吾妻連峰
高湯温泉〜家形避難小屋〜旧吾妻スキー場〜高湯温泉

〜山スキーシーズンイン〜
2013年1月13日〜14日

 
 久しぶりの山行。昨年の11月から約2カ月ぶりの山登り。
 定番の吾妻連峰に装備点検と足慣らしを兼ねて1月13日〜14日と行ってきた。


アプローチ

東京駅6:20-福島駅8:15/9:25−高湯温泉(花月ハイランド)10:03

コースタイム

1月13日(晴れ)
高湯温泉(花月ハイランド)10:28〜スカイライン横断点11:38〜慶応山荘分岐13:55〜家形山避難小屋14:32(泊)

1月14日(雪)
家形山避難小屋7:05〜旧吾妻スキー場トップ8:20〜高湯温泉(花月ハイランド)9:25


1月13日
(晴れ)
コースタイム

今年もいつものパターンで福島まで入った。
福島駅でこれまたいつもの通り、シールを張ってからそばを食してバス停へと向かった。
バス停には山スキーとザックが置いてあった。
慶応山荘の大柿さんかな?と思ったが、大柿さんならスキー板は持ち運ばないはずなので違う人だろうと推察しているうちに持ち主の方が現れた。

持ち主の方(仮称Aさんとさせていただきます)は、最近転勤で福島に住むようになり初めて吾妻に入るのだそうだ。
今日は行けるところまで行ってテント泊の予定だそう。

バスはチェーンを巻くことなく高湯の花月ハイランドに予定通り着いた。
今回は往復ルートなので、山で不要なものはデポして行くことにした。

支度が済んだら体操をして出発。
天気が良いのでシャツだけになり、オーバーズボンの脇のファスナーも全開にしていく。
除雪終了点まで移動しただけで既に暑い。この天気のよさを山越えするルートの時に取って置きたいくらいだ。
終了点には車が数台駐車されていた。
これはきょうはトレースがバッチリ付いていて、早目に小屋に着くも同然だなと喜んだ。
皆どこから来たのかな?とさらっと車を見回すと、何やら気になるステッカーが・・・。
近づくと見覚えのある地域(我が家の地元の)のナンバーさらにステッカーもなんだか(直接ではないが)見たことあるような。

もしかして車の主はもしかすると知り合いかも?と一気に期待が膨らんだ。
今日はトレースがあるので、日帰りであれば山鳥山の先ですれ違えるだろう。

最初はAさんと一緒、というよりも気を使っていただいて我々が先行させてもらっていたが、2か月ぶりの山で体力がた落ちで超遅々ペースで汗だく状態で一向に進まないのですぐに先を譲った。
その後二度とAさんに追いつくことはなかった。

それでもラッセルがないので順調にスカイライン横断点に到着。
少し休憩して先へと進む。水場の沢はまだ貧弱なスノーブリッジだったので慎重に渡った。
この先も、トレースバッチリの超快適優良道路となっていた。
息を整えながら山鳥山へ到着。
旧スキー場方面へのトレースはまだなかったので、今のところ誰もまだ下山していないらしい。
風が吹き抜けるようになったので、ここでジャケットを羽織った。
再び歩きはじめると、モコモコさんはやはり暑いと言ってジャケットのファスナーを全開にしていた。

こんな綺麗にトレースがあっていいものかというくらいきちんと踏まれたトレースを追っていくと、湯ノ平でテントを発見。
一瞬Aさんかなと思ったが、スキーが違うので別パーティーのものらしい。
井戸溝への登りにそろそろ入る頃に単独の男性が降りてきた。
入山者の情報を教えてもらうと、この先慶応山荘に泊まるという人が3人、テレマーカー2人、避難小屋に泊まると言っていた男性1人ということだった。

Aさんテント泊やめて避難小屋泊まりにしたのかな?などと話しながら行くと、前方から男性が滑り下りてきた。
あっ!あれは「もしかして、久しぶりですかね?」とモコモコさんが声をかけて挨拶をする。思った通り車の主であるリンク先のMt.Raccoさんとそいがさんだった。
まさかこんなところでバッタリ会うとは思っていなかったのでうれしい限り。
ゆっくりお話をしたかったが、お互い先があるので軽くおしゃべりをして出発。

井戸溝の橋は埋まっていなかったのでモコモコさんは慎重に蟹さん歩きで通過。それを見てなんだか大変そうなので、自分の番のときは橋の横になんとかかかっていたスノーブリッジを使って通過した。
慶応山荘分岐まで最後の登りを頑張る。
山荘分岐には「命懸けて営業中」とあった。挨拶をしていこうかなと思ったが、先のことを考えてそのまま通過した。

いつもはこの先トレースがあることがほとんどないのだが、今日はバッチリ。
硯石まで楽ちんだった。
ここから小屋方面へのトレースがなかった。Aさんは避難小屋泊まりはやめたらしい。お話をゆっくりしてみたかったので少し残念。
トレースから外れると一気にペースが落ちた。
モコモコさん先頭だと全く進まないので先頭交代。

小屋までのルートには、今年東海大のワンゲル部の方が付けてくれたらしい赤布が所々見られた。
天気が良く明るいので、プチラッセルとなったものの順調に小屋に到着した。

小屋の後ろの窓はまだ埋まっておらず、小屋横の窓が軽く埋まっている状態だった。
荷物を小屋内に置いて、窓の除雪をして水作り用の雪取りをしてから落ち着いた。

天気がよくても日が暮れるのは早く、元々薄暗い小屋内はすぐに真っ暗になった。
トレースのお陰でなんとか小屋に着けたことに感謝して眠りについた。


1月14日(雪)

3月上旬並となった昨日の好天気が一変して、今日は爆弾低気圧と呼ばれるほどの強力な南岸低気圧が通過するらしい。
ラジオによると低気圧の中心気圧は1晩で20hPaも下がったらしい。
できるだけ早く下山しようということで、明るくなったら出発を目指す。

まだ暗いうちは風が吹いているだけだったが、風が止んできたと思って外を見ると雪が降り始めていた。
明るくなったところで本格的にパッキングを始め予定通りの時刻に出発できた。
もう少し天気状況がよければ下山時に慶応山荘に顔を出そうと思っていたが、出来るだけ早く降りた方がよさそうなので寄らないことにした。

昨日のトレースがしっかりと残っていたので、シールを着けたままであるが良く滑った。
旧吾妻スキー場でようやくシールをはずす。これもいつも通りだ。
シールをはずすと当たり前だが良く滑る。
雪面の状態は、うっすらと雪が積もってはいるがまだ昨日のままのようだった。

なんだか滑りすぎて怖いくらいだ。制御しようとするがなかなかいうことを効かない。
この感触は、ヘタな我々でも分かる。モナカ雪だった。これは昨日下った人は大変だったろう。

斜面が少しでも立っているところは、いつもの稲妻ターン(斜滑降+キックターン)で慎重にトロトロと降りた。
ヤブが随分と育ってきて滑りにくいが、なんとか稲妻ターンなのでやり過ごすことができた。
昨日のトレースは逃げ出すようにバニーハットからスカイラインへと延びていたが、雪が降り続いている今は、まだましだろうとそのまま林道を滑り下りる。
林道もヤブが元気にしていた。

林道からスカイラインへ入ってスキーを漕いで行くと、なにやら話し声が聞こえる。
福島市内の山のお店の登山部が今日吾妻に入る予定という情報を仕入れていたのでその人たちかもねと推察したところ、正解だった。
あちらはあちらで避難小屋に泊まった2人がいるとの情報を仕入れていたとのこと。
吾妻のネットワークは意外に強いということがわかった。

思ったよりも順調に降りてこられたので、余裕を持ってパッキングすることができた。
帰りのバスは出発時こそ貸し切りだったものの、さすが連休だけあって、一番宿が集中している「高湯」バス停からは満席となった。

天気に恵まれ、うれしい出会いや再会ありと幸先のいいシースンインとなった。
いよいよ次回は山越えのルートの予定。がんばろう。



花月ハイランド前から出発 スカイライン横断点で少し曇っただけ
いい天気だ ばったり、うれしい再会
小屋裏へ回ってみた 帰りはスノーブリッジを渡った
松がここまで育った ヤブを今のうちに薙ぎ払いたい気分
山とは無関係だけどゆるキャラ発見!! さる一号という 家政婦は見た!のようなポーズで



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