山域 |
吾妻連峰 |
コース |
板谷駅〜五色温泉〜東海大緑樹山荘〜家形山避難小屋〜高湯 |
〜吾妻の裏庭を覗いてみた〜 |
日程 |
2015年5月30日〜5月31日 |
最近日本各地で火山が騒がしい。吾妻連峰も御多分にもれず活動中なので、影響の少なそうな所から入山することにした。
幸い高湯からの登山道の入山規制は解かれているので、家形山避難小屋へ泊まりに行くことにした。
折角なので、五色温泉から入って更にまだ歩いたことのない東海大緑樹山荘経由で入ることにした。
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データ |
アプローチ
東京駅八重洲口6:44-福島駅/−板谷駅7:49
コースタイム
5月30日(晴れのちくもり夜雨)
板谷駅7:54〜五色温泉10:10〜霧ノ平分岐12:06〜東海大緑樹山荘13:46〜家形山避難小屋15:41
5月31日(晴れ)
家形山避難小屋7:46〜慶応山荘分岐8:10/8:38〜登山口10:44〜高湯11:00
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5月29日(晴れのちくもり夜雨)
コースタイム; 板谷駅7:54〜五色温泉10:10〜霧ノ平分岐12:06〜東海大緑樹山荘13:46〜家形山避難小屋15:41
夜行バスで福島入り。
駅前で早朝から空いているところがなく、以前あったはずの店内に飲食コーナーが設けられていたコンビニも見当たらなかったので、少しぷらぷらして時間を潰した。
そうこうしているうちに、駅前ホテルの朝食サービスが始まったので少し贅沢をすることにした。
和定食にしたが、パン屋さん系列のお店らしくパンがとてもおいしそうで、今回だけは洋定食にすればよかったなと思った。
落ち着いて食べることができて満足だ。
板谷駅まで電車で移動。
電車にはそこそこの人が乗っていたが、板谷駅で降りたのは我々だけだった。
駅の待合室には熊さんの出没地図が張ってあり、月山の熊さんに出会った事件から今回は熊鈴をもってきたのは正解だと確信した。
朝から暑いので、日焼け止めを塗って帽子だけでなく首が焼けないように手ぬぐいをかぶせて日焼け対策をばっちり取った。
駅を出て線路を渡るとすぐに、線路に平行して走る道路に出る。右左どちらに進むか一瞬迷ってしまった。
右には、滑川温泉へと向かうように書かれていた。
昭文社の登山地図では、板谷駅は範囲からはずれてしまっていて分からない。
前回来た時の記憶では、左に向かったはずで、地図裏面にある広域の地図を見ても途中から道が分かれている様にはついていないので記憶通りに左に進んだ。
すると、五色温泉への案内のようなものが出てきて一安心。
進行方向右手には廃校になった校舎、左手にはジークライト社の露天掘りの鉱山が見えた。
ジークライトって何の石を掘ってるんだ?と前回も話したことを今回も話題に上った。モコモコさんからは、前のときに調べたけど忘れたとお決まりの返答。
帰ったら調べたところ、ゼオライトを採掘製品化する会社で、ここ板谷で採れるゼオライトは良質なのだそうな。
道はカーブを描いて下りに入ったところで、乗用車が一台通過して停まった。最初はもしかして乗せてくれるのかと期待してしまったが、降りてきた人は作業着を着ている。もしかしてこの先には行かないようにとか言われるのかな?と悪いほうの予感に一気に変わった。予感ははずれとは言わないが、当たらずでこれから大型のトレーラーがくるので気を付けてということだった。ほっとしていると、カーブの上方からトレーラーが走ってくるのが見えた。見通しのいいところで林に少し入って無事やり過ごした。
橋を渡ると、林道は上り調子になった。時折日影がなくなり、また、気温がぐんぐん上がってきているので所々つらい歩きとなった。
水の消費が激しく、登山道に入るまでに飲みつくしてしまいそうだ。
林道は山腹を横切るように付いているが、なかなか沢が出てこないので水が不足しそうで不安になってきた。
五色温泉までまだまだかかりそうで、本当に危ないかもとなったところで天の助け。水がジャブジャブと流れている所があった。
これまでかなり水を飲んでおり、それでも足りなかったので一気飲みしてようやく落ち着いた。
ここから五色温泉までさらに30分以上かかり、登山口からもかなり先まで水を得ることができなかったので本当にありがたい水場だった。
五色温泉の登山口は分かりにくく、前回は取りつきで少しうろうろしてしまったが、今回は無事登山道へ突入。
ここからストックを出していくことにした。ところが、ストックがうまく伸びず、いろいろいじっているうちに手を何カ所か切ってしまった。
初っ端から憂鬱な気分になってしまった。使えないわけではないので、あきらめて行くことにした。
この登山道は、あまり記録に出てこないが、道自体はしっかりとしており、薮もなく歩きやすい。
所々には、スキーツアー用のプレートを見たり、林道のような幅広の道になってなんとなく里山の雰囲気になったりした。一度歩いたことがあるが、すっかり忘れており、初めて歩いた道のようだった。
歩き始めて1時間ほどのところで、小さくではあるがまだ残雪があったのには驚いた。
霧の平分岐の前で道が尾根をトラバースしていくようになると、これまで歩きやすかったのが一変して、谷側に傾いた歩きにくい道になった。
道幅自体は広いが、通る人が少ないためか踏み固められた外側は所々崩れてしまい、残った山側とは1〜2mほどの段差が出来ていることもあった。前回はそんな歩きにくかった記憶がないので、ここ最近崩れているのかなと思った。
地図には水場のマークが一切ないが、前回同様に、残雪・融雪期であるためか、ガレ沢のようなところから冷たい水を汲むことができた。
渇水期に水が流れているかは不明だが、汲むのにも十分な水量でおいしく頂いた。
東海大緑樹山荘と霧の平分岐には、前回と同じ倒れた道標があった。道標の文字は既に読めるものではないが、道の刈り払いはきちんとされていたのでぼんやりしていなければ迷うようなことはないだろう。
分岐から先も刈り払いされているが、笹は生命力が強く、ぱらぱらと登山道に生えている。採り頃の竹の子だったら引っこ抜いていくところだが、すっかり伸びきっていた。高さとしてはさほど伸びておらず、うるさい感じはまだないのでそのまま通過。
分岐から小さな沢を渡ったりして15分ほど歩くと、突如開けた林道にたどり着いた。なんでここでいきなり林道がでてくるのか最初は訳がわからなかった。
林道には、五色温泉への案内プレートがあった。
そういえば、五色温泉への林道を歩いているとき、進行方向左に分岐する林道に立っていた作業員の方から分岐する(左の)方へ行くか聞かれた。そのときは全く気にしていなかったが、あのとき分岐した林道がここまで続いていたことが後から分かった。
林道は開けているので休憩をしたが、ハエが文字通り五月蠅いのでゆっくりできなかった。
しばらく林道を歩くと進行方向左に登山道が出てくる。こちらははっきりとした案内がないので注意が必要だ。
登山道に入ると、すぐに四郎衛門沢を渡っていよいよ本格的に登るかと期待するが、道はやがて傾斜がなくなり沢を渡るために下降を始めてしまう。折角登ったのにがっかりだ。
地図でもはっきりと分かるものや、逆にやっと読めるような沢をいくつか渡ると崩壊地に飛び出た。
崩壊地の下は沢が切れ込んでいた。どうやら県境にそって流れる沢まで来たらしい。沢床はかなり低い所にあるので、降りるのはいやだなと思ったが、どうやら沢はこのあたりで一気に高度を下げているようで、少し上流に進むと一気に沢床が上がってきていた。
山形県側の斜面が崩壊してきた辺りで対岸を見るが、取りつきが見当たらずそのまま崩壊した斜面へ登ってみると対岸の道が見えた。戻って少し流れの脇を上流へ歩くと、対岸にしっかりとした道があった。渡渉して沢床から上がると福島県側の斜面も少し崩壊していた。土自体はしっかりしているので、危なげなく通過できた。
すぐに登山道はこれまでと同じで樹林の中の道となったと同時に、マイズル草が一気に増えた。花の時期はさぞかしかわいい道になるのだろう。
緩やかな登りをこなしていくと、花は終わったが水芭蕉が生えていたりと、全く展望はなくてもなかなか楽しい道だ。ここは新緑か紅葉の時期に歩く道だな。登山道には食べ頃の竹の子が生えており、そのまま放っておくと通行の邪魔になるだけなので、ブチブチと引っこ抜きながら歩いた。
県境の沢から30分ほど歩くと、標高1260m辺りで登山道が東海大緑樹山荘脇を流れてくる沢を渡る場所に着いた。山荘は間もなくだ。
沢を渡ると尾根を回り込むので樹林で周りが見えなくなってしまい、直前まで山荘は見えず、モコモコさんにいたっては教えるまで気が付かなかった。
山荘は一般開放されていないので、あえて見に来ることもなかったが、外見からは、よく管理されている小屋に見えた。一階建てなので冬季は埋まってしまい使えず、家形山や縦走路から外れているので使いにくそうだが、静かで水場も傍にあってなかなか居心地がよさそうだ。
これまであまりゆっくり休憩をしてこなかったので、ザックを下ろすことにした。
近くを流れる沢に水汲みにいって戻るとなんだかモコモコさんの様子がおかしい。どうやら暑さにやられたようだ。荷物を分けて軽くして頑張ってもらうことにした。
先ほど水を汲んだ沢を渡り、しばらく沢沿いに登りながら再び沢を渡り返すと、登山道は少し急な登りになった。
傾斜のある登りは間もなく終わり、登山道は水芭蕉の生えた道になったり、小さな沢や湿地帯のような所を何本か渡ったりするようになった。
雪の詰まった沢が出て、その沢を渡り少し上流へ詰めていくような形になって間もなくで、家形山避難小屋への分岐だった。
分岐から避難小屋までの登山道は意外にもまだ雪が残っている所が結構あった。
特に沢の渡渉点辺りは多く残っており、水場となる場所はまだ雪に覆われていた。
小屋に着いて荷物をおろして、早速水汲みだ。モコモコさんはまだ体調が戻っていないらしいので、代表して沢の渡渉点まで水汲みに行き、顔を洗った。暑くて汗をかいていたのでさっぱりした。
天気予報では、午後の天気は微妙だったがなんとかここまでもってくれ、どうやら雨が降るのは夜になってからになったらしい。
収穫した竹の子を剥いたりして夕食の準備にかかった。
日の長いこの時期はのんびりできるのがいい。ラジオを聞きながら楽しい時間を過ごすことができた。
夜行で来たため眠くなってきたので寝る準備をしていると、ラジオから地震のニュースが流れてきた。結構大きな地震だったらしい。
急に一切経山の噴火が気になって、噴石が飛んでこないか、五色沼が決壊しないか心配になった。すぐに逃げ出せるように荷物をまとめてからシュラフに包まった。
5月31日(晴れ)
コースタイム;家形山避難小屋7:46〜慶応山荘分岐8:10/8:38〜登山口10:44〜高湯11:00
昨夜降った雨は止んでくれた。
13:15のバスに間に合えばいいのでゆっくりの出発。
硯石までは思ったよりも雪が残っていた。日当たりが悪いせいかな。
慶応山荘分岐で営業情報を見ると、定休日になっていた。しかも、いつもならすぐに営業中にできるように吊り下げるようになっていたのが打ち付けてあった。前回管理人の大柿さんに会ったときに、テンに荒らされて小屋はしっちゃかめっちゃかで、水の配管までやられて一切水が出ない状態で当分営業できないと言っていたが、まだ修復ができていないのだろうか。
なんだかとても気になったので、荷物を置いて山荘を見に行くことにした。
草原を横切り、針葉樹のなかの道を辿ると山荘の屋根が見えた。着いてあっと口が開いたままになってしまった。山荘の壁を保護する波板が引き剥がされていた。
水場は、いつもならドバドバと出ていたのが配管そのものが撤去されていた。これでは営業できないわけだ。
泊まったことはないが、何度かおいしいコーヒーを御馳走になって休憩させていただいているので、大柿さんに会えなかったのが大きいが小屋の荒れ方になんだかがっかりして荷物デポ地へ戻った。
井戸溝まで進み、水はたっぷりあるので休憩は取らずに進むと、山鳥山にいつの間にか着いていた。
通過ポイントとして写真撮影だけしていくと登ってくる人が現れた。今五色沼を見るには不動沢から登らないといけないので、吾妻そのものに人がいないのではと思っていたがポツリポツリといるようだ。
そのうち何人目か忘れたが、単独でなんだか一般の登山者とは違う雰囲気の方が登ってきた。もしかして大柿さんかな?と思ったらその通りだった。
挨拶をし、少しお話をしてもらう。
小屋は、テンだけでなく熊にまで入られてしまってひどい荒れようだったそうだ。やっと物の片づけは済んできたが、水が出ないので掃除ができなくて困っているとのこと。水が出るように、水源を掘っているが雪が深くてなかなか掘りだせないとのことだ。
今年は雪融けが早くてすぐに雪がなくなってしまったが、水源の沢筋には例年通りかそれ以上に残っており、まだスキーができそうなほどだそう。
雨が降っていないので、いくら天気が良くて気温が高くなっても日影となる沢の雪は融けないとのこと。そういえば、昨日も日陰の所には雪が残っていたな。
早く水が引けるようになって、おいしいコーヒーを御馳走になりに行きたいものだ。
天気が回復して気温が上がったので、シャツを一枚脱いで福島市街を一望できるところまで進み、不動沢分岐の手前で、モコモコさんも一枚シャツを脱いだ。
山なので、薄着で木陰にいると涼しい。
スカイライン横断点から一気に高湯登山口まで下りると、登山口手前で男女二人パーティに出会う。なんでも縦走するそうだ。今日は慶応山荘泊りとのこと。予約した時に、山荘はあの状況なので最初は断られたそうだが、素泊まりならばということで宿泊できるようになったとのことだ。
この時間から高湯出発の縦走となると、その日のうちに明月荘まで行くのはきついので、慶応山荘に宿泊できてよかったな。
無事登山口に辿り着き、スカイラインから不動滝遊歩道への車道に入って途中の沢水で靴の泥を落とせば、あとはお風呂で自身の汚れをおとすだけ。
久しぶりに花月ハイランドのお風呂にゆっくり浸かって帰ることができて、今回も大満足の吾妻の山旅だった。
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通過でなく停車する電車が珍しく賑わう板谷駅 |
本数は土合や土樽と同じくらいかな? |
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駅舎はきれいで新しい |
駅前 |
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鉱山 |
五色温泉へはこの建物が目印 |
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長い林道歩き 採掘場が見える |
登山口へは五色温泉の敷地を通って行く |
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五色温泉 いい雰囲気 |
ツアーの道標が残っている |
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刈り払いされていて歩きやすい |
まだ残っていた |
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霧の平分岐前のありがたい水場 |
小さな沢を渡ると分岐は間もなく |
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東海大緑樹山荘と霧ノ平分岐 |
林道に出た |
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沢を何本か渡渉する |
県境の沢 |
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ここを数m上流に行ったところが県境の沢渡渉点 |
東海大緑樹山荘 いい所だ |
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湿地帯状の道になったり |
雪の付いた沢沿いを歩くと |
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分岐に到着 |
小屋手前の渡渉点 |
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小屋の後ろにはまだ残雪があった |
荒らされている慶応山荘 |
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慶応山荘への草原 |
山鳥山 |
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