奥日光・足尾山塊
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銀山平〜六林班峠〜皇海山〜国境平〜三俣山〜宿堂坊山〜錫ヶ岳〜白根隠山〜五色避難小屋〜日光湯元 |
〜晩秋の静かな山を歩く〜 |
2011年11月3日〜11月6日 |
日光白根から皇海山へ抜ける行程で一度歩いたことがあったが、ずいぶん前のことなのですっかり忘れてしまっていたところ、2009年9月号の岳人に載ったことでまた行きたくなったところだ。
最初は久しぶりに飯豊に行きたいなとも思ったが、モコモコさんが突然足尾を歩きたいと言い出したのでそれもいいかもと急遽決定した。
体力的・日程的には南下ルートの方が標高を下げて行くので体力的にいくらかは楽だが、下山後の交通の便を考えて、今回は北上するルートをとることにした。
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地形図;皇海山、中禅寺湖、丸沼、男体山
アプローチ
東京駅6:08-高崎駅6:58/7:04-桐生駅7:38/8:08-通洞駅9:26/(タクシー)−銀山平ゲート
コースタイム
11月3日(晴れ)
ゲート9:50〜一ノ鳥居10:57〜庚申山荘12:35/12:54〜六林班峠16:00(幕営)
11月4日(晴れ)
六林班峠6:08〜鋸山7:41〜不動沢のコル8:26〜皇海山9:28/9:40〜国境平11:10〜カモシカ平11:58〜カマ北のコル13:58〜三俣山宿堂坊山のコル15:55(幕営)
11月5日(晴れのちくもり)
コル5:50〜宿堂坊山8:02〜ネギト沢源頭の鞍部8:23〜2077mのピーク10:13〜錫ヶ岳13:19〜錫ノ水場14:00/14:35〜白桧山16:00〜白根隠山16:33〜五色沼避難小屋17:15
11月4日(雨ときどき止むのちくもり)
五色沼避難小屋8:41〜前白根山9:20〜湯元登山口(スキー場下)11:22
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11月3日(晴れ)
ゲート9:50〜一ノ鳥居10:57〜庚申山荘12:35/12:54〜六林班峠16:00(幕営)
昨晩帰りが遅かったので寝不足だ。
順調に乗り換えでき、桐生からは、一両しかないディーゼルカーのわたらせ渓谷鉄道(愛称「わ鐡」)に乗る。モコモコさん曰く横の車道を走る車に抜かされるほどの、のんびり走行の鉄道だということだ。
さすがに紅葉シーズンということもあり、満席だ。大きなザックを持った乗客は我々だけらしいと思っていたところ、途中駅から同じように大きなザックを背負った男性が乗車してきた。この男性とは後に前後して歩くこととなり、とても励まされた。
新幹線で寝足りない分を取り戻そうとさらに居眠りをしているうちに通洞駅に到着。
すぐにタクシーに乗り込み、銀山平の国民宿舎「かじか荘」のすぐ先のゲートまで運んでもらった。
ゲートから林道をのんびり歩く。今日は気温が高く、すぐに半袖シャツ一枚になった。渓谷や、林道に横たわる蛇を発見したりと結構楽しみながら進むと一ノ鳥居だった。
ここから登山道となるので、休憩を入れた。途中には奇岩などがある。
庚申山荘までたいした登りや距離でもないが、重荷と寝不足のせいか一向にペースが上がらない。
庚申山荘に着いたときは、まだ先が長いのにやっと着いたと思った。
久しぶりに見る庚申山荘は立派で、水が引かれているのは変わっていないが、トイレがいつのまにかバイオトイレになっていた。モコモコさんがトイレに感動したあまり、備え付けの紙があったこともあってうっかりロールペーパー(トイレットペーパを我々は略してロルぺと呼んでいます)を置き忘れてしまった。
モコモコさんの後にトイレに入って備え付け以外のロルぺがあるのは気が付いていたが、てっきり山荘のものだと思い気に留めることもしなかった。
後々、新聞紙のお世話になるとはこのとき一向に知る由もなく、山荘前のテーブルを借りてのんびり行動食をほおばりながら今後のルートの相談をした。
当初は、庚申山に登り鋸尾根を辿り不動沢のコルで幕営する予定だったが、荷物が重くペースが全く上がらないような体調なので事故を起こしかねないということで六林班峠経由で向かうことにした。
六林班峠へはひたすら山腹のトラバースが続く。途中の白樺平は時間があれば泊まっていきたくなるような所があちらこちらにあり、モコモコさんが「こういう所があるといいな、ここで泊まっていきたいな。」と言うので、「稜線上はいくらでもこういう所があるよ」と教えてあげると期待が大きく膨らんだような顔を見せた。
鹿の鳴き声を聞きながらトコトコ歩いていく。
トラバース道の中間辺りで水量豊富な沢を横断するので、休憩を入れた。出発時に男性3人が下山してきたので六林班峠からどのくらいで来たかモコモコさんが尋ねると「30分くらいかな?」との回答にモコモコさんは「それじゃ私達はあと1時間以上かかるね」と見積もった。この時点で不動沢のコルは無理なような気がした。
この先は小沢を横断することが多くなる。ところどころ沢の前後が崩れているところもあるが、ロープが張られていたりするので問題なく通過できた。
水量豊富な庚申川本流源流と思われるあたりの沢で明日までの水を汲んだ。
その先2本程水を汲める沢を横切るのでここで汲んでいくこともなかったが、一番気持ち良く流れていたので良しとした。
上部左岸が崩壊地となっていた小沢を横断すると、六林班峠へ向けて高度を上げ始めて行く。
そろそろ峠かなと期待して行くと、先になにやらぼ〜っと白いものが見えた。良く見ると鹿のお尻だった。
鹿はなんだか侵入者が来たと思ったらしくこちらを振り返ってしばらく見ていたが、やがて笹藪の中に消えていった。
鹿だ鹿だと喜んだところのすぐ上が六林班峠だった。
夏だとまだ行動したと思うが、日没まであとわずかとなってしまうこの時期だと先の不動沢のコルまではやはり無理だった。
六林班峠は最低でも初日に着いておきたいポイントとしており、取りあえず最初の目標はクリアしたので、さっさと幕営の準備にかかった。
一人用のならば何も問題ないが、2〜3人用のテントとなるとなかなかしっくりくる場所がなく、少し先を偵察したりもしたがいい場所はなかった。結局、もうこの時間は誰も通らないだろうということで、少し斜めであるが六林班峠の登山道上に張ることにした。
テントに入れば快適だ。
夕食を済ませ、入山祝いもそこそこにシュラフに包まった。
寝不足だったのと疲れもあり、横になった途端気絶するように眠りに入った。
11月4日(晴れ)
六林班峠6:08〜鋸山7:41〜不動沢のコル8:26〜皇海山9:28/9:40〜国境平11:10〜カモシカ平11:58〜カマ北のコル13:58〜三俣山宿堂坊山のコル15:55(幕営)
夜中気持ち良く寝ていたところ、すぐそばでガサガサと音がしたので目が覚めた。
すぐに鹿が遊びに来たとわかったが、なんだかいつまでも離れて行かないどころか、我々のテントを取り調べているかのような気配がした。
モコモコさんからもずっと音がするねと言われたので「鹿が遊びに来てるんだよ」と答えるが、なんだか監視されているようで二人とも鹿が気になって眠れなくなってしまった。
やがて、どれ程の時間が経ったかは分からないがいきなり「
ブルルル・・・」と物凄い鼻息を立てて威嚇して去って行き、その後鹿が訪れた気配はなく再び眠りについた。
もう少し寝ていたかったが、今日こそ距離を稼いで、宿堂坊山を越えたネギト沢源頭の鞍部まで行きたいということで気合いを入れて起きた。
といってもゆっくり朝食をとってからの出発。
余談だが、出発前に用足しを済ませた。雪があるときはいつも雪、蕗の葉っぱがあるときは葉っぱで拭くが、今回は雪も蕗の葉っぱもないのでロルぺを忘れたため新聞紙で代用となった。モコモコさんに協力してもらい、お尻を洗えばさっぱりして快適だ。出発して30分もたたないうちにモコモコさんも催してきた模様。もちろん新聞紙で代用、戻ってから水で洗い流した。最初は水洗を自分でやると拒否していたが、しぶしぶ山人の協力を受け入れ一通り作業が終わると、「変に紙で拭くより快適かもしれない。」と満足していた。どうやら気に入った様子だ。そして今後この一連の作業が3日続くのであった。
話を元に戻して、峠から少し登ると女山のピークだ。展望がきかない樹林帯の山であったが、リスが木を駆け登るのを見ることができた。
鋸山までのんびりの稜線歩きかと思ったが、意外にアップダウンがあり時間がかかった。笹が刈りはらわれていたので助かった。
鋸山は狭いので記念撮影だけ済ませて先へ進む。
皇海山へ向けて一気に下るが、もったいない位の急下降。どころどころ崩壊した所や岩場などにはしっかりとロープが張られていた。さすが百名山への道だ。
下っているときに後方から鈴の音がかすかに聞こえた。この時間にここまで来るということは庚申山荘へ泊まったのかな?
これでもかと降りた鞍部が不動沢のコルだ。
ここから沼田市の管轄になるのか皇海山へ登るときには、沼田市が掲げた注意書きが目立った。
樹林帯をコツコツ登り始めるとすぐに、先ほどの鈴の音の主が現れた。話を聞くと、やはり庚申山荘に泊まったとのことで、宿泊者数は4人で管理人さんは昼は居たが、夜はかじか荘で仕事があるために下山したとのことだった。
この方に先に行ってもらい、歩みののろい我々はマイペース(モコモコペース)でゆっくり登る。
コースタイムを大幅にオーバーして皇海山山頂に到着。ここの山頂もあまり広くなく、樹林に囲まれて全く展望がない。これまでの長い登りが一切報われない眺望だ。
山頂から国境平への道が見つからない。
モコモコさんとウロウロし、ロープが張られた向こう側が下る方向なので、試しに空身で少し降りてみる。どうやら正解らしい。
山頂へ戻り休憩しようとも思ったが、ちょうど山頂に到着した人がいたので場所を譲ることにして下降に入った。
かすかに残る踏み跡をはずさないように慎重に下る。
下るだけでも結構大変だった。ようやく傾斜が緩んで周りが見える気持ちのいい所で一服した。
途中鹿の角を見つけたので、近くの木の枝にかけておいた。国境平はすぐかと思ったが、意外に遠かった。
焚き火の匂いがするなと思ったら鞍部にテントが見えた。
そばに立つ人を見て、「わ鐡で一緒だった人だ」とモコモコさんがうれしそうに言った。
鞍部には水のプレートがあった。
ここで初めて挨拶をし、しばし情報交換した。
水場は7分程降りないといけないらしい。今日行動する分はあるので汲みに行くのはやめた。
また、この方(Nさん)はニゴリ沢を登路にとり、皇海山は空身でピストンしてきたとのことだ。今後のルートは我々と同じで日光白根方面だが、皇海山へのピストンで疲れてしまったので行こうかどうか思案しているところとのこと。
Nさんとはこの後もきっと会うだろうと根拠のない確信があったので、「では一足先に行ってます」と言って別れた。
前回縦走したときは、あれほどうるさく付いていたプレート標識があまり見当たらない。不安に思って振り返ると見つけることができたので南下する方が安心感があるかもしれない。この先も同じような感じで、プレートが見当たらず不安になった時に振り返るとプレートがあってきちんとルートに乗っていることを確認できるといったことを何回も行った。
国境平からわずかな距離にある白砂の台地から日向山への取り付きで、踏み跡プレート共に見失ってしまった。
ルートは稜線を忠実に辿っているはずなので、そのまま直登すればよかったのだがトラバースするように踏み跡があったのでそれを追ってしまった。
おかしい、これは鹿さんの道だと気がついたが稜線がはるか上に見えて地図を見るとこのままトラバースしていってもそのまま鞍部にポンと出るはずと、鹿道を行くことにした。鹿道は日向山(西側)をぐるっと回り鞍部へと抜けていた。
鞍部へ出て少しで白砂の広場にポンと出た。標識もあり、標識を見てみるとカモシカ平とあった。とてもいい所だ。余裕があったら泊まってみたい所だ。
11月とは思えないポカポカ陽気となり、登りになると汗が出てくる。
笹藪の登りだが、あまり背が高くなくまた太さもない中にうっすらと踏み跡も付いていたので、大変だが苦労はなかった。
登っている最中に、これから行く予定の1828mピークに険しい岩場が見え一瞬不安になったが、実際は岩場のピークは巻いて通過するので登らずに済んだ。この岩峰付近を悠々と大きな鷲が飛んでいるのが見られた。翼に白い所があり断崖や大きな木があるのでもしかしたらイヌワシかも
鞍部のカマ北のコルは、近くに水さえあればいい泊まり場になりそうな所だ。三俣山への登りに備えて休憩を入れた。
カマ北のコルから三俣山手前のピークへの登りは、崩壊が進んでいて登りづらい。また、傾斜が強いので木を頼りに登り最後はちょっとした岩場登りとなった。
ここは下りにとると少し怖いところだとモコモコさんが言っていた。
三俣山へ小さなアップダウンをいくつか繰り返して一登りするとようやく山頂だ。予定よりも随分と時間がかかってしまったので宿堂坊山を越えるのは無理だ。水が得られる所までで今日はやめにしようということになった。
三俣山から少し降りたところでシゲト山方面への尾根を分けて見通しの効かない樹林帯をどんどん下っていく。水場のある最低鞍部までとにかく下るのみ。
すると一気に広々としたところに出た。水の標識がなかったが、水音が聞こえたのでここで泊まり水を汲みに行くことにした。
水場への道が確立していないので、モコモコさんがザックを背負っていった方がいいというのでモコモコさんのザックで水汲みに行くことにした。
笹藪に突入して少し下降してから窪に入った。窪には涸れ滝等はなく下降しやすいが水が全く現れない。結局本流まで下ることとなった。
日が暮れてきたので、後から来るモコモコさんに戻るように声をかけた。
鞍部に戻るとモコモコさんがちょうどテントを立て終わったところだった。
これまでの樹林や笹藪の中、珍しく開けて中禅寺湖を眺めることができるいい所だった。
今晩も鹿が遊びに来るかな?もし鹿がきたら外のぞいてみるんだとモコモコさんが特に楽しみにしていたが、鹿はテントのそばに遊びに来なかったらしい。
また、Nさんの姿も見えなかった。もしかして縦走やめてしまったのかな?と少し寂しくなった。
余談
今日モコモコさんは、枝で瞼にひっかき傷をつくり大槻ケンヂのようになっていた。
11月5日(晴れのちくもり)
コル5:50〜宿堂坊山8:02〜ネギト沢源頭の鞍部8:23〜2077mのピーク10:13〜錫ヶ岳13:19〜錫ノ水場14:00/14:35〜白桧山16:00〜白根隠山16:33〜五色沼避難小屋17:15
昨晩のラジオでの天気予報によると、天気は悪くなるように変わってしまい今晩は気圧の谷が通過するので雨となるようだ。
雨の中の幕営は避けたいのと、明日の天候の回復も見込めないので今日は一気に避難小屋まで入っておきたい。
出発して数分のところに水の標識を見つけた(ヤジの水場というらしい)。あと少し先を見ていればと思ったが、ここにテントを張るにはササを刈らないといけないので昨晩のところで正解だった。また、ここからでも昨日のところでもおそらく水を汲めるところまで下降する標高差は一緒なのではと思った。
宿堂坊山へ向かい登りにかかったところで熊の糞を発見した。観察してみたところ、この時期は最後まで残っている赤い実を中心に食べているらしい。
鞍部から登る最初のピークへの登路は、カマ北のコルからの登りのように急で、木に頼りながら登ることになった。
宿堂坊山へは相変わらずのアップダウンを繰り返していくが、実際の宿堂坊山はノペッとしてあまり山頂という感じがしなかった。
宿堂坊山から一気にネギト沢源頭の鞍部まで下った。鞍部には、水の標識と小さなかわいい祠があった。テント一張り程の広さで刈りはらわれていた。ここでかすかに鈴の音が聞こえた。今日は逆走する人とすれ違うかもしれないと思っていたので、誰か人が来たのかなとも思ったが、後方から音がするので違うかとモコモコさんと話した。
ちょっとしたピークで休憩をしていると鈴の音が大きくなった。近づいてくる鈴の音の主を見るとNさんだった。昨晩は我々が泊まったところの手前で泊まったとのことだ。
お互いの今後の予定を話したところ、今晩雨が降るので避難小屋まで頑張るということで一致していた。
この後はNさんと前後しながらほぼ同じペースで進んだ。
宿堂坊山までは、急なアップダウンが続いたが、鞍部からはあまり大きなアップダウンもなくなり、歩きやすくなった気がした。
2077mピークを確認し、錫ガ岳への登りが始まる手前の鞍部でもう一度休憩を入れた。
錫ヶ岳への登りは、長くつらいが戦場ヶ原が見えたりしてうれしくなる。ひたすら登り、笹藪の中の踏み跡をはずさないように登るとかわいい池のある錫ヶ岳の肩に着いた。そこからわずかに登ったところが山頂だ。のんびりしたいが、まだ先が長く時間もないので記念撮影だけ済ませて下降に移る。
登りと同じような急斜面をずんずん下るとかわいい池が見えた。傾斜が緩んで軽くピークを越して下りきったところが錫ノ水場だ。ここで下山までの水を汲むが、水場はこんな水量が少なかったか?と思うくらい細い流れだ。
モコモコさんが汲んでいる間に山人は沢を下って汲みに行くことにした。その間にNさんも到着。水を汲み終わりモコモコさんの所に戻るとモコモコさんもちょうど汲み終わったところだった。結局のところ効率はあまり変わらなかった。我々よりも一足早くNさんが汲み終わって戻っていった。
我々がザックのところに戻った時には既にNさんは出発準備が完了していた。
お腹がすいたので腹ごしらえをしていくことにした。ここは以前泊まったことがあるが、いいテン場だった。天気に問題がなければ一泊して行きたいところだ。
只今14:30近く。白錫尾根と登山道分岐までコースタイムで2時間30分程、小屋に入るまでに暗くなってしまいそうだ。明日は天気が悪いので恐らく殆どの人が小屋泊まりの登山を中止にしているとは思うが、小屋に人が居ないことを祈りつつ出発。
しばらく樹林だが、標高がどんどん上がり見晴らしが良くなってくると小屋が空いているかどうか心配なのとは裏腹に楽しい。ちなみに錫ヶ岳から立ち枯れの木が目立つようになった気がした。酸性雨の影響か?
白桧岳(西峰)への登りを呼吸を整えながら一頑張りだ。山頂ではNさんが地形を確認していた。なんでもここから下降して直接小屋へ向かうとのことだ。
のぞくと結構急な斜面で、疲労がたまってしかも踏ん張りが効かず下るのが遅いモコモコペースではそのまま稜線を辿った方が安全で早そうだということで、ここでしばしのお別れ。
白根隠山の本峰まで以外に遠かった。冷たい風が吹いてきたので雨量観測小屋跡手前のピークで一枚シャツを着た。
雨量観測小屋跡まできたところで作戦会議。
このまま稜線をたどるかどうかだが、ここから直接斜面を下った方が早いということになり小屋を目指して直下降することにした。
日没すれすれだったので、予めヘッドランプを装着して下降にかかる。
最初は急斜面なので木につかまりながら慎重に下る。
途中モコモコさんがバランスを崩したので、水筒を一つモコモコさんからもらい受けた。だんだん足元も安定してきて傾斜も緩んできた。
すっかり暗くなった中標高差80mほど下ったところで後から恐る恐る降りてくるモコモコさんに「80mくらいは降りたよ」と声をかけて励ます。
モコモコさんを待ってから、あともう少し頑張ろうとわずかに下って前を見たところ、小屋がぼーっと浮かび上がった。少し小屋の方向とは外れてしまったかと思ったが、ドンぴしゃりだった。無事登山道に出て小屋の入口に回り中に入ると一足先にNさんが到着していた。小屋は心配をよそに貸し切りとなり、ゆっくり荷ほどきをし夕食を摂ることができた。
また、小屋で初めてNさんとゆっくり会話ができたが、なんと相互リンクを張らせていただいている「ブナの沢旅」のakoさんと相互リンクを張られているさわねの方だった。本当に山の世界は狭いと言うよりもまさしくネットワークの広がりを実感した。
外は雨が降り始めたが、小屋内は静かで快適そのもので、Nさんとも色々な話ができて充実感に満たされた楽しい夜だった。
11月6日(雨ときどき止むのちくもり)
五色沼避難小屋8:41〜前白根山9:20〜湯元登山口(スキー場下)11:22
あっというまに下山日。
天気が回復していれば奥白根山を往復して来ようと思ったが、外はひどいガスで時折雨も降っているので即二度寝。
そろそろ起きようと思っていながらゴロゴロうとうとしていたらモコモコさんに起こされた。時は既に7:00過ぎ。
小屋備え付けの毛布のお陰でポカポカで寝られた。小屋には「ネズミが出ます」との注意書きがあったので食料などを吊るしておいたが、寒いせいかネズミは出没しなかったようだ。
ゆっくり支度をして出発。するとそれを狙ったかのように止んでいた雨が降り出した。酷い降りでないのが救いだ。
また、昨晩はとても冷え込んだが今朝はさほど冷え込まず歩きだすと暑く感じるくらいだった。
ガスは奥白根山上部と小屋周辺くらいで、尾根に上がると視界が効いた。天狗平から少し降りたところで単独の男性に出会うが、この先登ってきた人は皆無だった。
外山の鞍部から一気に下降が始まるが、崩壊が物凄く進んでいる感じがした。途中携帯電話を拾う。いまどきの携帯電話は貴重品の入ったバック一つと同じことが多いので降りたら公共の施設に預けることにした。
ようやくスキー場上部の林道にでたが、ここで靴ずれ痛いのモコモコさんはペースダウン。
それでもお風呂に入らせてもらおうと思っていた国民休暇村に到着した。ここは入浴と食事いっぺんに済ませられるので楽しみにしていたが、なんと入浴は12:00〜となっていた。ただいま11:30をまわったところ。食事は11:30〜となっていたので先に食事をしてからとモコモコさんを誘ったが、それは絶対受け入れられないとのことだ。作戦会議の結果、まずはバス停に行き風呂に入る支度やパッキングを済ませてからまたくればちょうど12:00頃になるだろうということでバス停へ向かう。
バス停まで向かう途中にお風呂に入れるところがあったら入ろうと途中何軒か覗いてみるが、どこも時間前だった。少しがっかりしながら歩くと偶然駐在所を発見した。
拾った携帯電話を届けられる。休日であるが自宅側のチャイムを鳴らして駐在さんに出てきてもらった。
届を済ませて少し山の話をした後、お風呂が時間前で入れなったことを漏らしたところ、親切な駐在さんは温泉マップとパンフレットを用意してくれ、湯元は同じ源泉から引いているからどこのお湯も一緒だよと教えてくれた。
バス停で荷物整理をしているとNさん到着。Nさんも休暇村で入ろうと交渉までしたが無理だったとのことだ。
我々はこの近くで探して入ることにし、Nさんはバスで移動して入れるところに行くとのことのことでここでお別れ。別パーティーとは言え、同じルートを歩く仲間という思いが湧き、とても励まされました。色々とありがとうございました。
日帰り入浴の「五色の湯」に入ることにした。小さいが貸し切りでゆっくり入れ大満足だ。
湯元からのバスは最初ガラガラで、ここ(戦場ヶ原)が山の上から見えたんだなとのんびり話しながらだったが、途中からどんどん人が乗ってきてザックの置き場所が心配になった。幸い我々の座った最後部座席は前席との間が広く開いていたので問題なかった。バスは最終的には補助席まで埋まった。
懸念していたいろは坂での渋滞はなかったが、日光市街地に入ってからノロノロ運転となった。
日光からは東武線で帰る予定だったが、混雑状況を見て急遽JRで帰ることにした。
またお腹が減っていたので、宇都宮で駅弁を仕入れて少し贅沢をしてグリーン車を使って打ち上げをしながら帰った。
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わたらせ渓谷鉄、通称「わ鐡」 |
紅葉が盛り |
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立派な庚申山荘とバイオトイレ |
六林班峠への道はよく整備されている |
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六林班峠 |
鋸山への登り途中から袈裟丸山を見る |
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鋸山山頂から見た皇海山。 皇海山右横に連なる尾根はこれから行く縦走路 |
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皇海山を一気に降りると気持ちのいい広がりとなった |
国境平 泊まって行きたくなるところだ |
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カモシカ平から日向山 カモシカ平には鹿の足跡がいっぱい |
1828mピークの岩峰 |
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1828mピークの登りで皇海山を見る(逆光になってしまった) |
カマ北のコルへと下る |
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三俣山山頂にあったプレート 貴重な情報源 |
今晩の宿泊場所に到着 |
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水場は遠かった |
日が暮れる |
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ヤジの水場のコルから先は男体山と中禅寺湖が見えるようになる |
ネギト沢源頭のコルにあるかわいい祠 |
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2070mピーク |
錫ガ岳への登りに備えて休憩 戦場ヶ原も見えるようになった |
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結構登ったが錫ヶ岳はまだ先だ |
山頂への目途がついてきたところで振り返る |
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錫ヶ岳の肩にあった小さい池 |
錫ヶ岳山頂 ここも展望がきかないのでとっとと下った |
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山頂から降りたところにも小さな池があった |
錫ヶ岳を振り返る (この辺りから立ち枯れた木が目立った) |
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錫ノ水場の幕営地 |
白桧山を目指す |
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日没まであとわずか、ラストスパートをかける |
白根隠山 |
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奥白根山 |
雨量測定小屋 ここから小屋へ向かって下降した |
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一晩雨風から守ってくれ快適に過ごさせてくれた小屋に感謝 |
五色沼 |
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結構視界はいい |
山から降りたらやっぱり肉だよね |
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