下田山塊 |
五十嵐川飛倉沢〜叶津川支流下降 |
〜今シーズンは下田で沢納め〜 |
2008年10月4日〜10月5日 |
今シーズンはすべての標準を合わせていた岩井俣沢が大成功に終わり、次は・・・と思っていたところ8月下旬からは週末のたびに悪天候になる傾向となってしまった。そのためか、燃えつき症候群のような状態に陥ってしまいあっという間にシーズン終盤にして沢納めとなってしまった。
そこで光来出沢が良かったので下田の沢で締めくくることにした。
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アプローチ
新宿駅23:10〜東三条駅4:21/(タクシー)5:00〜国道289号ゲート5:35
コースタイム
10月4日
国道289号ゲート5:45〜下降点7:00/7:20〜飛倉沢出合7:30〜ムササビの滝下9:10〜滝上9:35〜連瀑帯巻き始め11:10〜巻き終わり14:40〜BP13:30
10月5日
BP6:50〜二俣7:05〜支流へ入り戻る(30分ロス)〜稜線9:00〜叶津川本流出合11:35〜工事中の国道(トンネル入り口)12:15
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一日目 10月4日(晴れ)
コースタイム
国道289号ゲート5:45〜下降点7:00/7:20〜飛倉沢出合7:30〜ムササビの滝下9:10〜滝上9:35〜連瀑帯巻き始め11:10〜巻き終わり14:40〜BP13:30
ムーンライトで東三条入り。
連休の一週間前のせいかほどよい乗車率だった。
東三条からはタクシーで入る。
只見へ抜ける国道工事のため、大江大橋の少し先にゲートがあり、ここからは徒歩でのアプローチとなる。
途中一度馬追沢沿の道に間違って入ってしまうハプニングもあったが、順調に川胡桃沢出会いまで進み朝食を摂る。工事現場への出勤時刻なのかトラックがしきりに通るようなった。
ここからは思ったよりも早く大倉沢出合で本流を渡る橋に着く。
大倉沢に土砂ダムができているとかで、その復旧工事のため工事用のレールが沢の奥まで敷かれているようだ。
飛倉沢出合はゴルジュとなっているため、手前の傾斜のゆるいところから沢へ下降する。
本流の水は少し濁っていた。工事の影響か?
本流をへつりながら少し遡行し、チョックストーン滝で出合う飛倉沢へと入る。
飛倉沢の水は澄んでいた。
いきなり巨岩のゴーロとナメやナメ滝でどんどん高度をあげる沢で川原は皆無といっていいくらいだ。
5mくらいの滝が多く出てくる。
直登したり、巻いたりしながら進むとまた巨岩帯。魚野川のゴウトウを思わせる。
沢が大きく曲り始めると、どーんとムササビの滝50mが現れる。
登れないので左岸を巻く。取り付きのところだけ樹林が降りてきているのが助かる。
草つき混じりであるが、ザイルを出すこともなく滝上部のナメ状になったあたりに出る。
滝上部は乾いたスラブとなっている右壁を快適に登る。
ムササビの滝上から側壁が高くなる。
沢が大きく左に曲がり、息つく暇もなく巨岩をぐいぐい登っていくと、ゴルジュ状になってくる。
ゴルジュはとても狭く、距離もあまり長くはない。登れそうな滝もあったが、水に浸かりたくないのと登れない滝のほうが多いので一気に巻いてしまう。
途中立派なマスタケを発見する。そのときは倒木に藪が網のようにからまっていて抜けるのに精一杯だったため採取しなかったが、後で採ってこなかったのを残念に思った。
巻き降りた先もゴルジュ状だが、緑色のフリクションの効くナメやナメ滝で快適に進む。
ナメを通過するとわずかに開けた場所で休憩。
その先5m滝を登ると登れない20m滝、その先にも20mほどの滝がかかっている。滝の両岸は見事な岸壁となっている。
登れないので、左岸からの巻きになる。大高巻きになりそうなので水を汲んでからルンゼから取り付く。
ルンゼは思ったよりも足元が安定していて登りやすい。
ルンゼが二俣の窪になったので左へと入る。この窪をそのまま詰めるとかなりの時間のロスになりそうなので、左の草つき混じりのスラブをトラバース気味に登って尾根に上がることにする。
モコモコさんは怖がってそのルートに不満気なためザイルを出して行くことにする。
所々生えている潅木でランニングを取りながら登っていくが、スラブのところがヌメッていてしっかりしたホールドもないため思ったよりも悪い。
1ピッチ登ったところでモコモコさんにも登ってきてもらうが、最後の5mほどが辛いらしく今シーズン1の泣きが入っていた。
なんとかテンションかけずに登ってきたが、かなり参ったようだ。
この先は傾斜が緩み、潅木も結構あるのでザイルをしまって尾根まで一気に上がる。
尾根に上がるとこれまでの様子とはがらりと変わり、緩やかな斜面となっていた。
沢本流に向かっていくと小沢に出合う。
小沢を下降して本流を覗いてみると、本流はまだ登れない大きな滝をかけており、小沢も滝となって本流に落ちていたので、そのまま小沢を詰め気味にいくとあたりは綺麗なブナ林となっていた。
これにはモコモコさんも大喜び。途中ドクツルタケ?(シロタマゴテングタケかもしれないがわからない。いずれにしても毒キノコにしてはあまりにも美しい)を見つけて記念撮影をしながら、気持ちのいいブナ林を抜けて本流へ難なく戻れた。
本流を少し下って、連瀑帯の始まりを覗こうとしたが、浸からないといけないような淵をもった小滝を通過しなければいけないのであきらめて戻る。
平坦できれいなブナ林の台地はどこでも泊まっていきたくなる一等地であるが、快適に焚き火ができる河原がなかなかない。まだ早い時間で流れも平坦なので進みながら好みの場所を探す。
すると欲張りすぎたのか、ブナの台地が少しずつ高みになり傾斜がでてきてしまって滝も現れ始めた。
戻ろうとした矢先、ナメ滝の上からなにやらテン場適地のにおいがしてくる。
わくわくしながら進むと思ったとおり、小さいながらも焚き火のできそうな河原+整地不要の草の台地があった。
即決定し、ツェルトを張って薪集めをする。
思ったよりも薪はないが、それでも早い時間から宴会を始めても翌朝まで持ちそうなくらい集まった。
まだ明るいうちから宴会が始まり、心配していた雨に降られることもなく快適で楽しい夜をすごしたのは言うまでもない。
二日目 10月5日(曇り)
コースタイム
BP6:50〜二俣7:05〜支流へ入り戻る(30分ロス)〜稜線9:00〜叶津川本流出合11:35〜工事中の国道(トンネル入り口)12:15
明け方曇っていたせいか、冷え込みもない。
今日は厳しいところもないと朝をまったり過ごしてしまい、予定より1時間遅れで出発。
沢はナメや小滝となり、昨晩泊まったところを逃すといい場所はなく二俣も開けているところを想像してしたが、泊まれるような場所はなかった。
二俣を右に入る。
標高800m付近になると、辺り一面倒木だらけとなっていた。かなりの大木も倒れており、宇宙船でも墜落したのかと思うくらいだ。
これに気がとられて倒木地帯を過ぎたすぐ先で小さな二俣を左に入らないといけないところを右に入ってしまった。
そうとも気がつかず急にやぶっぽく標高を上げず蛇行を始める沢を15分ほど進むといきなり20mほどの滝が現れる。
やっと間違いに気がつく。
予定ではもっと早く傾斜が強くなるはずだ。このまま詰めても結局は同じところに降りることになるが、下降する途中の崖マークが気になるので、おとなしく戻ることにした。
戻ると本来入るはずの沢は石積みの滝状となって出会っており、ぼーっとしているとわかりにくい。
やれやれと予定通りの沢へ入ったところで休憩。
曇っていて日が差さず少しくらいが、なかなか気持ちのいいところだ。
沢は小滝でぐいぐい高度を上げる。
どの滝も登りやすい。
やがて滝もなくなり水涸れ。
やぶ漕ぎわずかで稜線。
コンパスを合わせて藪を漕いで叶津川の支流へと向かう。
思ったよりも早く窪がでてきて、窪に入るとどんどん下っていくようになる。
いつの間にか水量が増え、ナメやナメ滝を下るようになる。
足元がヌメッ滑るので思ったよりも時間がかかる。
途中20mほどの滝を2つと10m滝を1つ懸垂で下降するが、あとは巻き降りられる。
本流まであとわずかということろで、古びたホースを発見する。
国道工事現場からのものだろうが、モコモコさんと「いったいどこからだろう???」と頭をかしげる。
後で判ったことだが、国道は我々が下降してきた沢の左岸の尾根をトンネルで通っている(トンネルは既に開通しているらしい)らしい。
すぐに綺麗なナメとなり本流に出合う。、本流は支流よりも狭いのではないかというくらいのゴルジュとなっていた。
なぜかこの叶津川本流も五十嵐川同様に入浴剤が入っているかのように白く濁っている。
フリクションがきくので、へつりながら本流を下降していくが、どうしても泳ぐか、大高巻きをしなければいけなくなった。
意を決して泳ぐことにする。モコモコさんはTシャツで山人は上半身裸になることにした。
用意の早いモコモコさんからスタート。
「ひー冷たい!!!」と声を上げながら突破。山人も続く。
幸い足が着かない距離は短く、泳いだのも2箇所で済んだ。
開けた河原になったので、山人はシャツを着てモコモコさんはびしょびしょのシャツを絞った。
ここで時間を確かめると、思ったより下降に時間がかかったため、お風呂どころか16:20発の只見線も危なそうだ。朝のまったりがよくなかったようだ。
16:20発の只見線に乗ることを優先に行動することを確認して再出発。と思ったら足跡がでてきた。長靴のようだ。きのこ採りにでも入ったのかな?と話していると、切り開いた道が右岸高くに見え、さらにはいきなり頭上に橋が現れた。
この先は道があるはずなので、沢を下降する気もなく橋のふもとから工事中の国道にあがる。あがった先にはトンネルがあった。
ここで仕事で入ったという人に会う。モコモコさんが例によってお話を始めてしまう。どこから来たか新潟側の工事の進み具合などを聞かれ答えている。時間がないのになあと思っていると、モコモコさんがようやくトンネルを通っていくことができるか聞いてくれた。
すると思いもかけず「どうせ帰るところだから乗っていくか?」との声がかかる。
遠慮もなくお願いしてしまった。
地元の人しか通ることのできないゲートがあり、そこからはタクシーを呼べるがさらに入叶津の番所まで乗せてもらってしまった。
ありがとうございます。
お陰であきらめていた温泉に入ることができ、ご飯まで食べる時間ができた。
何もかもが満たされた幸せな気分で、冬支度を始めた只見を後にした。
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下流部のナメ滝 滑りやすい |
出てくるのはナメ滝が多い |
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巨岩帯になった |
巨岩に行手を遮られること多くあり |
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ナメ滝を登って巨岩の隙間をくぐりぬける |
迫力がでてきた |
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ムササビの滝が見えた |
ムササビの滝(全体が入らなかった) |
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ムササビの滝上部から見下ろす |
滝上も巨岩がゴロゴロ |
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ゴルジュ入り口 |
快適に登れる10mナメ滝 |
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ここから大高巻きの始まり |
ここへの5mほどがヌメッて悪かった |
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巻き上がったところは素晴らしいブナ林 |
とても美しいが猛毒キノコ |
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ブナ林の中の滝 快適に登れた |
8m滝 |
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上流部は癒し系となる |
荒いがナメ床が続く |
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ステップが切ってあるかのような滝が続く |
色づき始めた中を詰めていく |
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叶津川へとった枝沢はすっきりした渓相だった |
何回目かの懸垂した滝 |
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本流出合で下降してきた沢を見る |
ここはモコモコさん先導で泳いだ |
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国道工事現場に突然遭遇 |
叶津番所跡 |
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