山域 |
吾妻連峰 |
コース |
高湯〜家形山避難小屋〜明月荘〜西吾妻山(往復)〜大倉新道〜谷地平〜籠山稲荷神社〜酸ケ平〜吾妻小舎 |
〜吾妻の懐で癒される〜 |
日程 |
2014年8月6日〜8月10日 |
今年はなんか変な8月だ。
イメージとしては晴れマーク1週間連続。なんか妄想してしたのに・・・・。
当初は北アルプスの黒部川源流と金木戸川の沢を計画していたが、いつまでも日本に居座る台風と前線による不安定な天候に踏め込めず、断念という結果になった。「黒部の山賊」という本を読んでイメージを膨らませていた雲ノ平も幻に終わった。(ToT)/~~~
いろいろと考えた結果、吾妻連峰に行ってみようということになった。
あれほど吾妻に行っているが、夏の吾妻はあまり歩いたことがなく知ってみたくなった。
更に、避難小屋に泊まっても宿泊費は無料。混雑もなし。静かな山旅になるだろうという魂胆だ。
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データ |
アプローチ
コースタイム
8月6日(晴れ) 高湯温泉10:20〜家形山避難小屋14:06
8月7日(曇りのち晴れ夜から雨) 小屋5:57〜家形山7:41〜昭元山10:44〜東大巓分岐12:09〜明月荘13:41
8月8日(くもりのち雨午後大雨) 明月荘5;33〜西吾妻山9:32(ピストン)〜明月荘13:03
8月9日(くもり一時雨) 明月荘5:53〜谷地平避難小屋9:35/10:29〜籠山稲荷神社12:17〜酸ヶ平13:46〜浄土平14:20(1時間ほど買い物と雨宿り)〜吾妻小舎15:16
8月10日(雨) 吾妻小舎〜浄土平 |
8月6日(晴れ)
コースタイム;高湯温泉10:20〜家形山避難小屋14:06
前日までの出来事。
黒部の山賊を読みながら、あそこへ行きたいここへ行きたいとお互いの主張を盛り込んだルートをがようやく完成した。
台風はいつまでもべったりと張り付いたまま一向に去っていかない。このストーカー台風にルート変更を何度も余儀なくされた。
とうとう入山中傘マークがつかない日は一日もなくなってしまった。
標高が高く水温もまだ低いこの時期に、雨降りの中沢へ突っ込むは自殺行為だ。
縦走へと変更かと思うが、ところによるが、北アルプスの小屋は素泊まりで約6500円。相手は台風、悪天候でテント泊に耐えられなくなったら、いくらかかるか検討がつかないという金銭的問題が持ち上がった。
ならば山域を全く別の所に変えてと、計画を大急ぎで立て直し。
飯豊や朝日も考えたが、台風に刺激された前線が東北地方初め東日本に長ーく横たわるようで、こちらもぱっとしない。そこで、めったに行かない山にしてみた。
さて、登山届兼計画書を作成(計画書作成はモコモコさんの担当)して交通機関を調べてとモコモコさんがパソコンへ向かった。しばらくしたところ、慣れない山域なので交通機関等を色々調べているうちになぜがパソコンがフリーズ。
「も゛う゛や゛だ・・・・・疲れ゛た゛・・・」と続いてモコモコさんがフリーズした。
これ以上天気に振り回されると、山に入る前に精神的ダメージで心が折れそうだ。
出発前夜なのに、今から更に地形図を揃えてと色々やることを考えるとなんだか二人揃ってとても疲れてしまったので、ポロリと口から「吾妻にしようか?」と出てしまった。
その言葉に即座に反応したモコモコさんからも「実は私もそうしようかと思ってたよ」と返ってきた。
吾妻なら改めて調べたりする必要もなく、この時期の吾妻の様子は中津川や大倉川の遡行のときくらいしか知らないので、どのような様子なのか知るいい機会だ。
今回吾妻を歩けば、唯一していなかった夏の吾妻縦走ができることになる。
吾妻は無料の避難小屋が充実しており、登山道もあちらこちらに走っている。久しぶりに色々なコースを歩いてみるのもいいな。と一気に楽しみになった。
好きな山は何度行っても楽しみだ。吾妻小舎の予約も無事に入れられた。
翌日以降の山行を控え、それまでの混乱は嘘だったかのように穏やかに眠りに就いた
そして当日。
いつものアプローチで終点のバス停となる、花月ハイランドへ。
例年よりも涼しい夏で高原であるが、日にあたるとやはり暑い。適当な日陰で準備をした。我々の準備中にチャリダーさんも少し離れた木陰で休憩していた。ここからスカイラインを登ってさらにどこへ行くのかな?
夏は色々な旅人が見られていいね。
真夏に登山靴を履くのは久しぶりだ。
登山道入口で登山届を出して、出発だ。
日陰であるが、やはり暑い。汗ダラダラなので、蚊が寄ってきて不快だ。スカイライン横断点に着いた時には既に汗だくになっていた。
すぐ先の沢で顔を洗えてすっきりした。
東北地方はまだ台風の影響を受けていないようで、いい天気だ。
暑くて、冬とあまり変わらないようなペースのような気がしたが、ようやく山鳥山だ。暑くて遅いペースとなっても、やはり雪がないと早いらしい。
山鳥山と付けられた標識が、設置されてまだ一年たっていないのに少し壊れていた。気象条件が厳しいからかな?
ここまで登ってくると、風がさわやかになってくる。
湯ノ平は雪がなければふーんと言う感じで通り過ぎてしまう所だ。
暑くて水分不足になってしまった。
井戸溝まで必死に頑張って、水を飲んで落ち着いた。ここまでくれば登りらしい登りは、あと慶応山荘までだ。
「山を汚す登山者に蛙たちも呆れかえる・・・(略)」が見えれば登りは間もなく終了だ。
慶応山荘分岐に着き、営業情報を見ると、残念!歩荷の為下山中とのことだ。山荘の修復状況を知りたかったが、帰りにまた寄ってみようということで、先へ進んだ。
硯石にある指導標は木から落ちてしまっていた。
から家形山避難小屋への分岐に入る。しばらくは年中暗い針葉樹林帯だが、今日は涼しくて気持ちがいい。
東海大緑樹山荘分岐の道標も落ちていた。どうしてだろう。風雪で落ちたのではなく、熊さんが落としたのかな?
疑問は解決されないまま今日の宿、家形山避難小屋へ到着。
入口の戸を開けて換気から始める。冬では考えられないが、夏では扉を明け放しておいた方が快適だ。
気温は28℃と結構高いが、湿度もあまりないので涼しい。
小屋内は、最近手入れしたらしく綺麗になっていた。次に小屋の外周りを見てみると窓に修復がなされていた。
この小屋は、こういった山岳会や環境省等とは全く関係ない名もなき人により、修復や維持がなされ、きれいに使われていると思うと、我々も大事にしなければならないなと改めて思った。
荷物を置いて、早速水汲み。
顔を洗い、汗をふくとさっぱりした。
8月7日(曇りのち晴れ夜から雨)
コースタイム;小屋5:57〜家形山7:41〜昭元山10:44〜東大巓分岐12:09〜明月荘13:41
涼しくて気持ちよく寝ていたが、夜中に鼠が何かをかじっている音がしたり、顔に虫(カマドウマでないことを祈りたい)が飛んできたりで、ひと騒動した。
今日は明月荘までの半日行程だが、今日午後は雲行が怪しくなるらしいのであまり遅くならないうちに出発した。
外に出てみると曇りだが、天気の崩れは今のところなさそうだ。
一度硯石分岐まで戻り、大根森へと登っていく。
大根森の道標はなんとか無事だった。五色沼の分岐にある大岩までさらに登ると一気に開けて、いつもながらいい気分だ。
家形山の肩から先はしばらく樹林の中の道だ。
夏なので迷うことなく家形山の山頂台地を進む。
この稜線の登山道は、笹薮がひどく、明月荘にある小屋ノートには、薮がひどく二度と通りたくないといった書き込みが多数あった所だ。我々はいつも雪があるときに歩いているので、無積雪期に歩くのはかなり久しぶりだ。
稜線の薮の刈り払いを行うとの情報があったが、昨日出会った方(工事関係者)によると、刈り払いはまだされていないとこのことだった。
てっきり刈り払いが済んでいると思っていたので、最近仕入れたヤブ漕ぎやバカ虫よけの腕ガード(農作業用の腕カバー)を持ってこなかったのを後悔した。
登山道であるのにヤブ漕ぎは憂鬱だと進んでいくと、以外にも薮はすっきり刈りはらわれていた。
嬉しい誤算だ。
これならば快適に縦走を楽しめそうだ。
時折立ち止まると、薄暗いので蚊がたかってくるがうんざりするほどではなく歩き始めるとそれも気にならなくなる。
兵子の分岐へ順調に到着。
さあ先へ、と進むとニセ烏帽子山との鞍部まで下ったところで、刈りはらわれた道はぱったりと途絶えてしまった。
やはり刈り払いはされていなかったのであった。
足元はきれいだが、顔を覆うように笹が被っている中ガサガサと進む。
山頂以外は全て薮といっても間違いではないだろう。何度も通ったことのあるルートであるが、ある意味新鮮?だった。
いつもは面倒な烏帽子岳であるが、山頂付近は笹薮がなくなるので、一番すっきりしていた。
山頂から鏡沼や谷地平が見下ろせる場所は、いつ来てもいい所だ。烏帽子岳をなぜか毛嫌いしているモコモコさんも「ここだけは好きなんだ。」とご機嫌だ。
それまで笹薮で蒸し暑かったりしたので、風が抜ける今は涼しくて快適だ。
大岩ゴロゴロ地帯を下降し、再び薮への道へと入る。
昭元山は、積雪期特に残雪期にはとても快適なのだが、今日は笹薮とたまに登山道を塞ぐようにある倒木で一番面倒だった。
昭元山から下り東大巓が見えてくるとやっと薮もおとなしくなってきた。
小さな湿原が現れれば、大倉新道分岐だ。ほっとした。
ここからは木道で、草の背も高くないので安心だ。
これまでの行程が嘘のように快適に歩けた。
東大巓山頂は何度も踏んでいるし、視界がないので通過して明月荘へと向かった。
明月荘は稜線から離れているので冬はもちろん、夏でも長く感じるが、天気が良く明月荘に近付くにつれて湿原が現れてくるので退屈しない。
屈曲してつけられた木道をポクポク歩いていくと、明月荘だ。
明月荘の中では多くの人が休憩していたので、外に荷物を置いて水汲みに行くことにした。
水場となる金明水は通りすがりで汲んできたことはあるが、小屋から汲みに行くのは初めてだ。
思ったよりもぐんと降りないといけないが、水場の周りがとてもきれいで汲みに来る価値があると思った。
残念ながら一番いいときにカメラを持ってくるのを忘れてしまった。
冷たい水がこんこんとでており、一口飲むと汗をかいてきた体に一気に染み込んでいった。
天気がいいので、体を拭いたり、下着を洗ったりとのんびりと過ごした。
明月荘へ戻ると、休憩していた団体さんはいなくなっていた。
1階に陣取って、時間があるので弥兵平湿原を散策しに行くことにした。
晩秋に散策したことはあるが、夏の湿原を見るのは初めだ。
小屋を出てすぐの木道脇には、ワタスゲが「気持ちいいーふわふわー」といった風情でそよ風にゆられていた。
誰もいない湿原を満喫できた。
前回は明星湖までだったが、今回はもう少し先の立石の道標が建っているところまで行ってみた。
まだまだ周りには湿原が点在しており、木道が通っていないので近づくことはできないが、とてもいいところだった。
明月荘へと戻り、早々と宴会を開始した。
誰も訪れることなく、貸し切りとなり本当に夏山シーズン中の山なのかと不思議に思った。
8月8日(くもりのち雨午後大雨)
コースタイム;明月荘5;33〜西吾妻山9:32(ピストン)〜明月荘13:03
夜間、大雨が降った。
小屋入口でなんとか携帯電話で取った天気予報によると、今日は午前中ならなんとか雨がやんでくれるらしい。
西大巓まで往復するつもりだったが、そうすると雨につかまりそうなので西吾妻山までの往復してくることにした。
日帰りの装備というのは、なんと快適なことだ。
お陰で周りを見る余裕ができてしまい、重荷で歩いているのと大して変わらない時間がかかってしまった。
特に東大巓から西側は湿原が広がるので、地塘を観察したり、湿原に咲く花を見て写真に撮って、なにより花に頭から突っ込んで蜜を集めて足には花粉団子をつけて一生懸命なハチさんをみて喜んだりしているので、犬の勝手気ままな散歩よりも遅い足取りだ。
今回歩いていて気が付いたのが、湿原の荒廃を防ぐために設置されたニョロモコ(勝手にそう呼んでます)のことだ。
設置されたばかりの時は景観を損ねるだけで、何の役にも立たないと思っていたが、年月を重ねてなんとニョロモコが土留めとなり、ニョロモコに沿うようにして植物が根をおろしていた。
軟弱な湿原の土砂流出を止めるだけでなく、植生回復の役にも立っていた。
見た目はまだよくないのと長い時間がかかっても裸地化した部分にはまだ植生が回復していないので、ニョロモコがいいのか悪いのか判断することはできないが、大きな効果は上げていると思った。
大平分岐を通過して、しばらく湿原と別れを告げて人形石への比較的長い登りをこなして、天元台からの合流点までくると再び湿原の道だ。
藤十郎付近から大凹までは夏の期間通ったことがあるが、いずれも沢を詰めた後だったので単なる通過場所だったが、今回はのんびり周りを見ながら歩いた。
沢山の人が歩くためか裸地化しているところもみられるが、綺麗な湿原だった。
大凹の水場で喉をうるおして、西吾妻山へと向かう。
水場から吾妻では珍しく大岩を乗り越す道となって、吾妻西側の稜線でこんなところがあるとは意外な気がする所だ。
梵天岩の岩ゴロゴロ地帯に出て、天狗岩のある広場の隅にある吾妻神社へお参りすることにした。
神社は、風雪から守るために綺麗に石で組まれたしっかりとした囲いがされていた。
まったく役には立たないだろうが、我々も石を載せてみた。
神社脇の道をそのまま下り、西吾妻小屋分岐経由で西吾妻山へと向かう。
百名山であるので、広く綺麗に刈り払いされているところもあるが、それも途中までで薮がうるさいところがあり、吾妻連峰全体として刈り払いが追いついていない状態だ。それでも小さな湿原があってなかなかいい道だ。
小屋分岐に着いたところで、小屋に立ち寄るかどうか迷ったがこの後雨が降るのは確実なため通過することにした。
分岐を過ぎてすぐに薮っぽくなった道の登りをこなして西吾妻山到着。
分かっていたが、樹林でまったく周りが見えないので、山頂道標の撮影を済ませてさっさと帰路についた。
帰りは、直接天狗岩へとつながる道にとった。
標高差がほとんどない歩きやすい道で、楽に天狗岩に到着。天狗岩は広々として気持ちがいいので腹ごしらえをした。
梵天岩から降りる辺りで、ロープウエイとリフトを乗り継いでやってきた登山者が登ってくるようになった。
その後も大凹で休んでいると、続々と登山者がやってきた。さすが百名山、平日でもこのにぎわいだ。貸し切りでここまで歩けたのは明月荘に泊まったお陰だ。
往路も景色を楽しみながら歩いていたが、雲行きがなんだがあやしくなってきてとうとう藤十郎を過ぎた辺りで雨が降り出してしまった。
今日は明月荘まで行けばいいので、雨具を着て憂鬱だが少し気が楽だ。
行きに景色は楽しんだし、雨の中で特に見るようなことはせずに戻っていると、雨で警戒心が緩んでいるのかホシガラスさんがこれまでになく近距離でしかも何羽も見ることができたのがうれしい誤算だった。
明月荘に着くころには本降りとなってしまった。
小屋に戻ってから早速今晩の分の水汲みに行こうとするが、雨でびしょぬれのモコモコさんはなんだか寒さを訴え始めたので代表して行ってくることになった。
外に出て少し進んだ所で一気に土砂降りとなった。少し小屋で待っていればよかったかな?昨日と違い大変な水汲みとなってしまった。
明月荘へ戻っても土砂降りは止まないどころかますます激しくなってきたので、待たずにすぐ汲みに行って正解だった。
また、他の山域でのテント泊まりや、初めての場所への遠征をしなくてよかった。
この土砂降りだとテント生活そのものが苦行となり、遠征していたら折角の休みが残念なことになるところだった。
外はにぎやかだが、小屋の中は快適そのもの。
昨日以上に時間に余裕があるので、のんびりと過ごしてつまみをつまんだりして過ごした。
暑い家での生活と違い、天気が悪い今日は肌寒いくらいだ。まるで避暑地だ。天気も天気だけに誰も訪れることなく今晩も貸し切りとなった。
8月9日(くもり一時雨)
コースタイム;明月荘5:53〜谷地平避難小屋9:35/10:29〜籠山稲荷神社12:17〜酸ヶ平13:46〜浄土平14:20(1時間ほど買い物と雨宿り)〜吾妻小舎15:16
昨日は、大雨警報がでるほどの降りが続いたが、未明には止んでくれていた。
予定では大倉新道で谷地平に降りるつもりだったので、昨日のような降りだと増水して沢が渡れなくなるのでは?と心配していた。
昨晩遅くからは小降りになっていたのでなんとかいけるだろうとふんだ。
今日も天気はあまりよくない。特に午後の降水確率が高いので東吾妻山へ登るかどうかはその場で判断することにした。
大倉新道分岐まで戻り、湿原に設置された木道を少し歩くと薮に囲まれた登山道になる。
小湿原を越えて下り道となる。薮はきれいに刈り払いされていて、一番大変になるだろうと思っていたが、実は一番快適な道となっていた。
心配していた沢の渡渉であるが、問題なく渡れた。
針葉樹林の薄暗い中、綺麗に刈りはらわれた道をどんどん降りて谷地平手前の沢を何本か渡渉し、尾根上に戻って最後の一下りを済ませば大倉深沢の渡渉点は間もなくだ。
渡渉点手前のちょっとした笹原に、花がたくさん咲いており、これまで何度もここを通ったがこれほど綺麗だとはしらなかったので感動した。
大倉深沢の渡渉も増水していなかったので、簡単にこなして谷地平へ上がる。
谷地平はいつ来ても何度来てもいい所だ。
谷地平で人に会うことは今までもめったになかったが、今日は土曜日なので人に会ってもよさそうだ。しかし、天気が悪いせいか誰にも会わずに、今回も静かな湿原を堪能した。
谷地平から一段降りて避難小屋を目指す。籠山稲荷神社への分岐は途中にあるが、避難小屋をのぞいていきたいので一度通過する。
天気がもう少し良ければ、昨日中にここまで来て置いて谷地平避難小屋で一泊し、今日は中吾妻山方面へ遊びに行ってから、浄土平へ登り返そうと企んでいたので残念だ。
途中モコモコさんから「吾妻って、よく歩こうとすると大きいよね」という言葉が出た。
かなり上部まで道路が通っているし、近くに飯豊朝日という見事な連峰があるためか、小さな山域に思いがちだが、実際は2、3日では遊びきれない大きな山だということが良く分かる。
小屋前の沢は、最近残雪期に通っているためか、融雪で増した水量でいつも渡渉に苦労していたが、今は夏しかも平水なので靴の中をぬらすことなく渡ることができた。
渡渉点から小屋までの間の笹原に切り開かれた道の両側には、花が咲き誇り、文字通り花道となっていた。
谷地平避難小屋の裏には広く笹が刈りはらわれていた。
小屋内のノートによると、今まで小屋の周りで用足しした人が多数で汚いので、用足しする場所として刈り払ってくれたとのことだ。
靴と靴下を脱いで絞り、休憩の間風に当てて乾かした。
居心地がいいので長居してしまった小屋を後にし、籠山稲荷神社へと向かう。
この登山道は大倉川遡行以来だが、そのときよりもますます薮が元気になったようだ。
小屋前の渡渉を済ませ、さらにもう一本大きめの沢を渡渉して登りにかかる。
いきなり薮がすごい。
針葉樹林帯に入るとそれほどでもなくなった。
緩やかに登っていくと、大滝からの道と合流した。良く見ていなければ気がつかないところだ。
ここから籠山稲荷神社の間は未踏となっていた。吾妻はかなり歩いていると思っていたが、実際は、まだまだ歩いていない道がたくさんあることに今更気が付いた。
傾斜が出てくるようになった。
それに伴い、笹薮が覆いかぶさるように登山道にかかってくるので一気にうるさくなった。
道はしっかりしているが、雨降り後でぬかるんでいたり、滑ったりと、上は薮、下はスリップに注意と忙しい登りだ。
谷地平が眼下に見下ろせるのが励みになった。
稲荷神社分岐へ到着したときは、ホッとした。ここから先は歩いたことがある道だ。
折角なので、今回も神社へお参りした。
神社分岐からはひたすらトラバース。
トラバース道は、笹薮と言うよりも針葉樹林中心の灌木帯なので、ときおり栂の枯葉のフリカケ攻撃を食らうくらいで、笹が被るような所はあまりない。
初めて歩いた時は、なんだかやたらに長い道だと思ったが、二回目になると思ったよりも早くに姥ケ原へ出られた。
ここで懸念していた雨がポツポツ当たるようになった。
たいした降りではないので雨具は着ないで先へと進むが、東吾妻山へ登っていると雨にやられそうなのでパスした。
浄土平へは、鎌沼経由で行き、つがいの鴨さんを見ていくことにした。
ここまでくるとごくわずかであるが、散策する人に会うようになった。
つがいの鴨さんも無事に見られたので、安心して浄土平へと下りた。
レストハウスで、吾妻小舎でのつまみを仕入れたりしていると、さきほどまで我慢していた雨が一気に降りてきて土砂降りとなった。
少し雨宿りしたが、モコモコさんによると今日はこの後ずっとこんな感じで止まないから吾妻小舎へ行こうとせきたててくる。
大いに不満だが、吾妻小舎へ早く行きたいのも事実なので雨具を着て、雨が少し弱まった隙を狙って小舎へ急いだ。
小舎は生憎の天気(台風がくる予定)なので、なんと我々の貸し切りだった。いつも採算のとれない客で申し訳ないが、ストーブが点いていない時期に泊まるのは初めてなので、少しワクワクしていた。
ところが、寒気が入り肌寒いほど気温が下がった上、雨でびしょぬれの我々を見かねて、小舎のスタッフの方々が、服が乾くようにとストーブを用意してくれた。
さらに靴の中を乾かせるようにと新聞紙まで差し入れしてくれた。
お陰で、冷えた体も温まり、今年から小舎番となった高橋さんの食事に舌鼓を打って快適な一晩を過ごすことができた。皆さまに感謝です。
何度来てもまた来たくなる、本当に中毒性のある小舎だ。
8月10日(雨)
昨日からの雨は降りやまず、どこにも寄らずにおとなしく帰宅した。
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近くを道路が走っているとは思えないような静けさ |
明日以降にとっておきたいいい天気 |
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まだ新しいのに割れてしまっている |
きれいに整備された歩きやすい道 |
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慶応山荘の大柿さんは不在らしい 残念 |
こちらは板そのものは無事だが、落ちてしまっていた |
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家形避難小屋へ向かう |
自然に落ちたのか?熊さんにはたき落とされたのか? |
2日目 |
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大根森の道標は無事だった |
家形山 |
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家形山の肩から五色沼(一切経山はガスの中) |
この程度なら快適だが・・・ |
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烏帽子山から鏡沼 |
同じく谷地平と大倉川の切れ込み |
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道標のキノコ突いたらとれたので上へのせておいた |
薮から解放されて、大倉新道分岐に到着 |
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東大巓直下の湿原 |
東大巓直下の湿原その2 |
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振り返る |
明月荘へ向かう途中の小湿原 |
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明月荘は間もなく |
明月荘入口そばの池 |
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ふわふわワタスゲの中の木道 |
地塘が多く点在する |
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これで青空だったらな |
以降、しばらくコメント略 |
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3日目 |
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主稜線の湿原 |
湿原は少し荒れているが、地等が見事 |
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地塘兄弟 |
草原化へと向かっているのかな? |
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振り返る |
懸命に蜜集めするハチさん(フワフワモコモコがかわいい) |
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人形石 |
大凹の水場 |
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中大巓 |
広い稜線に湿原が広がる |
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梵天岩 |
天狗岩付近から西吾妻山 |
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吾妻神社 |
今冬お世話になった西吾妻小屋 |
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西大巓(悪天候が予想されているので今回パスした) |
全く展望のない西吾妻山山頂 |
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東大巓にガスがかかってきた |
天元台分岐から西吾妻山 |
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明月荘まであと少しという所で雨が降ってきた |
土砂降りでも濁らないでいてくれる金明水 |
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雲海 |
継森、中吾妻山方面 |
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大倉新道上部 刈り払いされていた |
渡渉点 |
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大倉新道下部の最初の渡渉点 平水だった |
大倉深沢渡渉前の素晴しいお花畑 |
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大倉深沢渡渉点 |
いつ来ても静かな谷地平 |
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キンコウカが咲いていた |
地塘に稜線が写る |
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モコモコハチ(お尻に花粉をいっぱいつけてかわいい) |
姥ヶ沢渡渉点 |
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谷地平下の花道 |
籠山稲荷神社への渡渉点 |
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大滝への分岐 |
谷地平が見えた |
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籠山稲荷神社 |
岩がゴロゴロしてくれば間もなく姥ヶ原 |
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松ぼっくりを集めたのはホシガラスさんかな? |
シーズン中になのに静かな鎌沼 |
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静かに散策できた |
ガスなので噴煙も穏やかに見る |
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