吾妻連峰
吾妻小舎〜一切経山〜五色沼〜不動沢
〜初冠雪と出会い〜
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2012年11月1日〜4日 |
恒例の山スキーシーズン前に挨拶をするための吾妻小舎訪問。
さらに積雪期に利用する予定の避難小屋を回って小屋の様子を見るのも目的の一つだ。
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アプローチ
11月1日(晴れ)
上野駅6:50/6:59-宇都宮駅8:42/8:44-黒磯駅9:35/9:39-郡山駅10:40/11:06-福島駅11:54/福島駅西口13:00→兎平14:24〜吾妻小舎(泊)
コースタイム
11月1日(晴れ)
福島駅〜吾妻小舎(宿泊)
11月2日(風雪)
吾妻小舎 停滞(素泊まり)
11月3日(晴れ)
吾妻小舎8:10〜一切経山10:00〜五色沼10:30〜硯石11:15〜家形山避難小屋11:45(宿泊)
11月4日(晴れ)
家形山避難小屋8:10〜不動沢11:30
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11月1日(くもりのち雨夜雪)
今日は吾妻小舎へ行くだけなので、各駅停車でのんびりと福島駅へ向かう。
バスの時間まで余裕をもって福島へ着けるように計画して、買い出しをしてからバスに乗り込んだ。
バスは我々だけの貸し切りかと思ったら、意外にも他に乗客がいた。
我々は浄土平手前の兎平で下車。
小舎へ向かい途中にある兎平キャンプ場のテント場を実際に見たことがなかったので、覗いてみることにした。
ちなみに我々がのぞいたのはA区画だったが、テントを快適に張れるようにウッドデッキが設置されていた。
後で吾妻小舎のスタッフ(Tさん)の方から仕入れたキャンプ場情報によると、この連休までキャンプ場の受付をしているが、既に水道は止めてあるとのこと。
また、デッキは設置されてある所とない所があり料金は同一でやはりデッキから埋まっていく。焚き火は地面に直接行うのは禁止だが、焚火台上で行う分には許可しているとのことだ。
これは楽しそうだと思ったら、夏は蚊が物凄いとのことだった。
小舎へ着くと、Tさんが早速お茶を運んできてくれた。雅子さんはこれから上がってくるが、その時送ってくるのが本山小屋の管理人の高橋さんとのことだ。
思わぬところで思わぬ方の名前が出たので、今年の夏飯豊に行ってきたことを話した。
車道からわずかに歩いたところなのに本当に静かな小舎での〜んびりとしていると、外で話声がする。雅子さんが着いたようだ。
そろそろ宴会を始めようかなと思っていると、なんと高橋さんがわざわざ挨拶しに2階まで上がってきてくれた。
10月の連休のときに本山小屋に寄る予定だったのがかなわなかったのでうれしい限りだ。
来年また必ず行きますとお話をすることができてよかった。
浄土平は紅葉も終りで天文台も終了した後の平日なので貸し切りかと思ったが、宴会に突入してしばらくしてから単独の男性(T○さん)が到着して今晩の宿泊客がそろった。
なんとこのT○さん数年前まで天文台の台長をされていた方で久しぶりの吾妻小舎訪問ということだった。
いつもおいしい吾妻小舎の夕飯時は、旧知の方がいらしたということで、話がはずみ一層お酒も進んだ。
その晩雨が雪にかわり風も吹きだした。
11月2日(くもり 一日強風)
本来なら今日は谷地平へ回り東大巓へ登り返して家形避難小屋へと移動するつもりだった。
ところが起きて外を見ると強い風が吹いている。吾妻小舎は斜面の陰で樹林の中なのに目の前の木々が大きく揺れていて風に飛ばされて時折雪がサーっと降っている。
これは樹林帯から出たり、稜線に上がると相当の強風であることが伺える。
そんな気象条件でも動物には関係なし。小舎から外を眺めていると、リスがエサ探しをしているのを目撃することが出来た。
一先ず今日は山越えは諦めて谷地平避難小屋までの移動としたが、天候の回復は明日まで望めそうにない。
本日所要の為降りなければいけない雅子さんを送るためTさんも小舎を留守にするとのことだ。
我々は谷地平避難小屋へ泊るつもりだが、もしかすると戻ってくるかもしれずその際には素泊まりでもう1泊お願いしたいことを伝えお出かけするお二人と一先ず挨拶し、外の様子を見ながら小舎内で待機を続けた。
今日中に帰らなければならないT○さんは、バスの時間まで小舎で待機されるとのことだ。
御昼近くになっても風は弱まるどころか益々強くなってくる。
強風で痛めつけられて谷地平避難小屋へたどり着いても寒いだけということで、軟弱山モコ隊はもう一泊することに早々と決定した。
T○さんはそろそろバスの時間ということで小舎を出発して行った。
二人だけでまるで厳冬期のようになった中、小舎にあるマンガや本を読みながらまったりしていると外に人の気配。
なんとT○さんが戻ってきた。電話をしていると目の前でバスに行かれてしまったとのこと。浄土平の様子を伺うと、風がとても強くて観光できた人も駐車するとすぐにレストハウスに駆けこんでいたとのことだった。
次のバスの時間まで3時間もあるので再び3人に戻りまったり過ごした。
I○さんが出発する直前に、トレランらしき人が小屋横を走り過ぎて行った。
アッと言う間の出来事だった。
I○さんがいなくなってしまうと本当にひっそりとしてしまったが、間もなくTさんが戻ってきた。
今晩の宿泊延長のお願いをして軽くTさんとお話をして夕飯の準備にかかった。
温かい小舎でぬくぬくと今日も幸せな1日を過ごすことが出来た。
11月3日(くもり)
風はまだ吹いているが今日は行動できるくらいまで治まっている。
ゆっくりと起きてのんびりと朝食をとってから出発。
いつもは賑わっている浄土平も今朝は閑散としていた。
今日は人の足跡ではなく兎さんの足跡が続く道をてくてく登って、まずは酸ヶ平避難小屋へ向かう。
小屋で少し行動食を食べて一切経山へと再出発。
一切経山の尾根に出ると一気に風が当たるようになった。風が冷たくなってきたので防風対策をしてから山頂へ行くと、空気大感謝塔には小さいながらもエビの尻尾ができていた。
長居は無用と写真撮影を済ませて通過し、五色沼のコルへの下りにかかる。
コル手前の樹林が出てくるようになると、雪が積もっている中を下るようになった。雪自体はフワッと積もっているだけなので足運びは重くなくことはないが、足場が見えにくいのとズボンの裾が濡れてくるのが少し困った。
コルのところで逆走してくる団体さんとすれ違ったが、結局その日山中で出会った唯一の人達となった。
いつもはガンちゃん落としを降りて家形避難小屋へ向かうのだが、沢は雪のせいで足元が滑りそうだしかといって藪を行くと雪をかぶって濡れそうなので、おとなしく硯石経由で小屋へ向かった。
小屋はいつも通りひっそりとしており、中を見ると綺麗に整頓されていた。
小屋のノートを見ると窓のトタンが破損していたので修理したとの書き込みがあった。どれどれと外へ出てみると確かに修理された跡があった。修理された方お疲れ様でした。
軽く厳冬期の準備には少し時期が遅かったが、少し準備の真似ごとをして後はお決まりのコースでまったりと過ごした。
11月4日(くもりのち晴れ)
結局風は止むことがなかったが、この小屋は吾妻小舎同様山や尾根が北西からの強風から守ってくれる位置にあるので静かに過ごすことができた。
今日も朝寝坊をしてゆっくりの出発。
慶応山荘分岐で山荘の営業案内の標識を見ると「命懸けて営業中」とあったので大柿さんに挨拶をしに山荘へと向かった。
山荘へ行き声をかけてみるが返事がないので、どこかで作業していて小屋にはいないのだと思い山荘から離れたところ声がかかったので大喜びで山荘へ引き返した。
大柿さんは小屋内に在中だった。何のことはない、入口にある呼び鈴を鳴らせばよかったのに声をかけただけだったので届きにくかったのだろう。
いつ伺ってもここで頂くコーヒーはおいしい。
毎回のことながら、このおいしいコーヒーを頂きながら楽しいお話を聞くことができるのがうれしい。
結構おしゃべりで時間を費やした頃、団体さんが休憩をしに到着したので我々は重い腰を上げた。
大柿さんと冬期間の再会を約束して足取りも軽く下山を続けた。
井戸溝手前で昨年道をふさいでいた大きな倒木は大柿さんの尽力により処理されて何の障害もなく通過できるようになっていた。
井戸溝先も倒木が処理されていたり、大きく掘れてしまった登山道をうまく付け替えたのが安定して、とても歩きやすくなっていた。
一切経山先まで誰とも出会うことがなかった昨日と違い、天気が良くなった今日は不動沢まで単独の男性2人とすれ違った。
高湯温泉まで降りてもお風呂に入る時間が取れず、結局乗るバスは同じということで不動沢のバス停からバスに乗ることにした。
不動沢で泥のついた靴とスパッツを洗い、休憩所で残った行動食をつまんでバスの時間を待った。
バスは運転手さんの腕がいいと見え、時刻ピッタリに到着した。
乗り込んでびっくり。昨日までの閑散とした様子は何だったのかと言いたくなるほどバスには乗客がいた。
福島駅下の極楽湯で汗を流し、トンカツを食べて新幹線へ乗り込んだ。
さすがに紅葉シーズンの連休だけあって指定席は満席だった。
指定席を予約していなかった我々は自由席へと乗車したが、すでにデッキまで人が溢れていた。
とにかく立つ場所を確保と思い、奥へと入るときに「山へ行ってきたんですか?」と声を掛けられた。声の主にどこかで会ったことがと思ったら、なんと昨年のちょうど今のときに皇海山〜白錫尾根縦走時に出会った「さわね」のNさんであると分かりとてもうれしい再会だった。
それにも増してなんという驚き、山中ならともかく何本もある新幹線のそれも何車両、沢山あるドアの中、正しくピンポイントでのバッタリだったことだ。
混み合っているのでお話ができたのはわずかな時間だったがそれでも楽しいひと時を過ごせた。
その後駅毎に次々と乗り降りがなされる中、比較的落ち着いた状態でいられたので立ち通しでも苦労なく東京駅まで乗車できたのは幸いだった。
4日もかけて、歩いたのは日帰りで十分なルートだけという山の記録としてはとてもお粗末だが、驚きの再会や出会いがある素敵な山旅だった。
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吾妻小舎 |
11月2日 停滞なのでマンガを読む |
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11月3日 初冠雪 |
吾妻小富士 |
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カチコチ |
風雪の後 |
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酸ヶ平避難小屋へ向かう |
一切経山への登り |
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鎌沼 |
高山方面 |
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山頂 空気大感謝塔 |
五色沼 |
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五色沼と一切経山 |
小屋 |
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慶応吾妻山荘 |
福島市内 |
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