山域 日光連山
コース 田母沢〜寂光ノ滝〜荒沢出合〜唐沢避難小屋〜女峰山(往復)〜小屋〜黒岩尾根〜西参道
〜日光の歴史に触れる山旅〜
日程 2014年11月23日〜11月24日

 3連休にならなかったので、1泊の山旅。
 車であれば日帰り可能なコースであるが、そうでない我々は避難小屋泊まりの計画だ。
 もとより秋には混雑する日光、世界遺産に登録されてから年中混雑するようになったが、山はこの時期は空いているだろうということで出かけてみることにした。
データ
アプローチ

浅草駅6:20−東武日光駅8:25/8:33−田母沢御用邸前バス停8:40

コースタイム

11月23日(晴れのちくもり)
田母沢バス停8:50〜若子神社入口9:32/9:50〜裏見滝・寂光滝分岐11:54〜荒沢出合13:23〜水場14:53/15:00〜唐沢避難小屋15:17/15:24〜女峰山16:03〜避難小屋16:31
11月24日(晴れガス)
唐沢避難小屋6:49〜遥拝石8:23〜水場入口9:52〜稚児ケ墓10:13〜行者堂11:12〜滝尾神社参拝〜行者堂11:51〜西参道バス停12:05


11月23日(晴れのちくもり)
コースタイム; 田母沢バス停8:50〜若子神社入口9:32/9:50〜裏見滝・寂光滝分岐11:54〜荒沢出合13:23〜水場14:53/15:00〜唐沢避難小屋15:17/15:24〜女峰山16:03〜避難小屋16:31


いつもは会津高原方面に乗車するが、今回は日光行に乗車。
思った通り日光方面へ行く人で電車は混みあった。
東武日光駅から歩こうと思っていたが、この時期の日没は早い。少しでも時間を稼ぐためバスで田母沢まで移動することにした。

バス停には既に結構な人が待っていたが、皆中禅寺温泉へ行くようで、我々が乗った1本前のバスはガラガラ状態だった。
下車するときに運転手さんから「どこの山に登るの?」と聞かれ女峰山に登ると答えると、「霧降高原から登るんじゃないの?」と言われた。バス利用でここから登る人は珍しいらしい。

なんだか長い信号待ちをして道路を渡り、かろうじて「寂光の滝」と読める汚れた案内標識に従って細い道へ入る。
結構急な道だ。途中きれいな鳥の尾羽を発見。持って帰りたかったが諦める。

既に閉鎖された休憩どころを通過してしばらく行くと、工事現場入り口のような状態で橋を渡った先に神社の参道入り口とその先に鳥居が見えた。
入口には広めの駐車場、登山届入と休憩所があった。
登山届を出して、腹ごしらえをしてからいよいよ入山だ。

鳥居横にはこの神社の案内板があった。
なんでも、この神社「若子(じゃっこ)神社」は、弘法大師が、我々が下山予定としている滝尾(たきのお)神社を開いたあとにここの寂光の滝で修行して祠を建てたのだそうな。なかなか由緒ある神社。
最初は神社の参道を登って行く。
めったに人は訪れないようであるが、連休のためかそれとも毎日か不明だが、綺麗に履き掃除がされていた。
石段ノ参道をどんどん登ると祠に着いた。祠横からは寂光の滝へ降りられる道がついていたので、滝の写真を撮りに行ってから登山道に取りついた。

特に案内らしきものは見なかったが、そのまま上へ上へと登って行く。
少し傾斜が緩んでから踏み跡は完全に落ち葉に埋まっているが、はっきりした尾根なので迷いようがない。
滝上から見下ろす程度の高さまで登ると、滝上の渓相が見える様になった。ナメやナメ滝が続く美しい沢だった。

やがて、登山道は尾根に掘られた道となった。
ここも落ち葉で埋まっているので、段差やちょっとした浮き石が全く見えず歩きにくい。
天気がいいので薄着になっていく。その間に先行したモコモコさんが騒いでいる。何事だと思ったら、6〜7匹の猿が登山道を横断して行ったそうだ。

落ち葉に埋まった登山道はしばらく続いた。落ち葉のふわっとした感触は楽しいが、意外に疲れるのと、ほこりで裾が汚れていたのにはまいった。
急な登りも長くは続かずに、掘れた道がなくなると傾斜が緩んだ。尾根は広がり比較的大きな木が生えている所には、祠だったと思われるものもあった。

すっかり葉が落ちて見通しのいい、樹林と笹の登山道となった。
傾斜がゆるいので、どんどん歩いていくといつのまにか標高も同時に稼いでいたというほど歩きやすい。ただし下りにとると、ささの刈り払いがされておらず足元が見にくいので多少時間が掛るかもしれない。

唐松林になる前の広葉樹林帯では、樹林の枝にまるで鳥の巣のようなものがたくさんついている。
鳥の繁殖地なのかと近づいてみると、枝が恐ろしく密集して分岐していた。なんだこりゃ?病気か、寄生でもされているのかと首をかしげてしまった。
全体的にこのような状態で、鹿に食べられてそこから生えてきたせいで枝分かれがひどくなったのだろうか?謎は深まるばかり。

唐松林になると、笹の背がひざ上までくるようになった。
ササは乾いているし、足元ははっきり見えるので問題はないが、ぬれていると難儀しそうだ。
唐松林には、防火帯なのか切り開きが見られた。
なんだか楽しくなってきたので足取りも軽く、どんどん進むと鹿の足跡等が錯綜するようになってきた。樹林に登山道のマークが頻繁に打ちつけられているのに助けられた。

途中、モコモコさんが「なんじゃこりゃー、病気か?!」と騒いでいる。どれどれと見てみると、腰蓑を着けて回っているような状態の木があった。変なので写真に撮っておいた。
そうこうしているうちに最初の目標地点である、寂光ノ滝・裏見の滝分岐に着いた。
分岐といっても、顕著な尾根ではなく広い緩やかな斜面なので道標がないと見逃してしまいそうだ。
登山道マークはきちんとついているので、最初の方向さえ間違えなければ問題ないだろう。

順調に進んでいるので、分岐で少し休憩した。
分岐から先も相変わらず緩やかな斜面状の尾根を登って行くと、ミズナラ混じりの綺麗な樹林帯になった。
水場があればのんびり泊まって行きたいところだった。
いい所だなと楽しんでいると、前方から二人組の若者が下山してきた。
話を聞くと、昨日黒岩尾根を登り、入山が遅かったので途中幕営して、今日女峰山を登ってきたとのことだ。
我々と逆コースなので、水場のことを尋ねると問題なくでているとの有りがたい情報を得ることができた。
水が出ていると聞いて一安心。我々も最初は黒岩尾根を登るつもりだったのを、水のことを考えて逆コースにしたので、計画変更した甲斐があるというものだ。

若者達と別れて、笹の道を行くと少し両側に沢の形状が見られるようになってきた。地図にあるモッコ平に近付いてきたらしい。
実際はモッコ平とはどこをいうのか不明だ。
道はやがて男体山方面へとそれていき、小沢のような窪を渡って荒沢出合いへとトラバースしていくようになった。
この辺りは男体山や大真名子山が見えるのだが、残念ながら大真名子山山頂はガスの中で男体山にも雲が近づいてきていた。
この辺りは、笹原の斜面のトラバース道でなんだか気持がいいところだった。

巨大堰堤と膨大な土砂が進行方向左手に見えてくると、荒沢出合は間もなくだった。
荒沢出会いへは少し荒れた斜面を少し降りて沢床へ降り立つ。沢には全く水は流れていない土砂と石が堆積した所だった。
対岸へ渡ると、指導標が見える。その直前で、浮き石に乗ったモコモコさんが転倒。起き上がれないでいたので、ザックを外してあげるとようやく起き上がることができた。
なんでも起き上がろうとすると、転倒した時に打った膝が痛くて膝をつくことができなかったとのこと。

ちょっとした事件だったが、幸いかすり傷で済んだので少し休んで先へ進むことができた。
荒沢出合いからは、今までと変わって沢沿いに登るようになった。堰堤が続く沢の横の登山道は、堰堤工事の為の道路をそのまま利用した感じで、針葉樹林の中にも所々広い場所があったり、今は草に覆われているが切り返しするカーブがあったりした。それらを観察しながらいくと、いつの間にか高度を稼いでいた。
途中シャクナゲの群生地があったりして、花の時期はさぞかし見事だろうと思われる所もあった。

ほぼ荒れた沢の右岸沿いに付けられた道は、やがて沢の傍へ寄っていき、荒れた沢床へと下りていくようになった。
ペンキ印の付いた踏み跡に従って、荒れた沢を対岸に渡ると水が流れているところに出た。
そこからわずかに登ると、パイプが付いた水場に着いた。ここの水は堰堤工事の時の水源として使っていたのか、黒いホースの残骸があった。

気温が低い日が続いていたため水が出ているか出発時は心配だったが、先ほどの登山者からの情報通り、冷たいおいしい水がどんどん出ていた。
喉をうるおして、明日下山までの水を汲んで最後の登りにかかった。
水を担いだことで、ズシリと重くなった荷物にあえぎながら急登をこなしていく。
途中ガレ場のそばを通ったりしながら、一層樹林が濃くなった中を登るといきなり傾斜が緩んで、そのすぐ先が今晩の宿となる唐沢避難小屋だった。

日光の避難小屋は、古いが広くて作りも立派だ。
早速中に入ると、人はいなかったが荷物があったので、きっと山頂を往復しているのだろう。
日没まであとわずか。今日のうちに山頂に行っておきたいので、我々もすぐに山頂往復への支度を始めた。

今回はサブザックを忘れずに持ってきたので支度もすぐに済ませ出発。小屋から緩やかな針葉樹林帯を登って行くと、山頂から下りてくる単独の男性とすれ違った。おそらく小屋の荷の持主だろう。
日がだいぶ傾いてきたので樹林帯の中は薄暗い。
傾斜が増してくると、いきなりガレた斜面へと飛び出た。
登山道は、グズグズと崩れやすい斜面を横切るように斜めに登り、反対側の樹林帯との境目を登り、小さな岩場を越えると再び樹林の中の道となった。

ここまでくれば山頂まであとわずか。
霧降高原からの登山道がついている一里曽根が合流する小ピークに出ると、小さな社が建っていた。そこから数m先が山頂だ。
モコモコさんからは、例によって「私ここまででいいや」が出たので、単独で山頂を踏みに行った。

実際行ってみると本当にわずかな距離だった。
展望もいいので、ここまで来ないのは本当にもったいない。しかしながら風が冷たいので、さっさとモコモコさんの待機場所へ戻りモコモコさんから行動食とお湯を貰ってほっと一息ついた。

日がどんどん沈んでいくので、早速小屋へと引き返すことにした。
ガレた斜面を慎重に下ったあとは、薄暗いが樹林帯の中の安全な道まで戻ると一安心だ。
針葉樹林帯は、一見どこでも歩けそうな気がするので踏み跡を外さないように注意しながらいくと、小屋が見えた。

小屋へ戻ると、さきほどすれ違った男性は既に夕食の準備が終わりそうだった。我々も急いで夕食の準備にとりかかった。
さすがにこの時期の日光の山は冷え込んだが、前回の金属製の小屋と違って居心地がよかった。
ある程度落ち着いた頃に、単独の男性とお話をして楽しい一時を過ごした。この男性は、我々が明日下山に使う黒岩尾根を登ってきて、明日は大真名子山方面へ縦走するそうだ。なんでも黒岩尾根から雲竜渓谷の眺めが見事だったとのことで明日が楽しみになった。


きれいなヤマドリの尾羽 若子(じゃっこ)神社
若子神社の祠 寂光の滝
神社裏から急な登りに入る 滝上もなかなか素晴しい流れだ
落ち葉でフカフカの道 フカフカ道を振り返る
急登がひと段落した辺りに立っている 寄生でもされているのか?謎の混み合った枝
唐松林 防火帯のような切り開き 笹原の中を登る
なんだ!病気か?腰蓑をつけたみたいになっている 近づいて撮ってみた
寂光の滝・裏見の滝分岐点 ミズナラとダケカンバの美しい所
マーキングがしっかりしているので下りにとっても大丈夫 涸れた小沢を渡る
尾根を外れ荒沢方向へトラバースするようになる 大真名子山山頂は残念ながらガスの中
男体山にも怪しい雲が・・・ 巨大堰堤と膨大な土砂が見えれば荒沢出合はもうすぐ
馬立からの道と合流する荒沢出合 崩壊激しい薙に巨大堰堤が連なる
しゃくなげが満開の頃にまた来てみたい ガレの対岸が近づいてくれば水場は間もなく
落石に注意しながら対岸へ渡る 渡った後に振りかえる
水量豊富な女峰山の冷水 貴重な水場だ 双子のような男体山(向かって左)と大真名子山
ガレの源頭部 水場から小屋まで急登が続く
シラビソに囲まれた唐沢避難小屋 小屋に荷物を置いて女峰山へ
ガレ地帯を落石注意で登って行く 前女峰
雲竜渓谷から雲が湧き上がる 女峰神社から一里曽根
女峰山山頂 帝釈山
男体山、大真名子山、子真名子山 ガレを慎重に下って小屋へ戻る


11月24日(晴れガス)
コースタイム;唐沢避難小屋6:49〜遥拝石8:23〜水場入口9:52〜稚児ケ墓10:13〜行者堂11:12〜滝尾神社参拝〜行者堂11:51〜西参道バス停12:05

日光は、交通事情はいいが兎に角混むので、早めに下山しておきたいということで早朝の出発を目指したが、結局いつも通りののんびりのスタートとなった。
単独の男性はコースタイムが長いので、我々が朝食の準備をしている頃に出発して行った。

黒岩尾根へは、昨日登ってきた方向とは小屋を挟んで逆方向へと進む。
小屋を出てすぐにガレ場を横切る。この斜面はグズグズなので、慎重に足を運んだ。
ガレ場を渡ったところで後ろを振り返ると、女峰山が綺麗に見え、さらに小屋も見えた。
ここで初めて気がついたことだが、小屋の周りは平坦な地形で鬱蒼とした針葉樹林帯となっていたが、実際は小屋すぐ傍まで薙ぎが迫っている物凄い所で、小屋のある場所はあとどれくらいまであの状態で保っていられるのか知りたくなるくらいだった。

昨日登った登山道は、尾根というよりも斜面に付けられた道だったが、こちらは正しく尾根道だ。
大抵は、尾根上ではなく尾根横の斜面に効率よく付けられた道で非常に歩きやすい。一か所岩が道に張り出しているが、しっかりした鎖が付けられているので不安なく通過できた。

急傾斜を一下りすると、笹原が広がる道となった。ここも尾根の斜面に付けられた笹原の道を通るようになっていた。
気持ちがいい道で、いいねーといいながら進むと、下からガスがわいてきて、あっという間にガスに包まれてしまった。天気予報では、晴れといっていたのでとてもがっかりした。

それでも、黒岩尾根の特徴でもある、赤い地層を見ることはできていたので、少し時間がたてばガスも薄くなるだろうと期待して下りて行った。
遥拝岩の直前でガスが一瞬薄くなり、山頂方面や雲竜渓谷へと落ちる斜面を見ることができたが、写真を撮る間もなくまたもやガスに包まれてしまった。

遥拝岩周辺は、平坦な場所があるので前日出合った若者の登山者はこの辺りで幕営したのかもしれないなと推測した。
ガスが涌く中冷たい風がビュービュー吹いていて寒くなったので、一枚羽織って更に雨具を着こんだ。
ここから再び尾根横の斜面を通る、少しガレ場のような道となった。踏み跡がしっかりしており、ペンキマークもあるので迷うことなく進めた。
この尾根の名の由来になったのだろう黒岩付近を過ぎて道が尾根上へ戻ると、進行方向左側はササの斜面で右の斜面は岩ゴロゴロの斜面という珍しく非対称性の尾根になった。

珍しいなと感心しながら下りていくと、登ってくる人とすれ違った。この方によれば、この先笹原の道となるが、刈り払いがきれいにされていて露に濡れることなく済んだとのことだ。
ガスで視界が効かないのは残念だが、コースを直前に逆に変えてよかったと思った。

だんだん尾根が広がり、唐松林となった。紅葉の頃はさぞかしきれいだったろうと思った。
黒岩尾根は歴史のある道らしく、要所に、「白樺金剛」やら水場ではないが「水呑」等の道標や石碑があって飽きなかった。

やがて牧場のような広い笹の斜面に出ると、水場の案内が建つ場所に着いた。
水場へは出来るだけ確認しに行くことにしているので、荷物を置いて見に行ってみた。
登山道から見えるすぐ横の沢が水場らしい。沢へはすぐに下りられた。肝心の水はというと、、水はあるが流れてはおらずたまり水といった感じだ。恐らく、その場で湧いてすぐに伏流してしまっているのだろうが、目で見て流れていないと呑む気にも汲む気にもなれなかった。

ここまで下りてくると、ガスも一切なくなり気温も上がって暖かくなっていたので、それまで着こんでいたものを脱いで最後の下りに備えた。
下るにつれて、周りの樹林には、またもやあのへんなもじゃもじゃ部分が目立つようになった。登りにとった道にあったのよりも密度が段違いに高い。本当になんなんだろう。

 比較的穏やかな傾斜になったが、登山道自体掘れた土がむき出しの道となって、霜が解けて滑るので歩きにくくなった。
転ばないように気を付けていくと、ようやく掘れた道が終わったと同時に森の中から猟銃の音がした。そういえば、日光はシカの食害がひどいところだったなと話しながら行くと、どーんと巨大な「殺生禁断境石」が現れた。
どうやって?いつ?誰が?これを設置したのか尋ねても誰も答えてくれない疑問を何度も投げかけながら、しばし記念撮影。

 境石と名のある通り、この下は、植林された感じの植生になったりして一気に人くさくなった。
林道が見える様になると、登山道は林道へ向かい、わずかな距離であるが林道を歩くようになっていた。
再び植林地帯に戻り、しばらく林道と平行に進んで林道と離れる様になると、はっきりした尾根の形状となり、一気に下降にかかった。

だんだん周りの杉の木が立派になってくると、お堂が建つ場所になった。予定よりもずいぶんと早く下りてこられた。ここは日光女峰山、神社を参拝して無事下山のお礼も言わなければということもあり、折角なので滝尾神社を見てくることにした。
お堂の近くに荷物を置いて、石段の階段を下りていくと、多くの人が参拝に使う道と合流し、滝尾(たきのお)神社「運試しの鳥居」をくぐることになった。
運だめしということで、二人とも何回か試してみたが、一つも通すことはできなかった。まあ、こんなものだろう。
(余談だが、帰宅してテレビをつけたら、偶然「滝尾神社」のことが放送されていた。近年外国人観光客が一気に増えた日光であるが、運だめしの鳥居などはガイドブックには載せていないらしい。なんでもあまり人が来て鳥居に石がぶつけられるとさすがに困るからだそうな。どうりで静かだったわけだ。あまり人が多いとゆっくり見られないので、静かなのはありがたい。)

この神社は、あまりにも有名な東照宮や二荒山神社、更には大猷院の奥にあり、結構な坂を登らないといけないので、あまり観光客がおらず日光にしては静かな場所だ。それだけに見た目は地味ではあるが、結構見所があった。
参拝を済ませて、荷物の所へ戻って西参道へと向かうと、ここからは階段や道路が整備されていた。道路脇の杉は、どれもが、もしも都会のど真ん中に持っていったら御神木として祀られそうな立派なものばかりだった。

輪王寺大猷院までくると、一気に観光客が増えて銀座状態の賑わいとなった。
ひっきりなしに行き来する観光客の中を通り抜け、どんどん駐車場へ入って行く観光バスを横目に西参道バス停へ向かった。
景観計画のお陰で落ち着いた色合いの店構えとなっているローソン脇のベンチで、荷物整理をしながらバス待ちをして、大幅に遅れてきたバスに乗って「やしおの湯」へ汗を流しに行った。
帰りのバスも、折り返し運転の為大幅に遅れて、駅到着も道路混雑の為に更に遅れた。その影響で電車も既に満員で、大荷物を抱えて無理やり乗り込んだ。
幸い鬼怒川温泉方面からの電車と連結する下今市駅から座って帰ることができた。

この時期は、日光市街地の紅葉時期と重なってしまうために電車やバスが混雑するのが悩ましいが、日光の山自体は品があって静かでとても素晴しいのでまた訪れたいと思わせてくれた山旅だった。


この辺りはアンテナ3本立つらしい 小屋を出てすぐにガレをトラバース
今日は雲もなくくっきりと見える ガレ上部
振り返ると女峰山山頂が良く見えた 白根山が見えた
振り返ってびっくり 実は崖っぷちに建っていた小屋 本日これで女峰山は見納めとなった
雲竜渓谷へと薙ぎ落ちる斜面 笹原が広がる斜面
一里曽根方面の展望が開ける 赤い地層が印象的
なんだかガスが湧いてきた 「苦しけりされど登りたし」その通り納得です
遥拝石に着いたが残念ながらガスの中 黒岩付近は不思議な非対称性の尾根
尾根が広がり唐松林となった ササが刈りはらわれていて歩きやすい
白樺金剛 水場があるわけではないが「水呑」
まるで牧場のような広がり 水はあるが流れていない感じ
初級者用ゲレンデのようだ 稚児ケ墓
変な枝分かれ?再び 密度高すぎ! 巨大な「殺生禁断境石」
行者堂 滝尾(たきのお)神社 運試しの鳥居
白糸の滝 さすが日光 御神木になってもおかしくない大木があちらこちらに
空烟地蔵 ここから先西参道は銀座状態だった



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