月山
本道寺〜清川行人小屋〜清川(下降)〜念仏ケ原〜肘折温泉
〜月山でまったり〜
2013年8月23日〜25日

 今回こそは雪国のそれもできれば越後の沢へと思っていたが、天気予報は芳しくない。
 そこで、転進先として奥秩父や南アルプスの沢も考えて出発を待っていた。
 ところが、天気予報では、なんと前線は我々の日程に合わせるかのように日本海側から関東地方へと南下するし、更に、今年は良く聞く「前線には南からの湿った・・・・」と言い始めた。
 これは、今立てている計画のどの沢でも大雨に見舞われるかもしれない、いやな予感がする、とモコモコさんから、急遽、大幅な行き先変更を告げられた。
 最初は仕方ないと納得したが、色々考えると前回と同じようなルート取りでいやになった。例の如く喧嘩をして、今回はモコモコさんの勘を根拠にした強い主張で押し切られた。
 
地形図;月山

アプローチ
東京駅6:12-山形駅9:00/9:31→左沢駅10:14/10:30(タクシー)→本道寺登山口11:00

コースタイム

8月23日
(くもりときどき雨)
本道寺11:23〜登山道14:33〜岩根沢分岐15:49〜山頂・岩根沢分岐17:42〜清川行人小屋18:14
8月24日(雨のち晴れ)
清川行人小屋8:38〜清川橋15:00〜念仏が原避難小屋15:57
8月25日(晴れ一時雨)
念仏が原避難小屋15:19〜林道(登山口)10:08〜肘折温泉(温泉街)11:15


8月23日(くもりときどき雨)
コースタイム;本道寺11:23〜登山道14:33〜岩根沢分岐15:49〜山頂・岩根沢分岐17:42〜清川行人小屋18:14

山形駅まで久しぶりに新幹線でのアプローチ。お財布には厳しいが、体には優しくゆっくり寝て移動できた。
左沢駅からタクシーに乗り込んで本道寺まで移動した。(約7000円)


本道寺口の林道はすぐにゲートとなってしまった。鍵はかかっていなかったが、ここから歩きはじめることにした。
早速靴を履き替えるが、蚊が多くてまいった。

林道はしっかりと舗装されて歩きやすい道で、クワガタを見つけたりと楽しんでいた。
薄暗くなると蚊がたかってくるが、暑くないのが助かった。

途中登山道入り口を示すような薄汚い案内板を見たが、なんだか藪っぽく、登山地図を見ると立派な林道がまだまだ続いて林道を進むようになっていたので、そのまま林道を行けばいいのだと一人で納得してそのまま林道を進んだ。地形図を持っていれば一発で分かったことだが、これが大きな間違いだったと気がついたときは後の祭りだった。
ちなみに注意力がないモコモコさんは、この案内板にはまったく気がつかなかったらしい。

尾根の腹をトラバースしていくので、小沢を頻繁に横切る水筒いらずの林道で助かったと喜んでいた。
延々とトラバースしていく林道に一切疑問を憶えることなくどんどん進むと、とうとうヤブっぽくなり、土砂が押し出して来るようになった。
この時点でも呑気な我々は、古い地図を持ってきたため現状と違っているのだろうと思いこんでいた。

とうとう林道がなくなった。
それでもアホな我々は、先に登山道の取り付きがあると思っていた。踏み跡のようなものを辿ってみるがすぐにそれもなくなった。
試しに尾根に登ってみた。
当たり前だが、踏み跡もなにもない。
ここまできてやっとルートを外しているのが明らかになり、あのときの案内板から登山道に取り付くのだと悟った。

こんな所で敗退か・・・。「こんな筈ではない」というフレーズが何度も頭を巡る。
モコモコさんは戻って仕切り直しを主張したが、ここで戻れば敗退決定だ。風吹沢と本道寺沢の間の尾根のどこかに居るのは確実なのでとにかく登るしかない。
小さいながらもはっきりとした尾根となりヤブが薄いのでなんとか登っていけた。
標高差100mほど登ったところで、モコモコさんが根を上げたが、先が明るくなっているのが見えたので先行して見てみることにした。モコモコさんには、待っていてもらい、その間になにか食べるように指示して単独で登ってみた。

すると5分もしないうちにひょこっと登山道に出た。執念で辿り着いたと思った。
飛び出た登山道は、きれいに刈りはらわれた立派な道だった。
やがて呼び寄せられたモコモコさんも登山道の立派さに驚くと同時に、いったいここはどこだ?と狐につままれた表情だった。

コースタイムを見ると、小屋到着時刻は18:30頃になってしまいそうだ。
雨も降り始めたので、とにかく小屋まで行くしかない。小屋に誰もいませんようにと祈りつつ、現在地不明だが、とにかく北が月山方面なので北へ向かって歩き始めた。
小さなアップダウンはあるものの、歩きやすい道だ。

途中の水場で石鉢が置いてあったのに驚いた。今年は降水量が多かったためか、ここで水を汲むことができた。
うれしいことに雨がやんでくれたので、雨具を脱ぐことができた。
歩きやすいがなかなか分岐に付かずに少し焦りがでてきた。

左に沢の源頭、右にこんもりとした山が見えたところで小沢を回りこんだすぐ先が岩根沢・本道寺分岐だった。
分岐から少し進むと今晩の宿となる予定の清川行人小屋が見えた。
直ぐそばに見えるが、烏川源頭をぐるっと回り込んでいくのでここからが長かった。

しかし、道がいいので順調に進めた。
途中、ほっとするような草地があったり、熊さんの糞を見つけたり、参拝道の名残らしきものがあったり、小さいながらも湿原を横切る所ありと、もっと時間に余裕があったら楽しい歩きだったろうと思った。

だんだん日没の時間が近づいて来ると同時に足取りが重くなってきた。お腹もへってきたので、初めてまともな休憩をとった。
この休憩が大きく功を奏して、月山にしては珍しく荒々しい山肌が見えるようになってからの登りを、なんとかこなすことができた。この登りこのころから再び雨が降り始めたが、樹林の中なので雨具は着ないで進んだ。
月山山頂へとの分岐まで辿りつけば、小屋まであと一頑張りだ。

湿原まで一下りして後は楽勝と思っていたが、甘かった。
フエルト靴ではとにかくよく滑る。
前回は登り傾向だったので大丈夫だったが、今回は下りベースとなるのでとにかく大変だった。

数か所そのような所をやり過ごし、小屋が見えるようになってから通過した湿原で大きく滑ってしまい、一瞬体が宙に浮くくらいの勢いで尻もちを着いてしまった。
幸い?(そもそも湿原でなければこのようにはならないが)湿原で下が柔らかかったので痛くはなかったが、ダメージは大きかった。
やっと着いた小屋には、願い叶って誰もいなかった。また、天気も良くないし時間も時間なので我々の貸し切りとなるだろう。

これで今晩は雨風の心配なくゆっくり寝られるとうれしさを声に出して喜んでザックを降ろすと、なんだかビール臭い。
嫌な予感。急いで中を見てみると、ガーン!!!500ml缶の丁度中央に2cm程の亀裂が入ってしまい1/3を残して漏れてしまっていた。
先ほどの湿原での大転倒のときにやられたのだ。また、長年使っていたマグカップが大破。
ショックは大きいが、さすがに薄暗くなってきたので急いで小屋内へ入り夕食の準備にとりかかった。

落ち着いた頃には天気が悪いせいもあり、既に暗くなってしまったが、小屋内は快適そのものだ。
何しろ、小屋内に水が引かれているのがとても助かる。
あまりにも快適なので、のんびりしてしまい気が付いたら22:00近くになっていた。
明日は急ぐわけでもないがさすがに疲れて眠くなったので休むことにした。


8月24日(雨のち晴れ)
コースタイム;清川行人小屋8:38〜清川橋15:00〜念仏が原避難小屋15:57

日付が変わった頃から、雨の降りが強くなった音がした。結構長く降っていたので増水が心配だ。

セットしておいた時計のアラームの音で4:30に一度目が覚めたが、外では雨が降っているようなので様子見ということで二度寝に入った。
6:00頃モコモコさんに起こされた。外を見てみると月山方面が山頂まで見えないが、途中までははっきり見えた。これは出発できるなと起きることにした。

朝食を済ませ小屋の掃除をしていると、時折雨がサーっと音を立てて降っている。少し様子を見ながら支度を進めた。
雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、だんだん止んでくる時間が長くなってきた。
雨が止んでうっすら日差しが出てくることもあったので靴を履いて出発と思ったらまたサーっと雨が降ってきた。
空は明るく天気予報でも午後には晴れてくると言っていたので、雨具を着て出発した。

運が良いことに出発してすぐに雨が止んでくれた。
前回の逆コースとなるので、特に問題になることなく下降に入れた。
途中、湿原を眺めながら下っていくと本流に出た。

本流は増水していた。沢幅が広い所で+5cm、狭まる所で+10cm程。
また、上部に雪渓が残っているためか水が冷たかった。
水没した河原歩きでどんどん下っていく。この辺りは、周りが湿原だらけで傾斜も緩いせいか、苔がついていて滑るのであまり早くは歩けない。
それだけでなく、左右の湿原から水が湧きだして水量が増えてくるので、水深もでてくるようになって渡渉場所を選ぶようになってくる。
左右に蛇行を始めると沢幅が狭まってきた。

清川唯一の滝(小滝)も今日は水量が多いせいか立派に見えた。
簡単だが、落ちると冷たいので慎重に水線沿いを下降した。
左岸から枝沢を合せると、傾斜のあるゴーロで蛇行を繰り返していくようになった。
この辺りは沢幅が少し狭いので、渡渉をあまりせずに済むように気を使った。平水ならば何も問題ない所である。

だんだん日差しが出てきたのがうれしく、回りを見る余裕がでてきた。
下降して行くにつれ目に付いたのが、最近大きな出水があったのか大きくえぐれていたり、左右の木の枝に草ゴミが付いていた。
また、前回ビバーク適地に見えた土砂が堆積していた所も流されてしまったのか、見つけることができなかった。

清川下降部分の半分程を降りると、傾斜のあるゴーロ地帯であることには変わりないが、沢幅も開けてきて渡渉しなければならないことも少なくなったので気が楽になった。
のんびり遊びながら下降を続けると、傾斜が緩んできた。
清川橋は近い。
ゆっくり休憩をした。
いつの間にか青空が広がり、日差しもしっかりとあったが、吹く風は爽やかだ。すっかり秋の風となっていた。

随分とのんびりしすぎた感もあるが、清川橋へ着いた。
最初、橋の存在がよく分からなかった。下降してきたから樹林の陰になって見え難いせいかなと思ったが、近づいてみて驚いた。
前回は、折れ落ちてしまった状態でも、どの程度の橋だったのかがきちんとわかったのだが、今回は折れていた中央部はごっそり流されていた。
やはりかなりの出水があったらしい。7月中旬に朝日連峰で豪雨に見舞われることがあったが、隣の月山もかなりの大雨となって橋が流されてしまったのだろうか?
いずれにしても清川橋は使用できないままであり、飛び石の間隔が広いため融雪時や増水時は月山から降りてきて(又はその逆)の渡渉は大変そうで、濡れずに渡渉するのは不可能そうだ。また、靴を脱いで裸足での渡渉は、靴や靴下の濡れの心配はないが水が冷たいのと、平水でも水深が膝程度まであるのでかなり辛いと思う。
月山から念仏ケ原を繋ぐコースは素晴らしいので、清川橋の再建を強く望みたい。

ここから先は、モコモコさん10数年ぶり山人は初のコースだ。
記憶力の乏しいモコモコさんでも憶えているのは、橋からの登り返しが急で辛かったことと、登り返した後に出現する湿原が素晴らしいこと、小屋が快適だったとのこと。楽しみだ。
まずは、登り返し。
登り返してすぐに、モコモコさんがうれしそうに騒いでいた。なにかと思ったらオニヤンマを捕まえていた。モコモコすげーと思ったら何のことはない「なんだか飛べないみたいで地面に転がっていた」とのこと。
久しぶりにゆっくりとオニヤンマを観察できて、子ども時代に帰った気分を味わえた。
登山道は、小沢に沿って緩やかにしばらく登ってから小尾根に取り付いて登るように付けられていた。
珍しく痩せた尾根で、鎖やロープが張られていた所もあった。

確かに急な登りで、息を整えながら登っていくと、突然傾斜が緩んできた。
急登は終わったらしい。
これからまだ登るのかなと少し不安になったが、すぐに木道がでてきてほぼ平坦な木道歩きとなった。
これはうれしい誤算だ。モコモコさんも「前はもっと長くて苦しい気がしたんだけどなー、なんでだろう。そうか前は夜行で来て、月山を越えてきた足で登り返したから今回と疲れ具合が違うのか」と一人で納得していた。

しばらく森の中に敷かれた木道を歩くことになるが、不思議とこの辺りは鳩が多く、あちらこちらで飛び立って逃げていった。
モコモコさんは「昔の山形駅行の特急は「やまばと」って名前だったから、山形はヤマバトが多いのかもしれない」と一人感動していた(現在山形新幹線に付いている「つばさ」の名称は秋田行の特急に付けられていた)。

そんなことを話していると、いきなり湿原が出た。
この湿原は細長く、小屋へ向かうにつれて幅広がっていった。
上手い具合に月山側に湿原が広がっているので、きれいに月山が見えるようになっていた。自然とはいえすごいセンスだ。

残念ながら山頂はガスで見えないが、頂上台地までは見えるので満足だ。
晩夏なため花の数は少ないが、ブヨなどの虫もおらずのんびりと散策気分で歩くことができた。
木道が再び灌木帯の中を進むようになれば小屋は間近だ。
相変わらず鳩が次々と飛び立っていく中トコトコ歩いていくと、小屋前にポコッと到着した。

小屋前には大きな避難小屋の看板が置いてあった。
前は小屋の壁に掲げられていたらしい。また、モコモコさんによると、前回はなかったトイレが小屋裏に増設されていたとのこと。
早速小屋内へと入ると、誰もいなかった。

この小屋も清川行人小屋同様、外見は古く一見中がボロそうに見えるが、実際はきれいに管理されて居心地が良い小屋だった。
早速水を汲んで寛いだ。
昨日と違い早目に小屋に入れたので、のんびりしていてもまだ外が明るいのがうれしい。
やがて日が暮れてきたが、誰もやってこないので広々と自由に使えた。
その晩も貸し切りとなり、快適に過ごすことが出来た。



8月25日(晴れ一時雨)
コースタイム;念仏が原避難小屋5:19〜林道(登山口)10:08〜肘折温泉(温泉街)11:15

なるべく早いバスに乗りたいので、珍しく早起き。
出発準備を始める頃から雨が降り始めた。雨具を着ないと濡れてしまうような降り方だった。
気象情報では、庄内に大雨洪水警報が出ており、最上や西村山も午前中は雨と言っていたので仕方がないか。

それでも出発する頃には小降りになったので、雨具は上だけを着用した。
すぐに樹林帯の登りとなるので、雨に濡れることもなくなり、やがて止んでくれた。
一登りすると樹林が低くなり、周りを見ることができるようになった。

三ヶ月池手前にある小沢の源頭部にまだ残雪があった。まさか標高1000m程度のしかもこの時期に残雪を見ることなどないと思ったので、さすが月山積雪量が半端でなく多いのだと実感した。
三ヶ月池は小屋にあったコース案内でも池と月山の眺めがいいポイントだとあったが、確かにガスで山頂が全く見えない今日でもきれいだった。今度は晴れたときに見てみたいものだ。

だらだらと続く道が、少し急な登りにかかれば小岳はまもなくだ。
小岳の三角点は登山道と離れた所にあるので、登山道上の一番高い所には何も道標はなく、少し降りた湿原に道標があった。
このからまた雨が降り出した。雨具を着るか迷ったが、すぐに樹林の道になったので雨具は着ないで行けた。
すると先になにやら大きめの人工物が見えた。
近づいてみると、登山道入り口と書かれている大きな看板があった。
登山道はまだまだ先だ。どうせならもっと詳細な地図とか、注意書きを書けばいいのに。逆にこれを切断して湿原に木道として利用した方がよっぽど有意義では?と思うほど、無駄に立派だった。
実際これよりも、大藏村の設置した白い案内板の方がずっと役に立ち励みになった。

ここからは赤沢川横断地点へと向けてもったいないほどぐんぐんと下っていく。
この下降は、山腹のトラバースするように何度か折り返しながら進んでいくので足には優しい下りだった。
やがて傾斜が落ちて、道がジメジメしてくると横断地点は直ぐだった。
とても小さな沢の出合が横断地点だった。流れる水が冷たくておいしいので、のんびり長めの休憩をとった。

ここを過ぎると、登山道はそのまま樹林帯を小さく登ったり下ったりしていくつかの小尾根と小沢の源頭部を巻いたりしていった。一見遠回りさせられているようで、実は水場に困らないような無駄のない見事なルート取りだった。
猫又沢の横断点でも休憩をとった。
肘折温泉まで歩かなくてはならない我々にとっては、ここでまた半分の地点だが、顔をジャブジャブ洗ったりして少し元気が戻った。

沢から尾根に登り返すと見事なブナ林となり、とても気持のいいところで、晴れ間も出てきて最高だった。
いいねーと気分良く歩いていると、前方から人がやってきた。なんとワンちゃんも一緒だ。
このワンちゃんは人懐こく、小型犬なのにここまで登ってきても非常に元気だ。お話を伺うと、トンビマイタケを採りに来たとのことだ。

入山して初めてお会いしたこの方のお陰で、“プロの方だろう、ワンちゃんはとてもよく躾けられており賢そうだ。きっと熊さん探知に役立っているのだろう。温泉街でキノコとか売ってないかな?、そういうのは朝市じゃないと売ってないんじゃないかな?”と会話を楽しみながら歩けた。
大森山西鞍部手前は、少しガレている所があったりしたが、作業道として良く使われているためか危険な所はなかった。
ここでも一人の男性とすれ違った。

ふと左下をみると池のようなものがあった。
先ほどから蚊の猛攻を受けていたが、あそこが発生地なのかもしれない。
鞍部で少しヤセ尾根となっている所では、風が吹き抜けて他の場所に比べて少し明るかったので最後の休憩をとった。
それでも、時間が経つと蚊が出てきたので慌てて出発した。

大森山もぐるっと巻くのでいつのまにか下降に移り、林道が近い雰囲気になったと思ったらすぐに着いた。
休憩をとったばかりなので、そのまま歩いていこうとしたところまた雨が降り始めた。
林道で樹林の傘も期待できないので雨具(上だけ)を着たが、10分ほど歩いたところで雨が止んだので、すぐ脱ぐことができた。

林道は最初は少し登り気味だった。
下り始めるとだんだん晴れてきて、何回か折り返す辺りでは水が湧きでており喉を潤すことができた。
思ったよりも早く歩くことができ、ゆっくり温泉につかる時間がとれそうだ。

入浴する予定の日帰り入浴施設「いで湯館」は温泉街のはずれにあるので、温泉街を散策気分で抜けた。
時間が時間だけに閑散としていたが、温泉街は湯治の方も多いので色々お店があるのが魅力的だ。また肘折温泉名物の朝市もぜひ見てみたいので、今度泊まってみたいと思った。
いで湯館は、入浴だけなら400円広間で休憩する場合は+400円がかかる。バスの時間まで結構あるので横になっていこうと思い休憩料込で入場した。

お風呂は広々としており、いい湯だった。
ちょうど御昼時でうれしいことに食堂併設なので、食事をした。休憩する前にバス停のことを尋ねると、ここから歩いて、しかも登りの道で30分ほどかかるらしい。
こういった場合多めに時間を言うのでせいぜい20分ほどだとは思うが、早目の出発を心がけた。そのためあまり広間で休む時間が取れなかったが、少し昼寝が出来たので体が軽くなった。

バス停へは結構きつい坂道を登り、崩れてしまった国道の復旧工事(橋を建設中)の現場のところから仮設の階段を登らなければならない。
この最後が堪えた。涼しくて助かった。
バスに揺られること1時間。お祭りの最中の新庄駅に到着。
当初の計画では、山形駅からは各駅停車で帰る予定だったが早く帰りたくなったので全行程新幹線で帰ることにした。
あまり乗り継ぎの時間がない新幹線に飛び乗ったが、すでに立っている人がでているほど混んでいた。
新幹線で帰るにしても各駅停車で帰るにしても、山形駅まではこの新幹線に乗らなければいけないのでそのまま山形駅まで立って移動した。

始発から乗ったのに東京まで立って帰るのはなんだか癪なので、山形駅始発の新幹線に乗り換えた。
これが正解で、席を余裕で確保できた。自由席は満席となりちらほら立つ人も出たが、特に混雑もなく、乾杯をして、ゆっくり寝て帰ることができた。



クワガタちゃんがいた!! 水筒いらずと喜んでいたが、この時点でルートを外していた
尾根を登って修正を試みる 藪が薄くて助かった 石鉢があった
登山道はきれいに刈払されていた 岩根沢・本道寺分岐
清川行人小屋が見えた(ここからが長い・・・) 前回熊さんを目撃したツチウロ沢の雪渓(向かって左の沢)
小湿原を横切る 優しい山容からは想像つかない荒々しい所
月山山頂分岐を過ぎてから湿原をいくつか通過する この湿原でビール破損事件発生
快適さ一番!の清川行人小屋 何度でも泊まりたくなる小屋
清川への下降は湿原の道 増水していた
唯一ともいえる滝 枝沢
蛇行するゴーロの沢だ 青空が見えた さわやかな秋の風が吹く
清川橋 中央部が流出していた モコモコしたハチさんは、元気に蜜集め
湿原が出てくると月山も見えるようになった 小屋が見えた
静かな湿原を堪能 地塘
お日様の光で輝く 苔たちも瑞々しい
景色の良さに足が止まりがち 念仏ヶ原避難小屋
さすが月山、こんな所にまだ残雪が 三ヶ月池
小岳の湿原 無駄に立派 登山道入り口とあるがここからが長い
赤沢川源流部を横断 猫又沢を横断
この案内板の周辺のブナ林がいい感じだった 大森山鞍部手前 池らしきものが見えた
肘折温泉街 静かな一時 雰囲気を壊さないようになっている旧郵便局舎
温泉街を抜けた所にある、日帰り入浴施設「いで湯館」 最後の仮設階段に泣かされた



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