山域 |
吾妻連峰 |
コース |
浄土平〜鳥子平〜高山〜土湯温泉 |
〜無積雪期の初めての高山下り〜 |
日程 |
2015年10月11日〜10月12日 |
10月の三連休であるが、2連休にしかならなかった。
今年最後の泊まりの沢行こうかと計画していたが、折角の一日は雨とのこと。
この季節入山期間(2日であるが)の半分が雨とは。本当に今年の天気は意地悪だ。
開き直って、いつもならば冬の前の挨拶で10月後半に尋ねる吾妻小舎に前倒しで行くことにした。直前の予約にもかかわらず、受けて下さり吾妻小舎には深く感謝します。
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データ |
山と高原地図;吾妻連峰
アプローチ
東京駅6:39-宇都宮駅8:42/8:44-黒磯駅9:34/9:38-郡山駅10:39/11:06-福島駅11:54/東口12:50−浄土平14:30
コースタイム
10月12日(晴れ)
吾妻小舎7:30〜烏子平8:15〜高山9:06〜麦平10:14〜林道12:36〜土湯温泉(バス停)13:45
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10月11日(雨のち曇り)
コースタイム;省略
早く行ってもどうせ雨なので、午後のバスで小舎へ行くだけにした。
各駅停車で福島駅へ。福島駅では、鉄道の日ということでイベントをやっていた。
福島駅でバスまでの時間を利用してつまみを購入。
浄土平行のバスは天気のせいか、午後便であるせいか、道路事情の関係で往復になっているせいかわからないが、我々のほかに一人のみ。
朝早かったので居眠りをしている間にバスは野地温泉手前まで来ていた。
周りは濃いガスで全く景色は見えないが、かすかに紅葉は中腹はいい感じなように見えた。
浄土平で少しお土産などをのぞいてから小舎へ。バスで一緒だった方は既に到着していて、先着していたご夫婦と楽しく談話中だった。
その日の宿泊者は我々含めて13名。
管理人の高橋さんの話では、一切経山の火山活動のせいか今年の宿泊者は激減したとのことだった。
また、今日からコークスのストーブを点けたとのことだ。
昨年は高湯からの登山道が封鎖されていた為に冬季に小舎に入らなかったので、春の小舎の様子を尋ねると、毎年雪下しに来ている地元の山岳会の方も入らなかったために、屋根の一部が壊れてしまっていたとのことだった。
食事は品数も多く野菜がたっぷりで大満足で、フカフカの布団で快適な夜を過ごした。
10月12日(晴れ)
コースタイム:吾妻小舎7:30〜烏子平8:15〜高山9:06〜麦平10:14〜林道12:36〜土湯温泉(バス停)13:45
昨日と違って雨は上がり天気がよさそうだ。風はまだ吹いているが問題ない。
朝食を頂いて出発。
鳥子平までは登山道を進む。冬は車道を行くので、ここを通るのは初めてではないが新鮮な感じがした。少し歩いた所で地形の関係か風が通らなくなってモコモコさんが一枚シャツを脱ぐというので、自分もザックを下ろした所大ショック。水漏れしており、中身がかなりぬれてしまっていた。
よくみてみると、水筒の口の近くで水漏れしていた。残念だがこの水筒は廃棄だ。
我々がひと騒動している所で男性二人組が我々を追い越して行った。本日山で出会ったのは、この時が最初で最後だった。
鬱蒼とした針葉樹林帯を進むと、高山の手前に深い沢が落ち込んでいるのが見えた。スカイラインからはこんな急に深くなっている沢が見えないので、今更ながらこんな所あったんだと気がついた。
鳥子平は、積雪期から想像していたよりも小さな所で風が結構強いせいか鳥さんを見ることはできなかったが、静かでいい所だった。休憩するには風が通り抜けて寒いので、そのまま通過した。
高山への登りは、スキーで来る時は結構ラッセルになることが多いために、たった標高差200mでも1時間ほど掛る所だ。
厳冬期は、分かりにくい所も今ははっきりと登山道がでているので行き先を気にしなくても良い。少し段差が大きい所もあるが昨日の雨によるぬかるみもほとんどなく登ることができた。お陰で、あともう一頑張りかなと先を見てみると、山頂の反射板が見えた。やはり雪がないと早い。
反射板のある山頂は、積雪期のときでも風で雪が吹き飛ばされていて大抵地面が出ていることが多いが、全く周りにも雪のない時に見るのは初めてだ。風はあるが、冬の重い風と違うのか反射板が唸りをあげていない。
山頂を通過してから、スキーの時はすぐに尾根東側へトラバースしながら少し下りた所で風をしのいでシールを外すが、夏道はしばらく尾根を行くようについている。
道がはっきりしているが、笹がいきなりうるさい。
登山道が尾根から外れてトラバースしながら下降を始めると、更に笹は濃くなり足元も谷側が崩れている所があっても見えないので神経をつかった。
積雪期にスキーで下りたとしても我々の技術では時間短縮にはならないが、それでも薮がないだけ今の状態と比べれば夏道を歩いて降りるよりもずっと楽だと思った。
笹が被って見えない足元を探り、滑りやすいのでササを掴みながら下って行くと、針葉樹林帯を行くようになった。さすがに針葉樹林帯は日差しが弱いのでササの勢いも弱まりホッとするが、再び日当たりのいい場所になると笹が濃くなってくる。
昨年吾妻小舎に泊まった時に、その年の6月に高山を降りて行方不明になった人を探す張り紙があったが、これでは遭難してもおかしくないなと思った。
今回歩いて改めて気が付いたが、高山からの下りは麦平先で尾根に乗るまでは、尾根筋を辿ることがほとんどないためわかりにくく、外して正規の道に戻ろうとしても笹薮が濃くて体力を消耗したり、針葉樹林帯のために道が分かりにくいところが多々あるから尚更だ。
樹林帯で笹薮の勢いが弱まったり取り戻したりを繰り返していくと、木に縛り付けられた植え木鋏を発見。有志で刈って下さいということかな?
下りの傾斜が一旦緩んで少し歩きやすくなった。
この辺りは、スキーで来る時は麦平手前の緊急そり置き場へヒューンと滑って行く辺りだろうかと話しながら行くと、突然倒木が立ちふさがって道が分からなくなっている。
大きな木が登山道をなぞるように倒れており、先に続く道が見えない。思わず薮の薄い谷側の左下にある樹林帯に下ってしまいそうになるような感じだが、ここはそのままトラバースを続けなければいけない所だ。倒木上を平均台のようにして歩いていくか、根元を少し回り込んでいくかのどちらかになる。
我々は倒木から謝って落ちた場合怪我をしそうな感じの高さに見えたので、山側を巻いてやり過ごした。
回り込んだ先で続く登山道が見えた。
すぐにわずかな下りに入って傾斜が落ち着くと、ようやく緊急そり置き場だ。麦平はもうすぐ。予定通りに下りられるかどうかは麦平から笹が刈られているかどうかにかかっている。
平坦な笹の被る道を進んでいくと、ひょっこり麦平に出た。
スキーではわざわざ麦平まで下りないで少し山側寄りにルートを取っているので、今回初めて麦平に来たことになる。
小さな池がある静かな場所だ。今日は天気がいいので誰かしらいるかもしれないと思っていたが、さすがそこは吾妻。誰もいなかった。
麦平で目的の方向は大きく変わり、尾根を目指すようになる。写真を撮っていると、先行するモコモコさんから嬉しい声「刈り払いされている。」
笹薮から解放されて足取りも軽い。途端に安心したのかお腹が減ったので休憩を取ることにした。
小舎でつまもうと仕入れていたのがまるまる残っていたので、豪勢なランチになった。
近くに来た小鳥さんを観察したりしながらのんびりと歩くと、道ははっきりしているが登山道両脇からはみ出してくる笹がうるさくなってきた。モコモコさんが五月蠅い笹を折っていたりしていたのを最初は焼け石に水と思って冷やかに見ていたが、だんだん自分も同じような事をしていた。
皆同じ気持ちになるのか、時折我々の前に既に笹が折られている所があった。
そんな中、冬期ルートを表示する案内板が打ち付けられた大木が倒れていた。この場所は雪があると特に分かりずらい場所なので、この案内板を失ったのは痛い。
尾根に乗ってからは、少し薮がすっきりする。積雪期のルートは尾根筋よりも少し小さな沢に寄った所を快適に下降して時間稼ぎが出来る所だ。
時折笹薮がうるさくなったりを繰り返していくと、いよいよふんどしと呼ばれる吾妻にしては珍しく尾根が痩せる所だ。
スキーで下降するのも横滑りで慎重に下りたりして面倒な所だが、夏道は灌木の薮が覆いかぶさった谷側に外傾した道でやっかいだ。薮がふっとなくなった所でふと周りを見ると、立ち枯れのブナの木にビッチリとブナハリタケが生えていた。「やったー」と喜ぶのは早かった。時期が遅すぎて既にカリカリ状態だった。
ふんどし先も顕著な尾根の形状をとっており、尾根に忠実に進むと町の展望台になるはずだが、この時期は薮が高くて見ることができなかった。
ここまでくると、広葉樹林帯となり明るくなった。風もうまい具合に当たらないようで暑くなってきたので、途中でアンダータイツを脱いだ。
標高を下げて行くに従って、木々の色づきが季節をさかのぼっているようになっていく。秋山の醍醐味だ。
夏道だとあっけなくボブスレーコースを通過して数年前に高山下りのときにあったミニモノレールは撤去されており跡かたもなった。
あれが嫌で積雪期の高山下りは避けていたが、また通ってもよさそうだ。
林道に出た所でスキーのときは休憩するが、今回はそのままてくてく進む。笹薮がうるさかった為に時間が掛ってしまったが、林道を急ピッチで歩き不動湯分岐からはスキーの時と同様にルートを取った所、ゆっくり土湯温泉に浸かることができた。
土湯温泉からの帰りのバスでちょっとした嬉しい再会。
福島駅から同じバスに乗って同じく吾妻小舎でも一緒だった方、同じバスで戻ることになった。
その方にどうやってここまで来たのかを尋ねると、一度幕川温泉へ登山道で下り、バス道に戻ってからしばらくバス道を降りた後、土湯温泉につながる林道へ入ってここまで来たとのことだ。道の様子は、登山道は笹薮がひどく3回ほど本格的にこけた、林道の橋は2つ落ちていて、一つは川幅が3mほどで済んだが、もう一つは10m程あったりしてちょっとした冒険のようだったとのことだ。さらに、土湯観光協会に登山道のことを問い合わせた所、ここ2年ほど刈り払いしなかったので薮がひどくなって土湯からは登山道として案内していない等教えてくれた。
予定通りに下りてこられたので、福島駅でお弁当を買い込み、各駅停車で乾杯しながらトコトコ帰った。
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山とは関係ないけれど今日は鉄道の日 |
鉄道にはお世話になっています |
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冷たい強風の中、吾妻小富士に登る人がいた |
散策する人はいない |
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一切経山はガスの中 |
蓬莱山 |
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桶沼へ行ってみた |
静かだ |
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吾妻小舎 いつきてもいい雰囲気 |
翌朝いい天気 皆さんが出発した後に撮影 |
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鳥子平から東吾妻山 |
反射板のある高山山頂 |
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今日はよく見える |
山頂直下からいきなりの笹薮攻撃 |
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登山道に沿って倒木が塞いでいた |
緊急そり置き場 |
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見事な紅葉 |
麦平 |
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倒木が目立つ |
苔苔 |
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いい感じに色づいている |
明るい広葉樹林帯を行く |
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いつまでも眺めていたくなる |
ブナハリの木 残念ながら時期が遅かった。カリカリ |
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この先に積雪期は展望台となる所がある |
かなり喰われている |
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無積雪期はあっという間に通過したボブスレーコース |
もうすぐ林道 季節を巻き戻した感じ |
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