山域 那須・塩原
コース 元湯温泉口〜日留賀岳(往復)
〜残雪期はどこ〜
日程 2016年4月2日〜4月3日

ぽこっとできた連休で雨マークがない。
今年は雪が少なく暖かい日が多いので、欲張らずに数年前に時間切れで撤退した日留賀岳へ登ってくることにした。
データ 1/25,000地形図;  山と高原地図;那須・塩原

アプローチ

浅草駅6:20−上塩原温泉口駅9:14/9:40-元湯温泉口9:54

コースタイム
4月2日(くもりのちガス)
 元湯温泉口10:00〜小山氏宅11:00〜山の神11:45〜送電線鉄塔12:15〜林道終点13:30〜1100m付近14:30〜木の鳥居17:00〜幕営地6:00〜日留賀岳9:00〜幕営地
4月3日(くもりのち晴れ)
 幕営地5:45〜鳥居11:00〜1100m付近12:00〜林道終点12:40〜送電線鉄塔13:20〜小山氏宅8:〜元湯温泉口バス停9:05



4月2日(晴れ)
 コースタイム:白根温泉駐車場11:30〜香沢林道入口11:36〜香沢大橋14:01〜六軒山方面林道分岐15:34〜六軒山鞍部乗越15:48(幕営)

南会津方面に向かうときと同じアプローチ。
桜前線の北上具合を確かめたり、一面の菜の花を見たり、電車に驚いて全力でに疾走して逃げるキジさんを見たりと車窓を楽しみながら上三依塩原温泉口駅に到着。
今年は雪が少なく、気温も高いので水の消費が激しそうで念のため多めに水を汲んだ。

ゆーバス(¥200定額)に乗り込んで約10分程で元湯温泉口に到着。
バス停で体操をして出発するが、バス停のどちら側へ進むかを迷う。確か前回も同じように迷ったが、かすかな記憶通り少し戻ったところから分かれる道に入る。
道に傾斜が出てくるようになり、畑が広がるようになるといよいよ登山道入口となっている小山さん宅も近い。
一度歩いた道なので、思ったよりも早く着いた気がした。
小山さん宅の玄関先に置かれている登山者名簿に記入をしてから入山。

良く手入れされたきれいな杉林と竹林の中の道をてくてく登って行くと、すぐに日留賀岳への案内が出る。ここで腹ごしらえをして本格的に登りに入る。
落ち葉のフカフカな道を辿って、石碑ポイントに到着。ここから一頑張りで鉄塔の建つ林道合流点だった。

前回はズボズボ雪でワカンを着けてえっちらおっちらの歩きだったが、今回は雪もなく林道も荒れておらず綺麗な状態なのでてくてく進める。この辺りは山に隔てられていたお陰か水害の影響はなかったようだ。

気温も丁度よく快適な林道歩きなのでモコモコさんの鼻歌を聞きながら行くと、もう着いたの?というほど林道終点まであっけなかった。ズボズボ雪があるのとないのでこうも違うのか。

林道終点からはしばらくトラバースとなるが、わずか数歩ほどのみで他は一切雪がないので迷わず鞍部に着いた。鞍部は平坦でいい所だ。
前回テントを張ったのはどのあたりかなとキョロキョロしながら進むと緩やかな登りになった。唐松林となり水を汲む予定の沢に近付いて行くようになると傾斜が出るようになった。

登山道が一番沢に近付いたところで水を汲みに降りてみるが、全く出ていない。これは困った。朝出発で電車で来るとどうしても出発が遅れてしまうので、途中で幕営する予定だが、水が汲めないとなると泊るのは苦しい。かといってここで荷物を置いて空身で往復してくるにしても駅に戻るまで確実に水を得ることは出来ないので結局が足りない。

どうしようかーと堪えが出ないままぷらぷら登っていると前方から下山してくる人が見えた。
下山してくる急ぎ足の男性を捕まえてすかさず上に雪があるかどうかモコモコさんが尋ねたところ、男性は中間部と山頂直下にあるけれどトレースを着けてきたから大丈夫ですよと親切に答えてくれた。

雪があるならばなんとかなると登山を継続することに決定。兎に角雪のある所まで登ろうということになった。
登山道は、尾根の腹を大きくトラバースして尾根に乗り上げて行くように着いていた。
尾根上に着いて、今日の最低限の目標である木の鳥居まで早目に着くだろうと安心したが、早かった。

しばらくブナの生える顕著な尾根を登るが、傾斜がある。それでも雪がないので順調に高度を稼いでいけた。
この調子なら、木の鳥居に荷物を置いて今日中に山頂をピストンできるのではないかと期待をした。倒木かと思ったら良く倒れずにいるなと感心する太いブナの木を通過すると、針葉樹もまばらに生えてくるようになった。

それと同時に傾斜が少し緩んだ。木の鳥居まであともう少しと思ったらいよいよ雪が出てきた。
最初は薄い層だったが、すぐに脛まで潜ることもあるようになったのでスパッツを着けていく。夏道は完全に埋もれているが潜る雪なので、薮のうすい歩きやすそうなところを探していく。途端にペースが落ちた。

木の鳥居に着いたのは予定よりかなり遅れてからだった。ここから山頂往復だと空身でも戻ってくるころには暗くなってしまう。取り敢えず先へ進む。すぐに幕営するのに丁度いい所があったが、どうせなら行ける所まで荷物を背負っていこう、そうすればどこでも止められるよと頑張ることにした。

地図ではあまりめだたないが、なんだよーと言いたくなるほどグンと下るようになった。
そして雪のついたトラバースが続くようになった。雪が深かったり硬かったらきつそうだ。そのときは頑張って尾根とおしにいくしかないかな?と上を見ると小さいが結構急なピョコが見えた。

ピョコを通過しても登山道は一段下がった尾根北側に付けられていた。
再び登りの傾斜をとるようになってからモコモコさんが先行して幕営によさそうなところを検討をつけて尾根に上ってしばらく歩いていると、「ここならなんとかなるよ」との声が掛った。

どれどれと尾根に上ってみるとうまい具合に雪が残っていた。これ以上先へ進むと傾斜がつよくなってしまうので荷物をおろした。
そうこうしているうちにガスが下りてくるようになった。これにモコモコさんは「私、別に山頂へいかなくてもいいや」とお決まりの言葉が出たので、「それじゃ一人で行ってくるよ」ということになった。

急いでサブザックに必要なものを詰め込んで山頂へ向かう。




戻ったらモコモコさんはまだ水作りの最中だった。
ガスガスで風も吹いて寒いので早速テントの中へ入った。その後も天気は回復どころかわずかながら雨も降っている様子。
今回は普通は日帰りの所を1泊の計画なので夕食も軽めで、寝不足なので早々とシュラフにもぐりこんだ。


4月3日(曇りガス)
コースタイム:幕営地5;50〜標高1920m付近7:51〜笠ヶ岳8:42/9:00〜2146m鞍部9:49〜2351mP10:56〜錫ヶ岳11:46〜錫の水場12:37/12:52〜火口15:24〜避難小屋16:00(泊)

昨日のガスはすっかり晴れており、風もやんでいた。山頂はまだ見えない。
9時台のバスに乗るために早めに出発していたが、モコモコさんがグズグズしているので予定よりも遅れての出発。
昨日のガスのためか登山道は時折ニュルッと滑る所があるので注意して歩く。
すぐに雪の着いたトラバースだ。

昨日歩いたばかりなので踏み跡は潜らないだろうと思ったが、冷え込みがなかったので潜った。それでも下りベースなのと一度通った道なので早くも鳥居のあるピョコへの登りとなった。
一晩休んだお陰か昨日下った時の間隔ほど登り返しが小さい気がして鳥居にあっという間に到着。

鳥居からは雪の着いた下り。ここもズボズボ潜るので下りといえどもペースが上がらない。下りなので薮の薄い所があったら雪面を外して各々好き勝手に下って行くと雪消えの道となった。
山頂を見ると綺麗に晴れている。

登山道で下りになるとやはり早い。急な尾根道はあっというまに通過して尾根の斜面を大きく横切る下りもあっという間に終わった。
平坦地に到着すればあとはわずかなトラバースで林道だ。
林道直前のトラバース地点で、男女二人組パーティとすれ違う。
挨拶をして少々お話をすると、2人組のお仲間がちょうど2週間前に鹿又岳からの縦走をしたそうだがそのときはいい状態だったそうだ。その一週間後つまり今回の一週間前はかなり薮がでていたとの情報。我々も縦走を考えていたが、今年は薮が出ていて稜線に着くまでにいやになって敗退だろうなと思って往復にしたが正解だったようだ。

その後、林道歩きを済ませて鉄塔に辿り着いた地点でまた男女二人組に遭遇。ご多聞に漏れず、今年の余りの雪の少なさの話題になって、お二人からも例年なら大佐飛山からの縦走は今頃一番いい時なのにとのお話があった。

後は誰にも会わずに小山さん宅に到着。ちょうどお家の方がいらっしゃったので下山の報告をして、バス停まで急ぎ足で歩いたところ出発が遅れたがなんとか無事バスに間に合った。
近くの華の湯はまだ営業前だったので少し移動しなければならないが、前回寄って気に入った湯西川道の駅の温泉で汗を流して帰ることにした。

今回もいいお湯でゆっくりして、乾杯用のお酒とおつまみの豚まんとシカ肉コロッケ(衣もさっくりもちもちしていてとてもおいしい)を買いこんで、行きと同様に車窓を楽しんで帰宅した。

写真データ紛失のため今回写真なし

下山後メモ
湯元温泉バス停そばにある深山パークロッジで入浴させてもらった。
日帰り入浴可能な所が湯元温泉は多く助かるが、入浴可能な時間が残念ながら11:00以降であることが多い中9:00から入浴させてもらえて助かった。
宿の方もとても親切で、いい湯でお勧めです。ただし、洗い場が少なくお風呂自体も小さいので2〜3人が限度で4人以上で入るのは遠慮した方がいい。


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