山域 |
朝日連峰 |
コース |
道の駅月山〜谷地幅〜八久和峠〜猿倉山〜高安山〜茶畑山〜狐穴小屋〜大朝日岳(往復)〜竜門小屋〜根子 |
後編 |
コースタイム(天気)
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※Pはピーク、△は三角点を表す
5月2日(晴れ)
国道112号線道の駅月山9:10〜林道終点10:30〜谷地幅14:20〜838mP14:30〜831mPと△902.8mPとの鞍部16:20(幕営地@)
5月3日(快晴)
幕営地@5:20〜八久和山11:40〜八久和峠13:30/14:00〜△728.1mP先16:30(幕営地A)
5月4日(快晴)
幕営地A5:30〜猿倉山9:10〜兜岩巻き始め10:30〜兜岩の先の鞍部11:00〜高安山13:20/13:40〜葛城山手前鞍部17:10(幕営地B)
5月5日(晴れ)
幕営地B5:30〜葛城山5:40〜芝倉山8:40〜茶畑山12:00/12:30〜戸立山15:00〜三角峰手前16:00(幕営地C)
5月6日(風雨)
幕営地C4:20〜三角峰4:30〜三角峰下水場5:00〜オツボ5:40〜以東岳7:30〜中先峰9:00〜狐穴小屋10:00
5月7日(ガスのち晴れ(終日強風))
狐穴小屋6:30〜寒江山7:50〜竜門小屋8:50/10:30〜西朝日岳11:30〜中岳12:10〜大朝日小屋12:30〜大朝日岳12:50〜大朝日小屋13:00/13:10〜西朝日岳14:40〜竜門小屋15:30
5月8日(晴れのちくもり(終日強風))
竜門小屋5:00〜清太岩山7:00〜日暮沢小屋9:10/9:30〜根子12:10
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4日目
5月5日(晴れ)
コースタイム;幕営地B5:30〜葛城山5:40〜芝倉山8:40〜茶畑山12:00/12:30〜戸立山15:00〜三角峰手前16:00(幕営地C)
[幕営地B〜葛城山]
連日の晴天で嘘のようだが翌日の天気はあまりよくない予報なので、今日中に出来るだけ進んでおきたいところ。といいながらも、寝起きの悪い我々はいつも通りの時間に出発。
手始めに目の前のピークを登る。
ピークを過ぎてすぐに幕営するのに持ってこいの場所があり、「昨日ここまで頑張れば良かったよー」とモコモコさんは残念がっていた。すぐ先に聳える白いピークに登ると暑くなったので、アンダーを脱ぐことにした。
昨日モコモコさんに「重荷だから雪が柔らかくなってもアイゼンは履いたままの方が楽だよ」と言われてその通りにしたところ、確かに楽だったので今日も出来るだけアイゼンは履いたままで行くことにした。
地形図確認して見ると、どうやら1121mPまで来ているようで、幕営適地のあったピークが葛城山だったらしい。葛城山は特徴のない山でいつの間にか過ぎていた。
[葛城山〜芝倉山]
先に見える鞍部は二重山稜のような地形になっている。地形図で言うと1043mPとなっているところだ。
1043mPは上から見るとなだらかで雪を使って楽勝に見えたが、実際下りてみると雪堤が切れていたりして鼻歌交じりとはいかなかった。それでも雪堤が切れているのはわずかなので、ほぼ繋がっていると言ってもいいだろう。
鞍部まで下って芝倉山までは長い登り。
急斜面が何段階かに分かれて現れる。尾根の向きの関係で直射日光がほぼ当たらず時折風も吹き抜けて、雪の堅さも調度で遠目に見るよりも楽に登ることができた。昨日の高安山の登りの方がきつかった。
芝倉山の肩まで登り上げると稜線の向きが東に変わり、茶畑山方面の眺めが素晴らしい。
山頂までは僅かな距離で到着。
肩で見たときには芝倉山から藪が出ており、鞍部までひたすら藪こぎになることを覚悟していたが、東側に回るとなんとか雪堤が残っていた。ラッキーと思ったのもつかの間。
すぐに雪堤は途切れてしまい、藪こぎ開始となる。特に芝倉山の先の1243mPで藪にいじめられる。
希に尾根西側に残る僅かな雪面があるところで、わずかに藪をしのぐことが出来たが、芝倉山山頂から鞍部までほぼ藪こぎだった。(一番長い藪こぎの印象)
[芝倉山〜茶畑山]
鞍部から茶畑山の登りも堪える。
途切れがちになりながらも細々となんとか雪を繋いで、少しずつ高度を稼いでいく。
山頂直下の尾根は完全に藪が出ているところは、尾根西斜面にわずかに雪が残っていたので、踏み抜きに注意してなんとか藪こぎせずに登ることが出来た。
この辺りの雪はきれいな状態だった。事前情報で稜線は雪が降ってワカンで歩いたというものがあったので、ここも雪が降って結構積もったのかもしれない。
山頂そのものも藪なので、東側に着いている雪面から回り込んで皿淵沢から登ってきた際のルートに合流したところで、今朝狐穴小屋から来たという男女二人パーティに出会う。
モコモコさんは後を着いてくればいいのにすぐ先に雪面が見えた所で藪を突っ切ったので、藪にはまり男女パーティに励まされての脱出となった。
ここからトレースがある。なんだかうれしいような寂しい気持ちが入り交じる。
気持ちを切り替えて、トレースをひたすら追って戸立山へと向かう。
以前ここを歩いたときで、残雪量が例年通りと思われるときは結構藪を漕いだ記憶がある。今年は、
ここまで標高が上がると今年の3月〜4月に降った雪の恩恵なのか、藪こぎがほぼない。
戸立山手前の大きな池のある部分まで着いた。池はまだ水が現れていなかった。
雪が少ないときはこのあたりから藪をこいで尾根に忠実に進まなければならないが、今年は豊富な残雪のお陰で稜線のちょっとしたピークを巻くように西側の雪面を通過。
[戸立山〜幕営地C]
戸立山を越えるまで結構なやせ尾根が続き例年藪こぎをしていかなければならないが、茶畑山から見えた通り雪堤がぎりぎり残っている。雪堤が残っていても藪こぎとなっても、痩せて急なのは変わらないので踏み抜きや転滑落に注意していくと、ほぼ藪こぎなしで山頂に到着。
山頂はこれという物もなく先へ進みたいのでそのまま通過。
戸立山を過ぎると、東側は切れ落ちているが西側の尾根が広がってやせ尾根から開放されて楽しくなってくると同時に、シロクマ状態の大鳥池を見るのが楽しみになってくる。
1546mP付近に幕営跡があった。そういえば初めてここを歩いたとき、我々もこの辺りで幕営したなあと思い出話しをしてさらに先に進むと、前方から突然単独の男性が現れた。調度尾根が曲がるところだったので直前までお互い気がつかなかった。
この男性なにやらただならぬ雰囲気の持ち主。お話を聞くと、祝瓶山から3日目とのことで、思った通りの強者だった。色々と情報交換をしてトレース交換をする。
時間的にもう少し進めるというか進んでおきたいところだが、三角峰を過ぎると風当たりが強いので大鳥池(シロクマ毛皮)が見えてきた三角峰手前で幕営。
テントに潜り込んで、携帯で天気を見てみると明日は朝から雨でおまけに風も強い予報。モコモコさんと相談して2時起き、日の出とともに出発することにする。
今晩のメニューは豚汁。
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最初はあのピークへ登る |
登ると一気に先が見えるようになった |
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どうやらこの辺りが葛城山だったらしい |
芝倉山が見えてきた なんだか藪が結構出ている |
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その先が葛城山だと思っていた |
後ろを振り返ったら葛城山があった |
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芝倉山へのつながりがようやく分かるようになった |
もったいないが鞍部まで一気に下る |
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鞍部手前は二重山稜のようになっているようだ |
二重山稜辺りから芝倉山 |
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芝倉山から茶畑山へ続く稜線 |
二重山稜部分を振り返る |
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二重山稜部分を振り返る その2 |
遠目で見るよりも亀裂が入っていた |
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芝倉山へは何段階かに分かれて急登があるようだ |
茶畑山が横に見えるようになってきた |
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芝倉山への登りに入る |
芝倉山への登りから葛城山方面 |
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芝倉山の肩から茶畑山 |
芝倉山 |
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高安山方面を振り返る |
芝倉山から先、果たして雪が使えるか? |
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どう行くか迷うところ |
細切れに藪が出てくる |
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茶畑山への登りは藪を漕がずに済みそうだ |
鞍部前にちょいと藪こぎ |
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後ろを見る 例年よりも藪こぎは少なくて済んでいるのだろう |
1243mP辺りの雪着きが悪いようだ |
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鞍部が見えた |
鞍部から芝倉山方面 |
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茶畑山の登りに入ると今まで歩いてきた稜線が見えるようになった |
一つのトレースもなかった二人旅も終盤の予感 |
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茶畑山直下 |
茶畑山からはトレースが出てくる |
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茶畑山からここまでのどかな雪面歩き |
戸立山を目指す |
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戸立山が迫ってきた |
何かの目印のような岩 |
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豊富な残雪とトレースに助けられここまで藪こぎ0 |
池は僅かに顔を覗かせているだけ |
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戸立山への登りにかかる |
日当たりの関係かこちらの池はかなり出ている |
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山頂まであと少し |
雪のお陰でいつの間にか高度を上げている |
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朝日連峰を堪能したであろう人々の足跡 |
戸立山から朝日軍道北部を見る |
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戸立山まで登ると以東岳がどーんと見える |
戸立山からは楽しい雪堤歩き |
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以東岳へと続く稜線がはっきり見える |
以東岳から化穴山方面に続く稜線 |
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幕営するかどうか迷った |
シロクマ毛皮の大鳥池が見えてきた |
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藪が出ていたのはこの辺りだけ |
意外に大きい1548mP |
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すぐその先で幕営することにした |
化穴山と甚六山 |
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以東岳を見ながら幕営 |
どうか明日天気が持ちますように |
5日目
5月6日(くもりのちガス風雨)
コースタイム;幕営地C4:20〜三角峰4:30〜三角峰下水場5:00〜オツボ5:40〜以東岳7:30〜中先峰9:00〜狐穴小屋10:00
[幕営地C〜以東岳]
4:20に出発する頃には遠くまで見渡せた。これはなんとか風雨から逃げ切れられるかもと思ったが甘かった。
水場標識まで順調に下降した。
全く雪が着いていないことから分かるように、ここからオツボ峰まで風当たりが強くなる。
まださほど気温が下がっていないのでなんとかオツボ峰に到着。この頃には既に以東岳山頂は完全にガスの中。
オツボ峰を過ぎると、雪堤歩きの部分が増えてくるのでモコモコさんは再びアイゼン装着した。
このあたりからガスが下りてくるようになる。ガスで先が見えないと、我々は勝手に以東5峰と呼んでいるが、同じようなピークがぽこぽこと出てきて先が見えずに疲れるところだ。
なんとかいまのところ山頂付近だけで留まってくれている。大鳥池(シロクマ毛皮)も見える。
2つ目のピークを越した辺りでとうとうポツポツ降ってきた。雨具の上は元々着ているので、ザックカバーだけ装着。
ちょっとした岩場が見えてくるようになると、再び夏道歩きとなるのでモコモコさんもアイゼンを外した。
岩場を越えるまで雨具の下を履かないで行きたかったが、とうとう本格的に雨に捕まり上下雨具装着。以東岳に着く頃には完全にガス。
記念撮影もそこそこに急いで下降に移る。
夏道が完全にでているし天気がいいと何でもない下りだが、雨風が吹き付けてくるので、兎に角必死に足を動かしていく。かなり下りたと思うが目の前に現れたのは松虫岩。まだ先は長い。
[以東岳〜狐穴小屋]
さらにグングンと下降すると緩やかな草原となり、天気がいいときは稜線漫歩の楽しいところだが、今日は風が吹き抜けるつらい所だ。
ガスで全く周りが見えないのでひたすら道を辿り、登りになった。どうやら中先峰に登っているらしい。思った通り登ったところに標柱が立っていた。
悪天候の時には特に、こういった物はとてもありがたい。
中先峰の先で雪渓が現れた。
昨日のトレースは完全に消えている。ガスで先の様子も分からない。地図を見て行き先の検討をつけて行くと調度再び夏道が出ているところにたどり着いてほっとする。
中先峰まで来ると小屋まであとわずかなのだが、今日は気象条件が悪いのでここからが長かった。
折角登ったのにまた松虫岩からの下りと同じような下降をされられるので、視界0の今日はまるで振り出しに戻って松虫岩からやり直しをしているような感覚に陥る。
そのため普段ならばたいしたことなく感じるちょっとした登り返しもとても辛く感じた。
小屋手前の雪渓らしきところにようやく着いたが、ガスで小屋が全く見えない。
自分の居場所を見失わないように、尾根部分の笹が出ているラインに沿って進むと登りになった。
おかしいこんなに登った覚えはない。
そこでGPSを持っていたのに今更気がついた。
その間モコモコさんが目をこらして周りを観察すると、うっすらとスキーのシュプールがあるのを発見。
ということはここは沢の源頭部分、目の前にあるピョコはいつも小屋裏に見えるピョコであることが、GPSと照らし合わせて確認できた。
小屋は目前だ。沢に落ち込まないように気をつけて下り気味にトラバースしていくと、うっすらと前方に三方境から天狗方面に延びる尾根が見えた。
進行方向左下に目を向けると小屋が見えた。このときほどうれしいことはなかった。
風雨とガスで視界が効かない中、ようやく狐穴小屋に逃げ込んだ。以東岳からたった2時間半ほどしか歩いていないのだが、今日に限っては一時間が2時間にも3時間にも感じた長い道のりだった。
風雨にたたかれて、全身びしょ濡れ状態で小屋に入ると、管理人の安達さんが一人。天気が悪いので皆下山してしまったようだ。
行動を終了するにはあまりにも早い時間だが、風雨に叩かれてびしょ濡れ状態で、連峰中最も風が強いと言われている寒江山を越えることは出来ないと判断して、今晩お世話になることにした。
水汲みと着替えを済ませて、やっと落ち着くことが出来た。
安達さんには大変お世話になった。冷え切った我々の為にストーブまで出してくださり、お陰で身も心も温まった。一日中雨風の音がやむことはなかったが、小屋の中は快適そのもの。
こんな天気なので予想通り他に誰も小屋に来ず、夜は我々と安達さんの3人で宴会となった。お酒も頂き嬉しい限り。本当にお世話になりましたありがとうございました。
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以東岳は既に雲の中 |
一瞬だけ太陽が見えた |
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おっ、晴れてきたか? |
三角峰もこうやって見ると立派 |
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水場の導標 ここからしばらく強風地帯 |
三角峰から戸立山方面 |
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化穴山方面 |
オツボ峰から残雪を踏むことが多くなる |
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ポツポツ降ってきた |
とうとう雨に捕まった |
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ここから直接主稜線へ行けたらなあ |
以東5峰(勝手に名付け)を越えてきた |
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大鳥池(シロクマ毛皮)なんとか見える |
入山してから5日目の以東岳。となったが残念ながらガスの中 |
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強風の中、松虫岩へ |
この時点ではまだはっきり見えている |
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狐穴小屋が遠目に見える この直後ガスに包まれる |
モアイ岩(勝手に呼んでいる)が見えれば小屋は間近だが |
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ガスで小屋を探すのに手間取った |
小屋前の水場 まだチョロチョロ |
6日目
5月7日(ガスのち晴(終日強風))
コースタイム;狐穴小屋6:30〜寒江山7:50〜竜門小屋8:50/10:30〜西朝日岳11:30〜中岳12:10〜大朝日小屋12:30〜大朝日岳12:50〜大朝日小屋13:00/13:10〜西朝日岳14:40〜竜門小屋15:30
[狐穴小屋〜竜門小屋]
6:30に出発。
雨はやんだが風は強いままどころか依り強くなっている感じ。一面のガスもとれていない。
前日のトレースが三方境を巻くように残っているので、跡を追っていくことにした。
三方境を過ぎて北寒江山へと向かう夏道に合流したところで、これまで稜線の陰でさほど強くなかった風にさらされるようになった。
「寒江山付近は風が強いよ!」とよく言われるが身をもって体験。本当に強いよ。寒冷前線が通過したことで気温が下がり、風が重い。
立っているだけでも風に押されて疲れる。風に倒されないように踏ん張りながら寒江山をやっとのことで越える。
越えたと行っても風が弱まるわけではないので、踏ん張りが必要なのは相変わらずでモコモコさんの足が止りがちだ。
南寒江山を過ぎてしばらくで、管理人の安達さんが追いついてきた。
ヒーヒー言っているモコモコさんは安達さんに励まされながら少し歩いたが、結局安達さんに先行していただく。
竜門小屋手前も雪渓が残っており、ガスっていると迷う。安達さんに先行していただき助かりました。
竜門小屋で休憩を取り、安達さんは日暮沢へ下山。
葉山までの進む計画の我々は、今後についての相談会議。色々と話し合った結果、大朝日岳まではなんとしても行くという主張を譲らないでいたところ(葉山までの希望を捨てたくなかった。)、大朝日小屋まで一先ず行ってみようということになった。
小屋内で外の様子をうかがっていると、風が少し弱り視界が開けてきた。ここぞとばかりに大朝日岳まで移動しようと外へ出て、竜門山の登りにかかって数歩のところで、再び強い風がビュービュー吹き付けてきた。
[竜門小屋〜大朝日岳ピストン]
やはり大朝日小屋までは無理ということで、モコモコさんは小屋で水作り留守番。山人単独で大朝日岳ピストンということになった。
10時頃になるとガスが晴れてきた。ほぼ空身の荷物でもこの風は堪える。デカザックならどれほど抵抗を受けるだろう。
特に西朝日岳周辺の風が強く、大荷物を背負った状態でなく軽い荷物でもモコモコさんには無理だったろう。
気象条件が良ければ誰かしらいるだろうが、今日のような日は誰も居ない。たった一人、大朝日岳の山頂に立ち今回の山旅の区切りを付けた。大朝日小屋へ入りスマホで天気を見てみる。明日も天気は良いが風速24mぐらいの風が一日続くようだ。これで完全に諦めもついた。
後は、気をつけてモコモコさんが待つ竜門小屋へ戻った。
天気はかなり回復して晴れているが、風は強く小屋が唸りを上げている。また、寒冷前線が通過したため一気に気温が下がり、持ってきた防寒具を全て身につけた。
こんな日で連休最終日に登ってくる人はやはりいない。竜門小屋は貸し切り、残った食材をつまみに酒で二人で乾杯して、お互いの労をねぎらった。
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狐穴小屋。小屋裏の水場 ドバドバ |
北寒江山 ここから強風による試練の始まり |
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強風の中踏ん張りながら歩いてくるモコモコさん |
寒江山。通過時刻記録のため無理矢理撮影 |
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追いついてきた安達さんに先導してもらう |
単独で大朝日岳へ行ってくることにした |
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大朝日岳へ向けて本格的に進む |
強風地帯へ突入 |
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西朝日岳の登り下りが、一番風が強い印象 |
大朝日岳のガスが晴れてきた |
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大朝日方面 |
近づいてきた |
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大朝日岳山頂 区切りが付いた |
本来ならばここを下りて |
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あちらへ(葉山)と行く予定だった。悔しい。 |
さて、モコモコさんの待つ小屋へと戻りましょうかね |
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小屋で一休みして再出発 |
さようなら大朝日岳 |
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まずは西朝日岳を目指す |
大朝日岳と小朝日岳 |
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西朝日岳を越えた |
大朝日岳のチラ見 |
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ここを一下りすれば竜門小屋だ |
いよいよ明日は下山 |
7日目
5月8日(晴のちくもり(終日強風))
コースタイム;竜門小屋5:00〜清太岩山7:00〜日暮沢小屋9:10/9:30〜根子12:10
[竜門小屋〜日暮沢小屋]
竜門山から貸し切りの朝日連峰を眺める。強風は相変わらずだが最終日は快晴。朝日連峰のにくい演出。
今日は、大朝日岳方面、以東岳方面の景色を堪能しながら日暮沢小屋まで下る。
一歩小屋を出ると強風にさらされ、竜門山まで踏ん張りながら登る。
ベンチと導標のある山頂は風が穏やかだ。
山頂から雪の着いた少し急な下りは、雪面が少し固くモコモコさんは怖々下りることになり時間がかかった。面倒でもアイゼンを履けば良かったと言っていた。
昨日までに下山した人のトレースが残っているのと、夏道も半分の割合で出ているので迷うことなくユウフンまで進む。稜線の陰に入ったことで、風も穏やかになった。
ユウフンから尾根の向きが変わるためか雪が着くようになった。清太岩山との鞍部への下降でモコモコさんはアイゼンを着けていった。
鞍部まで下りて先を見るとその先もずっと雪が着いていそうなのと、気温が上がらずあまり雪が柔らかくなってこないのでモコモコさんを見習ってアイゼンを履いた。
三角点が出ている清太岩山を通過して僅かなところで、突風が吹いて思わず踏ん張った。
稜線だけの風だったのが、どうやら麓へと下りてきているようだ。
少しだけだが早めに出発してきて良かった。しばらくは下るには調度いい傾斜の楽しい雪面下り。
ゴロビツ沢の下降点は以前間違えて通過してしまったことがあり、気をつけて行くとしっかり下降点にトレースが残っていた。
雪が堅めで最初が急なので、急な部分は予めストックを落としておいて後ろ向きで下りた。
標高1200m付近まで下りると、いきなりブナの木が太くなる。本当に線で引いたように変わるのがとても不思議だ。
この下で夏道がかなり出ているのでアイゼンを外していくことにした。
しかしすぐに雪面になってしまい、堅めの急な雪の斜面の下りになったときはアイゼンを外すのを早まったかなと後悔した。
急斜面をなんとかこなせば、傾斜がさほどきつくなく標高も下がってきたことにより雪も多少柔らかくなってアイゼンなしでも不安なく下りられるようになった。
[日暮沢小屋〜根子]
この頃になると、稜線には黒い雲がかかっており、かなり標高を下げている我々の所も結構な風が吹き付けてくるようになった。
やがて尾根に雪が完全になくなり、痩せて急な下降となれば小屋は間もなくだ。
木の根につまずいたりしないように気をつけて下りると、ひょっこりと小屋に着いた。
靴を脱ぐと、この後歩くのがいやになるので、小屋には入らずに入口に腰掛けて休憩した。
この時期いろいろな記録で難儀している日暮沢の渡渉だが、後は林道歩きを済ませて帰るだけで履き替えるサンダルも持ってきているので、そのまま流れをバシャバシャと歩いて横断した。
あとはのんびり道草をしながら根子へ向かった。
根子からバスで銘水館へ。以前お風呂に入った後食事をした覚えがあったが、バスの時刻を見ると時刻変更があったようで、食事をとっている時間はない。
食事は諦めて、お風呂にゆっくり入って、寒河江駅への乗り継ぎのバスに乗り込むと運転手さんの顔に見覚えが。なんと根子から我々を乗せてくれた運転手さんだった。
我々の他に乗客は居なかったので、まるで我々がお風呂に入るのを待っていてくれたかのようになった。
途中他の方が乗ってくるまで運転手さんに話しを聞くと、今年から山交バスが銘水館-寒河江駅間の運行を止めてしまったので、西川町でバスを出すようになったとのこと。
ありがたい。
市町村合併してバス便が切り捨てられてしまった様々な旧○○村や○○町の扱いを見ると、合併して大きくなればいいって物ではない、小さくても自立して生活できるのが一番ではないかと改めて考えさせられた。
無事寒河江駅に到着して左沢線に乗り込んだところ、駅員さん乗客とも妙にのんびりしている。案内放送を聞くと強風で遅れているそうな。
山だけでなく麓でも強風だったようで、新幹線も軒並み遅延していた。
朝日軍道完走ならず残念だが、下りてきて正解だ。お疲れ様と新幹線車内で「牛肉ど真ん中」弁当と高畠ワインで乾杯した。
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お世話になりました |
大朝日岳方面 風がなければ絶好の登山日和 |
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寒江山以東岳方面 |
雪が固いので竜門山から恐る恐る下りるモコモコさん |
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ユウフンまでほぼ夏道が出ているようだ |
稜線の陰で風も穏やかで助かる |
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清太岩山のほうが雪が着いている |
モコモコさんはこの下りで山人は鞍部からアイゼンを着けた |
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この辺りで突風に吹かれる |
間もなくゴロビツ沢の下降点 |
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ガスっているとこのまま尾根を下ってしまいそうなところ |
今日は視界がいいのとトレースがあるので間違いようがない |
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背後から怪しい雲が・・・ |
ブナが出てきた |
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線引きしたかのように一気に太い木になる |
うっすら芽吹いてきたよ |
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ブナの新緑がまぶしいなと思っていたら |
あっという間に雪消え |
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咲き始めたツツジ |
やせ尾根を木の根に躓かないように注意して下りる |
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無事下りてきた |
日暮沢小屋 稜線の風がここまで吹き下ろしてくるようになって寒い |
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日暮沢は流れをそのまま横切った |
きれいに修復されていた |
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桜に出迎えられた |
まだ雪が残っているところもある |
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林道脇の水芭蕉群生地 |
徒歩の我々にはありがたい水場 |
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アメリカ橋こと中先橋 |
桜咲く根子に到着 バス停はこの先左に曲がった神社の所 |
登山メモ
○出発時(水なし)山人ザック 27キロ モコモコさん 23キロ
○MSRシマーライト ホワイトガソリン 887ml 650ml 325ml各1本→使用量887mlのみ空
○ガス500缶一本ほぼ満タン(主に小屋)
1日目、3日目(沢水とる)、5日目(狐穴小屋で水出てる)
○ワカン使用せず
○写真撮影枚数約1850枚
○山人ウィスキー650ml モコモコさんウオッカ400ml・缶チュハイ1
○ICIゴアライトXとアライテント デラックスフライ
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