山域 |
栗子山塊 |
コース |
国道399号線大沢山橋(除雪終了点)〜鳩峰峠〜豪士峠〜栗子山〜杭甲山〜万世大路大平橋〜東栗子トンネル福島側出口 |
〜静かでハードな山旅〜 |
日程 |
2017年3月19日〜3月21日 |
先日の南会津が思ったよりも大変だったので、同じ県境稜線でも尾根が広いから稜線漫歩で楽しく歩けるよとモコモコさんの甘いささやきにやる気を起こした。
南会津ではモコモコさんの膨大な欲望を詰めた重い荷物に苦しめられたので、今回は軽量化を図った。モコモコさん自身も反省したようで軽量化に努めてのスタート。前回のペースだと完全にアウトになりそうな距離。果たして結果はどうなることやら。
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データ |
アプローチ
東京駅八重洲通り23:05(東北急行バス)-米沢駅4:30/6:04−高畠駅6:13/(タクシー)−国道399号線大沢山橋(除雪終了点)
地形図;1/25,000−稲子、栗子山
コースタイム(天気)
3月19日(晴れ)
国道399号線除雪終了点8:01〜鳩峰峠12:28〜948mP(中ノ沢山)15:34〜豪士峠先(幕営地)16:52
3月20日((明け方までときどき雪ガスのち晴れ)
幕営地6:35〜豪士山の肩6:45〜882m鞍部(ひかば越え)7:24〜1075mP10:00〜1014mPと1067mPとの鞍部11:40〜七ツ森への分岐13:49〜栗子山16:09〜杭甲山17:05〜標高850m付近18:02(幕営)
3月21日(くもりのち雨)
幕営地6:42〜大平橋6:53〜二ッ小屋トンネル南側出口9:08〜東栗子トンネル福島側出口10:04/(タクシー約\5000)−飯坂温泉駅
※稜線は始終風が強かった
ルート図はこちら |
3月19日(晴れ)
コースタイム;国道399号線除雪終了点8:01〜鳩峰峠12:28〜948mP(中ノ沢山)15:34〜豪士峠先(幕営地)16:52
南会津の山行を済ませてあまり期間を空けないでの山行の為、油断したのかサングラスを忘れた。
夜行バスは満席の状態だったが、ぐっすり寝られいつの間にか米沢駅到着の時間になっていた。
米沢は夜のうちに雨が降ったようで道路がぐっしょり濡れていた。
我々が着いたときには雨は既にやんでいたので、東口から少し歩いた所にあるセブンイレブンに行って朝食とサングラス代わりになるようなものを仕入れに行く。黒いクリアファイルと髪留めのゴムでなんとかサングラスらしき物を作ることが出来た。
始発の列車で高畠駅へ向かう。朝も早いのか、タクシー会社へ連絡がつかないというハプニングがあって出発が30分ほど遅れた。無事タクシーを呼ぶことが出来、399号線の除雪終了点(通行止め地点)へ向かう。最後の所で仕事熱心な「ワンちゃん犬」にタクシーが追いかけられるという場面もあり楽しかった。
通行止め地点から先もアスファルトが見えているので、これは国道歩きは楽勝かなと期待したが、アスファルトの道は最初の5分ほどで終了。雪面の林道に入る。ワカンを装着し進む。天気が良くて助かる。なんだか潜る。スノーシューで来なかったことを早くも後悔した。それでも辛抱強く林道を進む。
途中何カ所か九十九折となっている箇所はショートカットして進む。
真上に鳩峰峠があるような場所で、水が取れた。 そこから道なりに進むとかなり大変なので、雪崩れた後の急な斜面を近道して峠まで直接登ることにした。
急傾斜で大変だったが、峠直前で道路を見ると、かなり大きくうねって波打つ雪面となっていて道通りに来たら何倍も大変だったと思う。
約4時間30分で鳩峰峠に到着。
峠には何かの碑と、現在使われているのか分からない古いトイレ小屋があった。当然、こんな所には誰も来ていない。美しい雪面が遥か彼方まで続いている。今日はどこまで足を伸ばせるだろうか。尾根も広くなだらかで、やはりスノーシューが欲しくなる。仕方が無いので潜りながら進む。830mPの送電線鉄塔が目印になってありがたいと同時に目障りだ。
ズボズボ潜りながら広い尾根を来たが、送電線を過ぎると少し尾根が狭まり、雪庇が発達して地形図で見て想像するよりも歩きにくくなる。
そうなると、潜るだけでもやっかいなのが雪面が波打ったり亀裂があったりで、距離の割に時間がかかる。
幸いすぐに広い尾根に戻り、その先にある中ノ沢峠(地形図上には名前がない。)は巻気味に通過した。924.5mPの手前のピョコも巻気味に過ぎると、一登りしてようやく924.5mPに着いた。やっと948mPが近づいたが、これまでのびやかな尾根が一転してやせ尾根となってしまい、通過に時間が掛かる。たまにブナ林が出てくるのがせめてもの慰め。
947mPには立派な標識が立っており「江ノ沢山」と書かれてあった。山頂からの下りは広い尾根で、急斜面であるが快適だった。鞍部から少し登り返した付近にまた不思議な標識を発見。一部壊れており家に帰ってから調べてみると「文郎どうたん」と書かれているということが分かった。が、「どうたん」の意味はわからないままだ。ここまで来れば初日最低限来ておかなければならない目標にしていた豪士峠はもうすぐだ。
鞍部から豪士峠手前の北のピークへ続く登りは、疲れた体には堪える。ようやく登りピークを小さく巻いて峠へと一気に下降する。峠付近はだだっ広い雪原で、峠の標識はどこだか分からない。視界が良くてよかった。
できればもう少し進みたいところだが、この日は豪士峠を越えた小ピークの鞍部辺りの風が除けられそうなところでテントを張った。疲れもあり早めに寝ることにした。
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駅名よりも太陽館の方が文字が大きい |
通行止め地点 |
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これでも国道らしい |
この斜面の上が鳩峰峠 |
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雪崩れた斜面を登って近道 |
もうすぐ登り切る |
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道なりだったら大変だったに違いない |
鳩峰峠には古いトイレの建屋あり |
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紛れもなく国道だった |
なにかの碑 |
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ズボズボ潜る |
鳩峰峠と龍ヶ岳 |
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送電線と鉄塔 |
名も無き立派なピーク |
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鉄塔脇を通る |
波打つ雪面となった |
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スノーシュー向きの尾根だな |
なんだか全然進んでいない |
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スノーシュー欲しい |
中ノ沢峠付近から924.5mP |
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この先はワカンでよかったかな? |
少しの間癒やし |
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踏み抜きに注意 |
これで標高1000mないのか |
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江ノ沢山 |
江ノ沢山の下りは快適だった |
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「文郎どうたん」の標識 |
「文郎どうたん」付近から先を見る |
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日が暮れてきた 歩いてきたところを見る |
豪士峠手前のピーク |
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豪士峠と豪士山がようやく見えてきた |
豪士峠手前の北のピークは軽く巻いて通過した |
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豪士峠はどこだ? |
結局わからず 峠の先のピョコを軽く巻いて通過 |
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あの山(豪士山)を越えておきたかった |
残念ながら時間切れ |
3月20日(明け方までときどき雪ガスのち晴れ)
コースタイム;幕営地6:35〜豪士山の肩6:45〜882m鞍部(ひかば越え)7:24〜1075.2mP10:00〜1014mPと1067mPとの鞍部(最低鞍部)11:40〜七ツ森への分岐13:49〜栗子山16:09〜杭甲山17:05〜標高850m付近18:02(幕営)
昨晩聞いたラジオの天気予報で、「気圧の谷や寒気の影響・・・日本海側では雪の降るところが・・・」と言っていたが、ここは該当しないだろうと踏んでいた。ところが、夜中雪の降るような音がした。しばらくしてやんだのでほっとしたが、再び降り出して結構長い時間降っていたらしい。
外に出てみると、5〜10cmほどの積雪だ。
早めに出発するつもりでいたが、風があって先は濃いガスだったため遅くなってしまった。
まずは目の前の豪士山に向かうが、早朝であるにも関わらず雪はまったくしまっておらずぶ厚いモナカ状雪だ。一歩一歩踏み抜いて沈むので、とても時間がかかる。
出発早々に豪士山への登頂は止めにする。
昨日同様ビュービュー風吹く中稜線に忠実に進むと、ガスが晴れて太陽が顔を出すようになった。真横に見える摺上山が印象的だ。
豪士山の南にあるピークは雪堤状で、直下がちょうど風を避けられるようになっており簡単に降りられたので荷物を下ろして日焼け止めを塗った。
ピークからの下りもぶ厚いモナカ雪だ。
急な下りを終えて、「スノーシューじゃ降りられなかったな、ワカンでよかった。」とこのときは余裕だった。
広々とした雪原が広がる鞍部へ向かう。昨日ここまで来ておきたかった。もしここで泊まるとしたら、どの辺りがいいかなと物色しているとなにやら棒が立って居るのが見えた。なんだ?と近づいてみると「ひかば越え」と書かれた導標だった。地形図にはなにも書かれていないが、まださほど痛んでいないことから見て、しっかりとした夏道があるのかもしれない。尚、帰宅後調べてみると、県境稜線から少し離れた所の駒ヶ岳を踏んでから1075.2m(旧地形図では1074.8mと表示されている。以降1075.2mのみ記載)Pで県境稜線に上がり、豪士山を通って中ノ沢山の先中ノ沢峠と呼ばれる辺りまで夏道があるらしい。
ひかば越えからの登りも相変わらずの分厚いモナカ雪を踏み抜いてしまう。風も冷たく強い。しかしこれまでと違って余り太くはないがブナ林だ。芽吹きの頃や、紅葉の頃に歩いてみたいものだ。ブナ林の間は踏み抜いても沈み混む深さはあまり深くなく、出発したばかりなので元気なこともあり楽しい登りだった。
様子が一変したのは974mPへの本格的な登りに入ってからだ。
朝方まで降った雪と分厚いモナカ雪の混合部隊といった感じで、我々の歩みを襲うかのように邪魔する。
先ほどまでの広い尾根はどこへ行ったのやら、やせ尾根の登りになって、潜ったり、モナカ雪だけでなく亀裂や木の根元の隠れた穴を踏み抜いたりするために、どんどん時間ばかりが過ぎていく。先ほどはワカンでよかったと言ったくせに、スノーシューで来ればよかったと後悔した。
稜線の向きが西に方向を変えてから山頂までも、標高差はほとんど無いのに、最後の最後まで、倒木を巻いたり亀裂を避けたりと面倒なことがずっと続く。やっと着いた山頂は細長いので、あまり山頂という感じがしない。
1075.2mPは痩せた雪庇状になっていて、休める状態ではないのでそのまま下降する。
尾根の向きが変わったためか日差しがあり、霧氷がどんどんはがれ落ちている。そのような状態で風が吹くので、霧氷の雨の中を歩いているようだ。顔に当たると痛いが、端から見るととてもきれいだった。
まぶしくなったので、日焼け止めを塗るのとサングラスを掛けるために一度荷物を下ろす。
サングラス(もどき)を着けている間に、モコモコさんが先行していった。
実は1075.2mPまでのあまりの雪の深さと掛かった時間を考えて、引き返そうと思っていた。それを話そうとして呼び止めようと思っていたが、モコモコさんがどんどん先に行ってしまった。
1029m手前の尾根が西に分岐する前のピークに着く前に、モコモコさんに追いついた。
そこで初めてお互いの思惑を話す。
引き返そうと思っていたが、後を追いかけたところ、雪が思いの外締って歩きやすくなったのでこれならば行けると判断したのだった。モコモコさんはモコモコさんで、時間制限を設けていて1075.2mPに10:00までに着かなかったら引き返そうと思っていたとのこと。1075.2mPがターニングポイントになった訳だが、これが正しかったのかどうか、とにかく進まないとわからない。
稜線から西に尾根が派生する所に着いて、その先のピークへの登りに入る辺りからは、尾根通しに最後まで登らずに東側を巻きに入る。
先に見える広い鞍部を目指してトラバースする。トラバース中は、厚いモナカを踏み抜くとても歩きにくい雪質となったが、一々登るのに比べたら時間短縮になったと思う。
1014mPの手前の尾根が広くなってきたところは、とてもいいところだが雪が緩んできたので歩くには大変だ。これまでの調子のいいペースから、再びがくんと歩く早さが落ちた。やはり戻らなかったのは失敗だったかもと内心思いながら軽く登りを済ませて下りに掛かると、雪が締って歩きやすくなる。どうやらこの辺りは、尾根が痩せて雪堤状になると、風の影響か雪が締ってるらしい。
下りが一段落して最低鞍部に着いた。なかなかいいペースだ。
風が少し弱い所で休憩する。先に急な斜面が見える。地形図を見ると、尾根が一度90度曲がる手前の急な登りの斜面だろう。まだお昼前だ。あそこを登り切ってしまえば、あとは広くなだらかな尾根となって楽しくなるだろう。栗子山には15:00頃遅くとも15:30頃には着けるかな?と、このときはまだお気軽気分だった。
鞍部からしばらくは雪堤状の歩きだ。時折潜ることもあるが概ね雪が締っており、歩きやすい。東側に少し降りればいい幕営地になりそうなところがあちらこちらに見られるようになった。このままずっと行ければいいなと心から願う。
いよいよ、標高差50m程だがまとまった急な登りとなる、名も無きピークへの登りとなった。
この斜面がくせ者で、雪質が分厚いモナカ雪になっており、体重をかけると割れるのでただ沈むよりも疲れて足に来る。割れたモナカの下が先日の南会津のようなスカスカぐさぐさ雪出ないのが救いだ。
こまめに先頭を交代して息を整えながら登る。
やっと傾斜が緩んだ。やった、今日の午後一番のまとまったきつい登りを済ませた。すぐ先が尾根が90度曲がるところだと期待していたが、尾根の曲がり角は200mほど先だった。締った雪ならばすぐの距離だが、標高が上がった為かズボズボ潜って遠く感じた。僅かな距離標高差にえらく時間が掛かってしまった。
尾根が90度曲がるところからは、七ツ森への尾根が分岐している。とても魅力的な尾根だ。いつか行ってみたいものだ。
日焼け止めを塗りつつ、行動食をかじって先の様子を地形図と照らし合わせてみる。
先に白くて緩やかで大きな山体が見える。てっきりそれが栗子山だと思ったが、モコモコさんから栗子山はその先だと指摘を受ける。
いくらなんでもそれでは栗子山まで遠すぎでしょと思った。
分岐からすぐ先の小さな小さなピークは雪庇が大きく成長しており、登りたくない感じ。尾根東側を見ると傾斜もきつくなく雪も固くないのでピークの東斜面をトラバースして山頂部分をやり過ごした。
ここも高々1100mほどであるのに立派な雪庇だ。
1127mPとの鞍部へ軽く下降すると、これまでどうつながっているのか今ひとつ分からなかった稜線の状態が見えるようになる。はっきり言って長い。先ほどから厚いモナカ雪となってしまって、歩くのに時間と体力を使うので先行き不安になる。
1127mPは山頂を巻くようにして斜面をトラバースする。稜線に再び乗って、次の小ピークも巻気味に通過するといよいよ栗子山手前の長細い頂稜部を持つピークへの登りが始まる。
最初は傾斜も緩く、雪も厚いモナカを踏み抜くことも少なくなって比較的快適に登って行けたが、小さな灌木が頭を出しているような斜面になった途端に踏み抜きが酷くなる。
これには体力と時間を奪われた。
標高差はさほどないが、広くて傾斜の緩い斜面が延々と続くので、まるで吾妻の東大巓へ登っているような感じがする。その吾妻といえば、近くにどーんと横たわって連なっている。こうみると大きいな。いつもはあちら(吾妻)からここ(栗子)を眺めており、まさか実際に眺めていたところを歩くようになるとは思わなかった。
山頂に近づくにつれて踏み抜くことが少なくなった。山頂といっても細長い頂稜状態の山だ。
頂稜部まで登り切って先へ進むと、その先にもう一つ緩やかな緩やかなピークが見えた。七ツ森への分岐で見たときにモコモコさんが言っていたとおり、この山頂は栗子山ではなく、その先のピークが栗子山だった。
栗子山手前のピークの細長頂稜部を長々と通過して、栗子山との緩い鞍部に入ると、ここだけ風が穏やかになった。一瞬幕営してもいいかなと思わせる所だ。
風が収まったのかな?とうれしくなって何となく足取りが軽くなったような気分で、ほぼ平坦のように感じる栗子山への緩やかな登り返しになると、再び風がビュービュー吹くようになった。
どこが栗子山の山頂だか分からない。探そうとしたが、モコモコさんから時間が押していて余裕がないのでそのまま通過するように促される。山頂はこの辺りだろうということにして、正確な場所を探して踏んだりせずに通過した。
日が傾いてきてビュービュー吹く風が気になるようになってきた中、ひたすら歩を進める。
視界がいいので問題ないが、これがガスが掛かったりしていたら吾妻のようにペローンとした山頂なので、進路を決めるのにかなり苦労するだろう。
山頂から少し下降して、地形図ではほとんど何でも無いようなちょっとしたピークが積雪のために立派なピークに見える所を乗り越えて鞍部へと下降にかかる。
杭甲山との鞍部に降りきる手前から米沢側の万世大路に降りることも考えたが、傾斜が強い下りが続く。疲れた足で踏ん張りがきくか心配だ。何より様子が分からないので、頑張って杭甲山に登って福島県側に降りることにした。
登りに入る前に斜面の様子を見ると急で、凍ってはいないが雪面がそこそこ固そうに見えた。
念のためストックからピッケルに持ち替えた。
これまでの疲れがたまっているので、非常にきつい登りだった。後続のモコモコさんは2〜3歩登っては足を止めていた。かなりこの登りが堪えているのだろう。
それでも、ガリガリだったりスカスカだったりといったところがなく、締ってそこそこ柔らかい雪質だったので、もし疲れていなければこれまでの登りの中では一番快適だったかもしれない。
杭甲山山頂に着くと、不思議なことにこれまでビュービュー風が吹いてやむこと無かったのがぱったりと風がやんで静かだ。
モコモコさんの息が整うのを待つ間に、再びストックに持ち替えて下降する方向を確認する。
さらに幕営準備等もあるので、あと少なくとも1時間は行動することになるので、行動食をかじった。
杭甲山から大平橋を目指して南東に延びる尾根へ入る。
この尾根の出だしは他の尾根に比べて緩やかに始まるので、雪の斜面の下降が下手くそなモコモコさんでも問題なく降りている。
ズンズン降りるのにちょうどいい傾斜だ。しかし、モコモコさんは相変わらず降りるのが遅い。
いつものように、時折ちゃんと着いてきているか確認しつつ待ちながら下降し、標高1000m付近から東へ派生する尾根に入る。
地形図通り、傾斜が緩み広い尾根なので、少し探せば幕営場所がすぐに見つかる。
杭甲山から下降する前に、標高1000m付近まで下れば幕営場所があるだろうからそこまでは降りようと打ち合わせしていた。時間も時間なので行動終了することも考えたが、水が取れることを期待して沢地形が現れる所まで頑張って降りることにした。
モコモコさんからも「今日は天気がいいから、18:00頃までならヘッドランプなしで行動してもぎりぎり大丈夫。」とのOKがでたので、出来るだけ降りることにした。
尾根がさらに広がり傾斜が緩んで、かなり沢に近づいた所まで降りた。
これまでの広葉樹林帯から植林地帯になっている。
沢の形が見えたので尾根を乗り換えるようにして沢に近づいてみる。様子を見てみると、雪で埋まっていて水は取れない。
水を取るにはさらに降りて大平橋まで行かなければいけないし、たとえ降りたとしても水が確実に取れる保証はない。何より周りは薄暗くなっている。水汲みは諦めることにした。
後続のモコモコさんにも伝えて荷物を下ろす。
植林地帯であるが、調度風が当たらない場所でほぼ平坦だったので幕営場所として即決した。
整地している間にすっかり暗くなって、ヘッドランプを点けての幕営準備となった。疲れた体に鞭打って水作りをやっと済ませた。
モコモコさんもかなり疲れたようで、時折横にならずにはいられないようだ。
水作りの間、外では時折風が吹く音がするがテントには一切影響ない。いい場所があってよかった。
なんとか食事を済ませて、横になった途端二人とも眠りに落ちた。良く歩いた一日だった。
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さらっと積もった |
ガスが晴れてきた |
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豪士山とひかば越えの間にある小ピーク |
摺上山が印象的 |
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鞍部の広いところがひかば越え |
ひかば越え |
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栗子のブナ林 |
振り返ると全く進んでいないことにショックを受ける |
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今日の第一関門の登りが迫る |
沈み込みが深くなってきた |
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栗子山は遙か遠く |
一見登りやすそうに見えるがズボズボ |
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1075.2mPまで来た 行くか戻るか悩む |
少し進んでみる |
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霧氷の雨が降る |
雪が締って歩きやすくなったのであの白い山を目指すことにする |
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小ピークを巻いて近道をする |
つらら |
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スノーシューが欲しい |
巻いたピーク |
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雪堤の端を歩くと雪が締っていることが多い |
最低鞍部 |
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1067mPの右奥に1127mPが見える |
なんだかあまり進んでいないなあ |
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目の前の名無しのピークへの登りが大変そう |
1127mPへも結構距離がある |
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思った通りきつい登りだった |
90度曲がりから七ツ森方面 |
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やっと1127mPが射程の距離に入った |
栗子山はあの白い山だと期待するが、実際はその奥だ |
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1200m程しかない山とは思えない |
1127mPは巻気味に通過して近道した |
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自分たちのトレースを見て喜ぶ |
吾妻の東大巓みたいだ |
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踏み抜き注意の登りとなった |
ようやく栗子山が見えた 奥には杭甲山 |
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栗子山との鞍部へ向かう途中振り返る |
栗子山 |
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栗子山山頂らしきところから振り返る その1 |
栗子山山頂らしきところから振り返る その2 |
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栗子山南の小ピークと杭甲山 |
杭甲山が聳え立つ |
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急傾斜なのでピッケルに持ち替えた |
2〜3歩登っては足を止めて息をつくモコモコさん |
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不思議と風がない山頂に夕日が当たる |
いい尾根だ |
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下りはあっという間 |
標高1000m付近で東に派生する尾根に入る |
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水の取れる幕営地目指してどんどん下降する |
植林地帯になったところで行動終了した |
3月21日(くもりのち雨)
コースタイム; 幕営地6:42〜大平橋6:53〜二ッ小屋トンネル南側出口9:08〜東栗子トンネル福島側出口10:04
今日は午前中から雨が降り出すらしいので早めに出発するつもりだったが、昨日の疲れのせいか予定よりも遅れてしまった。
大平橋までは、幕営地から緩やかな植林地帯を下降して10分ほどだった。
滑谷沢左俣もおおむね雪で埋まっているが、橋の下付近は流れが見えていたので、昨日あと10分頑張ればここまで来られて水を汲めたのだった。そうすれば水作りの時間を休養に当てることが出来たのだが、真っ暗な中の幕営準備となったはずだ。昨日の幕営場所は、一切風の影響を受けなかったいい場所だったので、昨日はあれで行動終了にしてよかったのだろう。
林道はあまり踏み抜くことなく進めたが、なぜかモコモコさんは片っ端から踏み抜いてしまい大きく遅れる。
途中、見事なゆきまくりを観察しながらモコモコさんを待ちつつ進む。やがて雪が沈むことが多くなってきて、道が大きくジグザグに下り始める所までくるのにかなり時間がかかってしまった。
雪の状態は悪くないので、標高770m付近から720m付近の下の道まで雪の斜面を一気に降りて近道した。あと少し遅いと雪が割れてしまったりして無理だったかもしれないが、今日はいい具合に雪が着いていて、かなりの時間短縮になった。
烏川本流の橋までのトラバース道の法面は、結構雪が割れて地面が見えていた。一カ所水が取れるところもあった。
橋の手前で一カ所沢が雪ので埋まっていたところ利用して下って近道をした。ここもかなり水音が聞こえていたので、間もなく雪が割れて水流が顔を出すのだろう。
烏川本流の橋を渡ればトンネルは近い。といいつつも思ったよりも歩かされていくと足跡が出てきた。時間が経っていて動物さんの足跡か人の足跡か判断が付きにくいが恐らく人の足跡だろう。
トンネルに入ると、大きな氷柱が見られた。以前夏にここを通ったとき穴の空いたトンネルの天井から水が落ちていたところだ。
昨日かなり暖かかったから痩せてきているのだろうが、かなり見事だ。
ワカンを外してトンネル内に入ると、路面が凍っていて微妙に傾斜があり滑るので摺り足で恐る恐る歩く所もあった。
氷柱は最初の一カ所だけでなく、トンネル中頃にも見事な物があった。残念ながら暖かさのせいか落ちて割れているところもあったが素晴らしい。
トンネルを抜けるといきなりスノーシューやつぼ足の足跡が出てきた。
トンネルの先も道はジグザクに付けられているので適当に斜面を下って近道することにした。
一休みした後、スノーシューの跡と我々の行く方向が一致しているので跡をたどるように進むと、テープ印が出てくる。
どうやら氷柱を見ることが最近はやってきているのかテープ印を頻繁に付けてくれているようだ。
お陰でモコモコ係数をかけても意外に早く旧スキー場リフト跡まで付いた。トレースをなぞるように斜面を降りていくと国道が見えた。
国道直前は工事現場となっておりワカンを外すために留まりたくないので、あらかじめワカンを外すことにした。ふと横を見ると「万世大路を守る会」の張り紙があって読んでみると、道の手入れをしてくれているようだ。この道は栗子山塊に入るのに非常に貴重なのでありがたい。
交通量の多い国道を渡って(工事現場の人が渡るのを助けてくれた感謝です)反対車線にあるトンネル入口の駐車場でタクシーを呼んだ(Docomo通話可)。
この頃から雨が降ってきたが、なんとか濡れる前にタクシーに乗り込むことが出来た。途中タクシーの運転手さんにふくしまスカイパークがこの近くで、アクロバット飛行を見に来る人が結構いることを教えてもらった。そういえば、レッドブルエアレースに出場したパイロットの室谷選手は福島で練習していると言っていたな。
入山時も下山時もいい運転手さんのお陰でいい気分で下山でき、飯坂温泉で体をゆっくり温めて帰宅することができた。
今回、最終日の天気がよかったらもう少し余裕を持って歩けたかもしれないが、雨予報となったために我々にとってきついものとなった。それでも無事踏破できたのは、条件がよかったこれに尽きるであろう。もし、ガスだったらルートの見極めが非常に困難であったろうし、今回始終風が強かったがこれでもこの界隈では穏やかな方で助かったのではないかと思う。
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風が当たらずいいところだった |
大平橋が見えた |
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真っ白な杭甲山が見える |
立派なゆきまくりに大はしゃぎ |
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雪の斜面を降りて近道 |
ニョローン |
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烏川を渡る橋 |
二ッ小屋トンネル入口 |
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入口に入ったところの氷柱 |
トンネル中頃の氷柱 |
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氷柱横の凍った路面を怖々通る |
トンネル出口付近の氷柱 |
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明治時代から現代へ戻るトンネルのようだ |
旧スキー場跡に着いた |
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右に工事現場左下は国道13号東栗子トンネル福島側出口 |
飯坂温泉駅から見える川にいたオオタカ |
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