山域 吾妻連峰
コース 峠駅〜高倉新道〜霧ノ平〜家形山〜家形山避難小屋〜高湯温泉
〜久しぶりの霧ノ平〜
日程 2017年6月11日〜6月12日

恒例の家形避難小屋のお掃除山行。
久しぶりに霧ノ平経由で入ることにした。
データ アプローチ
東京駅八重洲南口23:59-JRバス−福島駅6:10/7:14-峠駅7:43

コースタイム(天気)
6月11日(晴れのちくもり)
峠駅8:01〜姥湯温泉林道分岐9:01〜高倉新道入口9:51〜霧の平11:40〜稜線14:14〜家形山14:22〜ガンちゃん落とし下降点15:00〜家形山避難小屋15:17 (モコモコさん硯石経由で16:06)(泊)
6月12日(くもり一時雨)
家形山避難小屋13:42〜14:13/14:55〜スカイライン横断点16:37〜う回路17:09〜花月ハイランド17:30


6月11日(晴れのちくもり)
コースタイム;峠駅8:01〜姥湯温泉林道分岐9:01〜高倉新道入口9:51〜霧の平11:40〜稜線14:14〜家形山14:22〜ガンちゃん落とし下降点15:00〜家形山避難小屋15:17 (モコモコさん硯石経由で16:06)(泊)

乗り心地のいいドリーム福島号でゆっくりと寝ていくはずだったが、後ろの人の足が頻繁に座席に当たってゆっくり寝られなかった。モコモコさんは後ろの人が頻繁にトイレに立つときに、モコモコさんの座っている座席につかまって立着席するので、そのたびに座席が歪むため起こされて同様に寝られなかったらしい。

今日は米沢行の電車に乗るので時間にあまり余裕がないため、ホテルでの朝食はあきらめてコンビニで買い物をして電車に乗り込んだ。
最近のダイヤ改正で停車しなくなった赤岩駅を通過して板谷駅を発車すると車掌さんが検札に回ってきた。ちょうど次の峠駅で降りるのでそのまま切符を車掌さんに回収してもらって間もなくで峠駅だ。

峠の力餅の餅屋さんが売りに来ている峠駅では、数人が降りた。電車が去ったところで、峠の力餅を購入。千円ちょうどなのがうれしいね。モコモコさんは「餡子よりきな粉派だけど、峠の力餅の餡子は好きなんだ」と力餅を手に入れてご機嫌だ。

餅屋さんが引いてくれている水を汲みに行こうとすると、先ほどから吠えていた1匹のワンちゃんが近づいてきた。
水汲みに行くモコモコさんにぴったりついていたが、モコモコさんにかまってもらえないと分かるとどこかへ行ってしまった。
その犬とは別にもう一匹おとなしいワンちゃんがいたが、繋がれているのか我々の方には寄ってこなかった。

水汲みと体操を済ませて歩き始めてすぐに、「あのワンちゃんあまりにもぴったり着いてくるからかまってあげられなかったよ。」とモコモコさんが残念がっていた。
峠駅から滑川温泉までの林道歩きは、樹林の影となるが歩くには暑い。早速一枚脱ぐことになった。
国道との連絡線の道路と合流すると、頻繁に車が行き交うようになった。
相変わらず人気のようだ。
車が来るたびに道路脇によけたりで、鬱陶しいがしばらくは我慢。暑いのでたらたら歩いて行くとやっと滑川にかかる橋に着いた。

姥湯温泉への林道に入るときつい上り坂になる。
温泉神社の広場で一度休憩をして、さらに林道歩きを続けると、ヤブに埋もれた「高倉新道」の入口を見つけることができた。

早速取り付くと、しばらくトラバース気味に歩くはずなのにいきなりの急登。古い道のはずなのになんだか踏み跡が新しいなと思ったら、今度は一気に急下降。なんなんだーと声を上げると、今度はきっちりと踏まれた登山道になった。
そこからは急登急下降もなく道路沿いにしばらく進むと、樹林の中の歩きやすい道になった。

しかしそこは吾妻。道ははっきり分かるが、倒木がドーンと道を塞いでいたりする。
やがて道が小沢沿に少し登って行くと、その小沢を渡って笹藪がうるさい平坦な所を鎌研ぎ沢の渡渉点まで進むようになる。
渡渉してからは再びはっきりした道となった。ここからはきれいに刈り払いされており、ヤブがうるさいことはない。

鎌研ぎ沢から本格的に登りとなる。少し登ったところで風通しが良く涼しいところがあったので休憩した。
広い尾根をほぼ直登で着けられた登山道を上っていくと、やがて登山道が湿ってくる。途端に滑るようになり気を使う登りとなった。このジメジメツルツル区間はかなりの間続き、やがて水が流れるようになった。どこからか水が流れ込んでいるようなところを過ぎると、「一ッ沢清水」と標識のある場所となった。
岩から水が湧き出ていた。汲むにはたまった部分から水を採ることになるが、結構次々と湧き出てきてきれいなので水を汲んでいくことにした。実際冷たくて美味しい水だった。
この先は一切水場がないので、貴重な水場だ。

水場を過ぎると多少ぬかるんだところがあるもののの、やがて乾いた道となってぐいぐい登って行くようになる。
それまでの太く高い広葉樹から細めの広葉樹に変わると、先の空が開けた感じとなった。すこし傾斜が急になって間もなくで霧ノ平だった。

久しぶりの霧ノ平に佇むお地蔵様は健在だった。新しいお札が納められており、そこそこ人は来ているようだった。
前回五色温泉から登ってきたときに合流した場所はそこから少し主稜線に近寄った所にあるが、藪がかぶってわかりにくくなっていた。
尾根自体は、霧ノ平からしばらくの区間は冬でも風で雪が飛ばされてしまうようなところなので、藪など一切なく快適な歩き。

神楽新道を分けると、吾妻では稜線にしか生えていないと思っていたチングルマが咲いていたりして意外性に驚かされた。
ここを通ったときは雪の時だったり、花にはまだ早いときだったりでまさかこんなに花が咲くところだとは思わなかったので嬉しい発見だ。

花の写真を撮ったり、大量の熊の糞に興奮(ダジャレではないです)したりして行くと、前方にデーンと大岩か尾根のど真ん中に立ちふさがっているのが見えてくる。「神楽岩」だ。一瞬「あれ、登るの?」と焦るが、登山道は弱点を上手く突いて岩を危険も無く巻いて通過できるようになっている。

大岩を過ぎると尾根に樹林が戻り、残雪がチラホラ見かけられるようになり、すぐに針葉樹の中の道へと移っていく。
広葉樹林に戻ってくると、尾根がまた禿げた所が出てきて、少し白い感じになってくる。白浜が近いかもと期待していくと、5分ほどで「白浜」と標識のある場所に着いた。
最近崩壊が進んでいるのか少し崩れているところがあったが、全く危険なく通行できた。

白浜を過ぎると、これまでののんびりな登りから、針葉樹林帯の本格的な登りへと変わる。
視界もなくつまらない登りになるかとおもいきや、ちょうど咲き始めのシャクナゲがあちらこちらに生えていて「すごいなー」と歓声を上げる。
すると今度は、古代の森のような神秘的な針葉樹林のトンネル道となった。「神代森」と名がつけられていた。

確かに神様の時代はこんな感じなのかもしれないなあと感心していくと、先ほどよりもいっそう見事な石楠花の群生する路となった。写真撮影に一気に忙しくなった。ふと見ると「石楠花小路」との標識があった。
「神代森」といい「石楠花小路」といい、名付けた人なかなか風流だな、確かこの先に「熊の寝床」だったかそんな名前が付いたところもあったな。と話しながら登っていける、今日一番楽しいところだった。

「石楠花小路」の次は「御神木」だ。上部が折れてしまっているが、周りのどの木よりも太くて名をつけたときはひときわ高く聳えていたのかもしれないな。
「御神木」からわずかに登ったところは、最近大きく崩壊したらしくグズグズとなっていた。登るときはいいが、下降の時は要注意だな。
この先がこの尾根一番の急なところだ。前回登ったときはまだ雪がべっとり付いていたところだ。

今回はさすがに6月なので一カ所だけ2mほど残雪に覆われていただけで、あとは夏道が出ていた。
時折手を使いながらの急な登りをヒイヒイ言いながらこなすと、お待ちかねの「熊のお宿」だ。「寝床じゃなくてお宿だったかー」と再確認しながらお宿の観察。
なるほど、見事に岩がいい具合に穴を作っている。

ここから一登りで稜線だった。さすがに稜線はまだ雪で覆われていた。
雪があると、家形山は山頂台地となっているため方向がわかりにくいが、なぜか吾妻は刈り払いをなかなかしないため藪がうるさいので、雪がヤブを押さえてくれるのはありがたい。
地図に眺めがいいと記載されている「物見岩」へは代表して見に行ってみる。
ガスが少しかかっていたが、確かに眺めが良い。家形山から東大巓の間は樹林帯の中で見晴らしがいいところはほとんど無いので、貴重な展望台だ。

順調に家形山の山頂標柱にたどり着き、五色沼が見える下降点へと移動する。
一気に視界が開け五色沼もばっちり見える。
下降していくと、サーッと日差しや風で沼の色が変わってとても幻想的だ。何回も見ているが、いい物は何度見てもいいものだ。

ガンちゃん落しまで下降したところで作戦会議。
その結果、今回二人とも無線を持っているので山人はガンちゃん落し、この時期雪が少なくなって傾斜が強いから怖いというモコモコさんは硯石経由で家形山避難小屋へ向かうことにした。

時折モコモコさんと交信しながらズンズン下りていく。モコモコさんの言う通り、傾斜がかなりきついところがあったのでモコモコさんには結構きついかもしれないなというところがあった。
心配していた雪割れもなく、20分かからずに避難小屋に到着。モコモコさんに無事付いたことを知らせて早速小屋に入る。

すると、小屋には動物が入って荒らした形跡があった。
寝床としている場所には糞がこびりついている。いきなりの掃除だ。
モコモコさんに無線を入れると、まだ大根森辺りをえっちらおっちら下りているらしい。到着は当分先だな。

モコモコさんを待ちながら、掃除をして担いできたお酒を小屋裏に残る雪で冷やしてと、かれこれ30分ほど費やしていると、ようやくモコモコさんから水場に到着との無線が入る。
水場で顔を洗ってすっきりした面持ちのモコモコさんを出迎えてようやく今日の行動は終了した。

後は掃除の後片付けをして荷ほどきを済ませて、よく冷えたお酒で乾杯した。

モコモコさんの後を付いて回った峠駅の犬 セミくん
「高倉新道登山口」このように適宜標識がでてくる 「高倉沢(鎌研ぎ沢)」渡渉点
「一ッ清水」 いい水場だ お地蔵様の鎮座する霧ノ平
神楽新道合流点 まさかここでチングルマが見られるとは
「神楽岩」の脇をすり抜けるように通過 思ったよりも遠く感じる「白浜」
「白浜」を過ぎると「神代森」 確かに神秘的 石楠が咲くその名も「石楠花小路」
「御神木」 吾妻にしては珍しい急登
「熊のお宿」 縦走路に合流
「物見岩」に寄り道してみる いい眺めだ
「三叉路」 ここが山頂なのか? 水芭蕉咲く山頂台地
吾妻の瞳 ガンチャン落しを下降した


6月12日(くもり一時雨)
コースタイム;家形山避難小屋13:42〜14:13/14:55〜スカイライン横断点16:37〜う回路17:09〜花月ハイランド17:30

今冬一度しか小屋に来なかったが、その後今までの間に結構人が来たようなので、今日は昨日に引き続いて清掃等後片付けをしてから下山することにした。
作業が間もなく終わるという所で雨が降ってきた。本格的に降っているので中断してお昼ご飯にした。

雨がやんだところで、引き続き小屋の掃除や、動物が破損した所から入ったのかどうかは分からないが、とにかく穴をふさいだり、壁から水がしみこんで居たのでその穴を塞いだりと修繕作業を行ったりした。

そうこうしているうちに下山する時間となったので、作業を終えた。
この時間だと、17:00台のバスに間に合うか平日のみに走る19:00台のバスになるか微妙なところ。
下山途中の慶應山荘分岐に「管理人在中」となっていたので、美味しいコーヒーをご馳走になりに慶應山荘に立ち寄った。
管理人の大柿さんとは積雪期に会えなかったので、これが今年初の顔合わせとなった。
色々お話をしている内に、大柿さんから貴重な写真を見せてもらう。なんと10数年ぶりの「吾妻の瞳」「魔女の瞳」の写真だった。

真っ青な五色沼が瞳となって、その周りに白目となる残雪がはっきりと,見える。正に「吾妻の瞳」。あまりの美しさにこちらの目がつぶれそうだ。もう一枚は青色に灰色の膜がかかったような色合いをした瞳となっていて、少し禍々しい感じでこれぞ「魔女の瞳」。二つの瞳の貴重な記録だ。
何年も五色沼の傍らで目が開くのを狙っていたが、なかなか目にならなかったとのこと。10数年ぶりにやっとチャンスが訪れ、毎日五色沼まで通って目が開くのを狙っていたのだとか。

コーヒーはもちろんのこと、貴重なお話と写真を堪能して去りがたい小屋を後に下山する。
スカイライン横断点を過ぎた所で、17:00台のバスには間に合いそうもないと判断すると、コーヒーを飲んでお腹が刺激されたのか、急激にお腹が空いたので行動食をかじった。

最後に工事のため迂回させられうんざりしたが、花月ハイランドのお風呂にゆっくり入って気持ちいい気分で19:00台のバスに乗り込めた。
最終バスとなったが、運転手さんがとても気さくな楽しい方で退屈することがなかった。



慶應山荘へ向かって針葉樹の小路行く 山荘前の美味しい水
「賽の河原」 新緑が見事 信夫山
堰堤工事の為の道路 ここから迂回させられた 猿出現 車窓越しに威嚇された



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