:54(宿泊)


あまり歩いていないが、もう3日目。贅沢な山旅だ。今日は朝から天気が良い。朝4時頃、周りに合せて我々も準備を進める。今夜は静かさを求めて鳥原小屋を目指す。小屋の前でモコモコさんの音頭で体操。

青空が広がっており登山日和。竜門小屋ではちょうど人がいないときだったので、管理人の遠藤さんと20分ほどお話をする。先を急いで大朝日小屋を目指す。金玉水へ寄ったことがないので行ってみた。分岐を3分ぐらい下ると出ていた。水量があまり多くなく大朝日小屋からは結構遠いが、この周辺では貴重な水場だと思った。

大朝日小屋の周りには多くの人が休んでいたので休憩はしないことにした。また、大朝日山頂は今回は行かないことにし、最終日のタクシーの予約をするために小屋から少し離れた場所で予約を入れた。

小朝日岳へ行く途中は続々と人が登ってくる。この調子だと大朝日小屋は満員だろう。鳥原小屋はどうなんだろうと心配になる。小朝日岳の紅葉が一番綺麗に見えた。

小朝日岳から鳥原小屋までの道は良く整備されており気持ちが良い。さすがにこの時間となると登ってくる人もいなくなり、誰にも会わずとても静かで落ち着く。

鳥原小屋前には鳥居があり神々しい場所だ。鳥原小屋は外にトイレがあって、しかも水洗トイレだ。管理人さんが在中に限り発電機を利用して、大鳥小屋同様、朝夕と明かりが灯る。小屋の前に水場があり、発電されているときは水が出る。

若い管理人さんが家族と一緒に小屋番をしている。奥さんとお子さん2人でとても和やかだ。すき焼きを作っていらしく美味しそうだった。1階は5人ほどと管理人さん一家。2階は我々を含めて10人程になった。夕食は焼肉を作った。煙が充満して2階の皆さんにはご迷惑をかけてしまった。小屋での焼き物は注意しないといけない。そういえば大鳥小屋は「火災警報器が設置してあるため煙の出る料理は小屋の外で」、また、飯豊の本山小屋には「焼肉禁止」の張り紙があったような気がする。
今夜は19:00消灯。

10月10日 4日目 晴れ
鳥原小屋5:30〜白滝8:20

朝4時起床。8:30分に白滝にタクシーを予約しているのでテキパキと準備して出発。途中高校生の団体10名程が登ってきた。林道に出てから栗を拾ったりしてのんびりタクシーの待つ白滝に着いた。

下山後はりんご温泉に行く予定だったが、運転手さんが「テルメ柏陵・大江町健康温泉館」のほうが左沢駅に近くて良い(タクシーで5分ほど)というのでそちらに行ってみることにした。とても大きく新しい。料金300円でシャンプー、石鹸、ドライヤーも付いており助かる。食事もでき、近くに道の駅もあるので利便がいい。

新幹線の指定席を取っていた福島駅までは、のんびり各駅停車で帰った。福島駅での乗り換え時に偶然Kさんと再会した。お互いねぎらいの言葉を交わして、それぞれの乗り継ぎの列車へと向かった。
翌日控えていた人間ドックの注意事項で、前日の禁酒と午後7時以降の食事の禁止があったのでゆっくり打ち上げが出来なかったのが少し残念だが、楽しい連休だった。


朝日屋さん、料理がとても美味しい。何回も泊まりたい。 玄関先の巨大水槽。岩魚が泳ぐ
泡滝ダム 七ツ滝沢吊橋
大鳥小屋(タキタロウ山荘)のソーラー発電 水力発電の説明
大鳥小屋は進化している。トイレ水洗、センサーで明かりが点く 管理人さん在中時は、朝夕に部屋の蛍光灯の明かりが点く
部屋は広い 部屋は広い
このキノコ食えるかな? ナナカマド
朝日連峰の秘密の入口 このキスマークに吸い込まれたら、ワープできるかな?
遥か下に大鳥池 三角峰
三角峰の水場 三角峰と戸立山方面
三角峰と登ってきた尾根 以東岳へ伸びる稜線
狐穴小屋方面へ下る 狐穴方面
地塘 なかなか綺麗
マツムシソウが頑張っていた 天気が回復してきた
モアイ像? 狐穴小屋が見えた
狐穴小屋の水場 水場のところの紅葉
緑化ネット。活動していただいた皆様に感謝感謝。 3日目、寒江山へ向かう
北寒江山方面を振り返る どこだっけ
相模山方面 相模山に切れ込む沢。どんな沢なのだろう?
寒江山方面を振り返る 竜門小屋の水場。ビールがクルクル回る。
竜門小屋を後に進む 地塘と袖朝日岳へ伸びる尾根
大朝日岳 金玉水
金玉水分岐付近の緑化ネット。育ってほしい。 小朝日岳へ向かう尾根から中岳
小朝日岳 小朝日岳
鳥原山展望台。眺め最高 地塘に映る紅葉
草紅葉 刺坊主
山神様に感謝 山の神の水場


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