山域 |
朝日連峰 |
コース |
三面〜狐穴小屋〜天狗小屋〜大井沢 |
〜再びの三面コース〜 |
日程 |
2013年10月3日〜6日 |
沢に行こうか迷ったが、天気予報は見るたびにクルクル変わり振り回されるのにうんざりしたので縦走にした。
2日目となる10月4日だけは高気圧が来ることが確定しているようなので、前回雨の中の歩きとなった三面コースを天気のいい時にのんびり歩きたくなった。
狐穴小屋が改修工事中であるが、それが逆に管理人の安達さんが常駐していることになり、さらに天狗小屋へ繋げれば石川さんにも会え、5月のときにお世話になったお礼をお二人に言うことができる。
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データ |
アプローチ
東京駅6:08〜新潟駅8:13/8:27〜村上駅9:14/タクシー(11550円)三面登山口
コースタイム
10月3日(くもりときどき雨のち晴れ)
三面登山口11:05〜三面小屋13:43
10月4日(晴れ)
三面小屋4:48〜道陸神峰(水場)7:40/8:28〜大上戸山12:00〜相模山14:02〜狐穴小屋16:10
10月5日(くもりのちガス夕方からときどきくもり)
狐穴小屋7:42〜二ツ石水場10:07/11:17〜天狗小屋13:50
10月6日(くもりのち晴れ)
天狗小屋7:49〜南俣渡渉点12:00〜大井沢13:50
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10月3日(晴れ)
コースタイム;三面登山口11:05〜三面小屋13:43
前日にようやく行先が決定した。
一度歩いたことのあるコースであるが、天気が良くなかったためほとんど憶えていない。紅葉が綺麗だったことは憶えている。
今日の天気予報では午前中に雨マークが付いていたが、午後は良くなるらしいので予定通りに出発した。
途中燕三条駅付近でザーッと雨が降り、心配になったが新潟駅へ近づくと雨は再び止んで村上駅へ着くまで雨は降らなかった。
一安心と思っていたが、雨がとうとう村上でも降り始めてしまった。
村上駅でタクシーに乗り込む前に、コンビニでカップラーメンと追加で日本酒を仕入れてしまった。
タクシーは順調に三面登山口へと運んでくれた。もう少し交通の便が良いと楽なのだが。
車の人は往復にするか、片道だと車の回収に時間を費やさなければいけないので、このコースは逆に車が無い方が都合がいいのかもしれない。
三面登山口でも雨がパラついていて、そのままでは濡れそうなので雨具を着て出発となった。
雨は出発してすぐに止んでいる時間が長くなり、樹林の道なので雨具を脱ごうとするが、そのたびに雨が降り始め脱ぐのを断念といったことを繰り返して1時間程歩いていくと、完全に雨具を脱いでも大丈夫になった。
天気予報では雨の後涼しくなると言っていたが、日差しも時折差すようになり逆に蒸し暑くなって一向に歩みが捗らない。
三面(朝日)名物の一本丸太吊り橋がかかる平四郎沢へ着いた時にはかなりの汗が絞られていた。
「自己責任で渡ってください」とある橋を一人ずつ渡った。
少しでも間違うと谷へ何の抵抗もなく落ちてしまうので、集中力が大事だ。
経年で丸太がヌルヌルした感じがしたのか丸太が痩せて細くなったように感じたのか分からないが、なんだか今までで一番怖いと思った。
後でわかったことだが、この吊り橋は敢えて一本丸太のままにしてあるそうだ。
そして、“この吊り橋を渡れないようではこの先のコースは無理だ”と警告する番人の役割を果たしているとのことだ。
確かに、三面コースはアップダウンが多いだけでなく、ヤセ尾根が続いたりするのでこの吊り橋が渡れないと精神面でも厳しいと思う。
ここまでもこの先も三面小屋まで水筒いらずの登山道で、水を担がない分楽なのだが道陸神峰小屋まで行くのが面倒になってきた。
モコモコさんも同様で、三面小屋へ着いたら先へ進むかどうか相談しようということになった。
なんでこんなに時間がかかったんだという程進まなかったが、なんとか小屋に着いた。小屋の外観が以前より白く見えた。
前回は小屋の壁びっしりについていたカメック(我々はカメムシのことをこう呼んでいる)軍団が、今回はまだ押し寄せていなかったので小屋でのんびりできそうだということから、到着して即泊まることに決定した。カメック軍団の襲来は来週か?
これで朝日連峰の小屋は稜線だけでなく麓の小屋も含めて全て泊まったことになったので、今日の行動予定の半分もこなせていなかったがなんだかうれしかった。
小屋内に入ると、前から思っていたが朝日連峰の小屋としては雑然としていてなんだか汚らしいので、最初に掃除に取り掛かった。
恐らく心無い一部の人だと思うが、空のガスカートリッジや使用済みの電池・余った食料・調味料などゴミを置いていくのはやめてほしい。
害虫発生の原因になりかねない。
小屋自体の外観がきれいなので、余計に中の汚れが目立って残念に思った。
今日は予定よりもずっと手前で行動を打ち切ったので、明日は暗いうちから行動を開始しなければならない。
前回の記憶では、三面コースは本流の吊り橋を渡ってから最初山肌をトラバースするようにコース取りされていた。
コースが以前通った時と変わっていないか確かめるのと、また、明日は暗いうちに通過するため写真を撮ることが出来ないので、今のうちに写真撮影も済ませておくことにした。
偵察の結果、変わっておらず、トラバースする個所もきちんと鎖が付いているのが見えた。
小屋に戻り、再度掃除と整理整頓に精を出した。2階は資材置き場のようになっていたのと、掃除するにはかなりの時間がかかりそうなので1階が終わった時点で良しとした。
やっと乾杯だ。
本当に10月の山かと思うほど暖かく、天気もよくなってきたので美味しく飲むことができた。
明日、早起きをするため宴会もそこそこにして休むことにした。
10月4日(晴れ)
コースタイム;
三面小屋4:48〜道陸神峰(水場)7:40/8:28〜大上戸山12:00〜相模山14:02〜狐穴小屋16:10
空は満天の星空で今日の好天を期待させた。
まだ暗い中、ヘッドランプを点けて出発。
本流の橋がシッカリしたものに架け替えられていていて助かった。
橋を渡って少しトラバースをする所は、鎖やロープが張られているもののまだ暗く露で濡れていたので慎重にゆっくりと通過した。
山腹の登りにかかる所で、暑いので半袖シャツになった。本当に10月の山の朝か?
しばらくは本当に我慢の登りだ。汗が滴り落ちた。
やがてヘッドランプが不要になり、標高差250mほど稼ぐと少し傾斜が緩んで自分のペースで登っていけるようになった。これは記憶通りだ。
途中尾根が痩せる所で、1匹だけだが偵察しているスズメバチがうろうろしているので、時折「だるまさんがころんだ」状態になることを強要された。秋はスズメバチが特に凶暴になる時期なので要注意だ。
天気もよく、きれいに刈り払いされているので順調に登っていけた。
途中途中で、きのこか何か収穫物ないかなと探しながら(収穫は0)で結構時間を使ってしまった。
フトデ峰の案内板のそばに面白いもの発見!!
前回は気が付かなかったが、2本の木が胎内くぐりのような不思議な穴を作りだしていた。潜ってみたところ見事通り抜けが出来た。そんな遊びを楽んでから5分程歩くと雨量測定小屋だった。
ここから10分程登れば道陸神峰小屋だ。
三面から登っていくと、道陸神峰小屋少し手前に水場入口がある。
ここで水を汲んでいく予定だったので、着いてすぐに休憩を取りたいモコモコさんを置いてまずは一人で水場へと向かったところで事件発生。
なんと、よりによって水場への道に地蜂が巣を作っていたのだ。そうとは知らずに巣の上を踏んでしまったので、突然地面から蜂が文字通り湧いて出てきた。
「ギャーっ」と声を上げて咄嗟に坂を駆け降りて逃げたが、やはり蜂の世界にもスタートダッシュに優れたものがいるもので、不運にもお尻と膝を刺されてしまった。膝を刺してきた蜂はすぐにやっつけたので軽傷だったが、お尻は無抵抗だったので、やられた感がかなり強い。
あちらの言い分からすると「緊急発進!!戦闘開始!!!」という事態で、巣を守るためだったと思うとやっつけてしまった蜂には申し訳ないが、こちらも必死だったので勘弁してもらおう。
モコモコさんには待機するように伝えた。
ここの水場は水流が細いので汲むのに時間がかかった。同じ道を戻るのは怖いので藪こぎして戻った。
水場の入口に戻ってから、注意書きを書いたメモを入口に立っている木にくくりつけた。更に巣のある所に赤布を付けておいた。水場へ行くときは赤布のある所は静かに山側の藪を小さく巻いていった方が無難だと思う。
スズメバチでなかったのが不幸中の幸いでなんとか普通に歩いていけそうだ。
思いもよらない騒動が発生したため、休憩も含めてかれこれ1時間近くも留まってしまった。
道陸神峰小屋は相変わらずいい所に建っている。この小屋はいくら外で雨風が酷くても、小屋の中はとても静かに過ごせる不思議で最高の場所にあり、よくこんないい場所を見つけたなと感心する。
中は前よりも快適に過ごせるように工夫されていたが、入口に立っていたブルーシートを掛けるための柱が片方倒れてしまっていた。土間に寝るのは相変わらずなので、運動会で敷くレジャーシートを持っていくとペラペラでも、かなり快適になるかと思う。
今日は素通りでそのまま道陸神峰へと登り、大上戸までの長い灌木帯を進む。だんだん晴れてきて、暑いが気分がいい。
遭難碑に飴玉2つが備えられていた。ここは眺めがよくきれいに刈りはらわれていて休憩するのにいい所だ。
大上戸山まですぐ近くに見えるが、実際はうねっていて回り道をさせられる上に、小さいが急な登り下りが沢山続くので時間がかかる所だ。
前回歩いてそれが解っていてもつらい所なので、真夏の暑いときに初めて通るのは極めてきついだろうと思った。
逆に紅葉のさかりのときは、灌木帯なのでとてもきれいで楽しく歩けるのも事実だ。
痩せた尾根の片斜面状になっているところや、足を置く段差ができていない急な登り下りの所でもきちんと刈り払いされていた。
登山道が尾根を外れて山腹をトラバースするようになると、大上戸泊場と言われる大上戸山の手前にある草地だ。
泊場といっても、テントが一張やっと張れる程度のスペースしかない。
湿原を通る登山道の所は水が出ていなかったが少し窪を下ってみたところ、ちょろちょろであるが水が出ており冷たい水を汲むことができた。
泊場からは、尾根へ戻るため一登りすると、間もなく鎖の着いた大上戸の岩場だ。
岩場を登るとこれまできた道、これから行く稜線が良く見え最高の眺めとなった。大上戸山から行く方向がほぼ直角に変わるので先の様子がよく分かる。紅葉にはまだ早く、色づいてきた程度だったが、それはそれで綺麗だった。天気が良いこともあり何枚も写真を撮ってしまった。
大上戸山山頂まで一頑張りだった。
山頂は一気に視界が開けるので、休憩するのにいい所だ。早速荷物を降ろして行動食を頬張ろうとするとなにやら小さな虫がやたらに集ってきた。この季節にバカ虫かー?!と思って良く見ると羽蟻だった。
噛みついてきたり刺したりすることはないが、とにかく邪魔で煩い。
それでものんびりと景色を堪能して再出発。次に目指すは相模山だ。
ここから「もったいなーい」とモコモコさんが叫ぶほど一気に下って再び登ってが繰り返される道となるが、定期的に刈り払いされてからは歩く人の数もある程度いるようになって、刈りはらわれた笹や灌木の切株が踏み固められるようになったので、前回と雲泥の差で歩きやすくなっていた。
本当に刈り払いをしてくださった方に感謝だ。
相模山の登りでは主稜線が良く見えた。
ちょうど主稜線の紅葉のピークに当たったらしく、竜門小屋の上が燃えるような紅葉で感動した。
あまりにもきれいで見とれているうちに、思ったよりも早く相模山(三角点)に着けた。前回は三角点を見つけることが出来なかったが、今回は三角点の周りをきれいに刈り払ってすぐに見つかるようにしてくれてあったので難なく見つけることが出来た。
思ったよりも三面寄りにあったのが分かった。
相模山は、ポコポコと次から次へと越えるべきピークが現れて地図で見るよりもずっと通過に時間がかかるが、ちょうど紅葉のピークでとてもきれいだったので、それが逆に楽しく感じることができた。
相模山に立つと一気に主稜線を見渡すことができたが、ガスがかかり始めてきた。
いくつかピークを越えて眼下に池が見えれば相模山を一帯を通過したということだ。
草紅葉になった草原を一気に下って、池のほとりに立つと、風もない今日は水面に周りを映しておだやかで静かだった。
この先にも小さな池が現れ、それぞれ違った表情があってとてもいい所だ。ありがたいことに道も池のそばを通るように付けられているので自然と池めぐりができる。主稜線の縦走路から結構外れるが、少し足をのばして見に来る価値があると思う。
登山道が尾根上に戻るとガッコ沢を見下ろせるようになるのもこのコースで好きな所だ。ガッコ沢にはまだ雪渓が残っていた。
この頃になると主稜線はとうとうガスに覆われてしまったものの、ガッコ沢源頭のある山腹ははっきりと見ることができ、その眺めは、沢筋の黒から深緑〜黄へと色が変わっていくグラデーションがとても美しく、モコモコさんは感動の雄叫びをあげていた。これらを眺められるのは三面コースの醍醐味だ。
ガスが引いたり押し寄せたりする主稜線目指して登っていくと、北寒江山の縦走路合流点となった。
ここまでくれば狐穴小屋までもう少しだ。
のんびり歩いていく内に、いつの間にか主稜線を境に山形県側が雲海となっていて、月山や鳥海山が頭を出していた。
おおーっと歓声を上げてどんどん下ってとうとう三方境に着いた。
この辺りはいつも補修されていて頭が下がる。踏み跡を外さないようにペンキ印を探しながら慎重に下ると今晩の宿、狐穴小屋が見えた。
丁度小屋前にしょうこさん(狐穴小屋の副管理人さん)と思われる人がいて、小屋中に入っていった。恐らく我々の姿を発見して中にいる安達さんに知らせてくれているのだろうと話していると小屋への分岐となった。ここから石敷きの階段を快適に下って終わるはずだったが、ストックのキャップを石の隙間に挟んでしまい見失ってしまった。
必死に探して何とか見つけることができた。
小屋前には、相変わらず豊富な水が出ていた。
小屋の改修工事に携わっている職人さんも、丁度今日の作業を終えて片づけをしている所だった。
5ケ月ぶりの再会となったしょうこさんが早速声をかけてくれ「小屋の中随分と変わりましたよ」と教えてくれた。
さらに安達さんが出てきて、なんとモコモコさんの膝の怪我の様子を尋ねてくれた。ありがたいことである。小屋番さんのネットワークの強さを知った。
なんと我々は図らずもリニューアル後の宿泊者第一号を踏んでしまったとのことで、意味もなく喜んでしまった。
水を汲んで早速中へ入ると、靴置き場等はそのまま変わらずだが、居住部分への入口の位置が変わっており土間ができていた。
さらに2階へ上がるとロフトが出来ていた。
我々が泊まる場所には、安達さんがござを敷いて置いてくれたのですぐに荷物を降ろして寛ぐことが出来た。
早速乾杯をしてつまみをつまんでいると、なにやらいい匂いがしてきた。職人さんの賄い食が出来上がってきているらしい。
我々もそろそろ夕食の支度をと思っていると、一緒にどうぞといううれしい御誘いが。
お言葉に甘えて、1階に下りると皆さんお揃いだった。
乾杯をして、遠慮なくごちそうになってしまった。
おいしい食事をいただきながら、興味深い話を聞くことができ有意義で楽しい夜を過ごせた。
10月5日(くもりのちガス夕方からときどきくもり)
コースタイム; 狐穴小屋7:42〜二ツ石水場10:07/11:17〜天狗小屋13:50
当初は、朝早く出かけて以東小屋の様子を見てこようと思っていたが、昨日聞いた天気予報では午後から下り坂ということだったので、のんびり天狗小屋までの移動に留めておくことにした。
職人さんが食事を取り始める頃に我々はのんびりと朝食の準備。
今日の天狗小屋は、石川さんが所要で入れないため代わりの管理人さんが入るとのことだ。
いつも通りのコースで準備体操まで済ませて出発。
二ツ石尾根経由で狐穴小屋に入ったしょうこさんによると、オバラメキ・コバラメキの紅葉が見頃だということなので、楽しみだ。
そういえば、元から一番奥まった遠い所にある狐穴小屋は、7月の集中豪雨の影響で車両通行止めとなってしまった日暮沢の林道を歩くことになってしまうため益々遠くなり、今では天狗小屋経由二ツ石尾根を通るのが一番近くなってしまったのだな。
今日は言うなれば、主稜線を昨日の反対側から眺めることになる道だ。こちら側も見事で、写真を撮りまくり、八久和川の源頭部を観察するのを楽しんだりでなかなか進まない。
そうこうしているうちに、ガスが出てきてしまった。
高松峰の下りは、ロープの張られた露岩の下りになるので歩くのに専念した。5月のときはバックステップで降りたところだ。
さらにその先も痩せた尾根で、時折岩稜となるところだ。そのたびにここは5月のときは、トラバースして・・・踏み抜きが酷くて・・・と思い出しながら進むと、オバラメキ・コバラメキへと差しかかった。
楽しみにしていた紅葉だが、残念なことにすっかりガスが降りてきてしまい、全く周りが見えなくなってしまった。
これは、歩くのに集中しなさいという天の采配と思い慎重に進んでいくと、5月にモコモコさんが転んでひざを痛めた所に着いた。サイコロ岩(我々が勝手にそう呼んでいます)が目印だ。
これまで歩いた通り何事もなく通過。あまりにもあっさりと通過したので、モコモコさんは「転んだのってこの先だっけ?」とおかしな事を聞いてきた。
あのときも全く雪が付いておらず夏道と同じ状態だっただけに、なぜ転んだのか本人も分からないらしい。
雪が付いて無かったので気が緩んだのか、やはり注意力散漫だったということか?
この先、ヤセ尾根は相変わらずだが岩稜はなくなるので少し作戦会議。その内容とは、何のことはない、カップラーメンをいつ食べるかということだ。
どこか休憩時間中に食べるか小屋に着いてからにするか迷ったが、次の休憩で食することにした。
二ツ石の水場の道標でゆっくり休むことにした。
ここまでくれば、雨に降られても土の道なので特に危険なく歩けからだ。
行動中にお湯を沸かすのなんて久しぶりだ。やはり行動中に食べる温かいカップめんはおいしい。これに気を良くして、さらにコーヒーを飲んだりと、昨日同様またしても1時間以上費やしてしまった。
急ぐ必要は全くないので、歩くペースをこれまで以上にゆっくりにして進んだ。
ガスが濃くなって、時折木からポタポタと雨のように水滴が落ちてくるが、雨具は着ないで済んだ。
ゆっくりペースでも踏み抜きがないとやはり早い。5月のときとは段違いで歩きやすい。
ガスが濃くて全く見えないので、写真撮影のかわりにブナの実を拾い喰いしながらえっちらおっちら登り下りしていくと、今日最後の登りとなった。
息を整えながら急な登りを頑張ると、一気に緩やかになった。
残雪期ならばこのまま小屋へと一直線だが、雪のない今は少し回り込んだ先から小屋へ下降するようになっているので、もう少し登りを頑張る。
土俵状になった所を過ぎるといよいよ小屋分岐だ。
雪がないと思ったよりも降りる感覚が強い石敷きの階段を下るとヒョコっと小屋に到着だ。
小屋のドアを開けると話し声がした。
声の主は、管理人さんと先客の登山者(Kさん)1人だった。集中豪雨の後日暮沢始め朝日鉱泉の登山口まで車で入れなくなったため、登山者が集中して天狗小屋は混んでいると思っていたので拍子抜けしたと共にほっとした。
荷物を降ろして早速水汲み。
この小屋の水場も近くて助かる。水場へ着いてから今日の飲み物を冷やしておくことを思い出して小屋へ取りに戻ったりしたが、近いので楽だ。
小屋に着いた時間は早いが外はガスなので、早速飲みに入った。
寛いでいると、外で話し声がする。小屋内でも結構寒くて色々着込んでいるので、外で寒くないのかな?と話していると、管理人さんやKさんから「外の方があったかいよ」と声がかかった。
半信半疑で外に出てみると、本当に外の方が暖かい。
小屋前にあるテーブルで管理人さんやKさんと一緒に飲むことにした。
話が進むうちに、三面コースのことになった。管理人さんの話を聞いていると、なんと管理人さんは今年の三面コース刈り払い隊に歩荷として参加していたとのことだった。
刈り払いについて、初回のときの大変だった話は聞いていたが、定時の刈り払いになっても未だにかなり大変ということがわかった。
とても歩きやすくなっていたのは、大変な思いをして続けて刈り払いをしてくれているからなのだと改めて感じた。
朝日に行った人は、是非この刈り払いの話を聞いて欲しい、さらに三面コースをもっと多くの人に歩いてほしいと思った。
10月6日
コースタイム; 天狗小屋7:49〜南俣渡渉点12:00〜大井沢13:50
今日はゆっくりの出発。
ガスが晴れて見晴らしが良く、昨日見えなかった分存分に景色を楽しみながらゆっくり降りることにした。
最初に小屋分岐の道標まで登り返す。
小屋は見事に彩られたど真ん中に建っていた。以前紅葉の時に来たことがあるが天気が悪かったので、ゆっくり眺めるのは初めてだ。
今年は本当に紅葉の当たり年だと思う。
粟畑は一番の見頃で、稜線も良く見えたため展望を楽しんで結構な時間を費やしてしまった。
少し下ると草原の中の石敷の斜面となる。
昨日管理人さんとKさんから、雨量測定小屋までの石畳が滑るから気を付けて、くれぐれも注意してと言われていた。
最初はそれほどでもなかったが、下るにつれて苔が生えている場所が増えて、全体的に、沢の時によく見かける一見苔が付いているようには見えないが実は黒っぽい良く滑るヌル苔が表面を覆っているようになった。
今回はダブルストックで降りていたが、とうとうヌルヌルのナメ滝状態となって滑り始めた。
これはたまらんということで、脇に生えている笹を掴んで下りた。
下りで本来一番歩きやすいはずのところが、一番緊張した。
雨量測定小屋に着くと恐怖の石敷が終わる。今までは、石敷になって間もなくでまだヌルがついていない状態や残雪期で石敷が現れていないときに通っていたので、恐怖の石敷になっていたとは知らなかった。
一下りすると、登山道は樹林帯に入ってしまうので最後の朝日の展望を楽しんだ。
樹林帯に入ってからは、5月に天狗オタクさんから教わった残雪期のルートとの違いを確認しながら降りた。
猟師の水場の手前で天狗小屋へ向かう単独の男性と会っただけで、それきり誰にも会わない静かな山だった。
結局入山から下山までの山中で出合った登山者は2名。次に連休が控えているためか誰にも会わずに、主稜線の紅葉が一番いいときを独占できたのはある意味幸運だった。
この辺りはさすがに色づくにはまだ早い。
通常よりもかなりの時間をかけているものの、順調に降りていると登山道がぬかっている所が出てくるようになった。ここで事件発生。
ぬかるみにストックを突いたところ、キャップがぬかるみにはまって取れてしまったのだ。
懸命に探したが、もともとキャップの色が黒くて見つかり難いのにぬかるみに埋め込まれた状態になって行方不明になったので、残念ながら見つけることはできなかった。
がっかりして、とぼとぼと猟師の水場へと進み、水場でゆっくり休憩していると、管理人さんが降りてきた。
さすがに通いなれているだけあって早い。管理人さんは休憩も取らずに降りて行ってその後追いつくことはなかった。
水場を過ぎると、長いトラバースに入った。
トラバースが終り最後の下りに入る前にまた少し休憩。天気が良く標高が下がったので暑い。
バカ平に降りてからは、キノコを探しながら歩いたが収穫0。登山道から見えるような所は早くに採集されるのだからそうそう見つかるわけがないよな。
登山口間際になって藪を掻き分ける音がした。熊さんか?と一瞬身構えたら人の声が。キノコとりらしい。
登山口へ出て、林道へと向かうと7月の集中豪雨の爪跡が早速見られた。
路面には砂や小石が厚く堆積しており、両脇には草や枝が70〜80cm程の高さに引っ掛かっていたことから道自体にかなりの水が流れたことがわかる。
また5月に休んだメガネ橋とそれに続く林道はすっかり流され、メガネ橋の残骸に大きな流木が引っ掛かっていた。
林道は全く使えないので、南沢を渡渉し(平水ならば飛び石伝いに渡れる)植林地帯を巻いていくように道が付け替えられていた。
林道の路面も結構でこぼこしていた。
その先はしばらく既存の林道をそのまま進むようになっていた。後もう少しで大井沢だという所で林道の橋が落ちていた。
渡渉して対岸の林道へ上がろうと、しばらく渡渉する場所を探した。そうこうしていると、モコモコさんから「戻って迂回する林道を言った方がいい」と言われこのときは素直に従った。
現在はこの橋が渡れないので、その手前で右に分岐する(大井沢から来ると合流)林道(西廻り)まで戻り、現在は臨時に正規のルートとなっている西廻りの林道(※)へと入った。
ところが、この林道沢沿いでなく山腹を行く林道なので、登りが結構あり汗をかかされるものだった。大きく迂回するのでその分距離も長くなり、あのまま渡渉していれば、今頃温泉に着いていたという時間になっても延々と歩くことになった。
これにはうんざりして「あのまま渡渉すればよかったよ」と文句を言わなければやっていけなかった。
それでも歩いていれば進むもので、人里の匂いがしてきた。
林道が合流し、放置されたキャンプ場のような所(トイレの建物あり、使用できるかは不明)を過ぎると林道はどんどん下り始め、やっと大井沢に着いた。
日程に余裕を持ってきたので、ゆっくりと温泉に浸かることができた。
連休からたった一週間前にずらしただけで、静かで紅葉の盛りの山にどっぷり浸かることが出来て、大満足の山行となった。
※西廻りの林道は、昭文社の登山地図には載っておりませんが、大井沢から入るときは要所要所に案内がでているので迷うようなことはないと思います。
尚、この林道は民有地を通るものらしく好意で一般開放されているようです。キノコ・山菜採り等絶対にしないようにしましょう。
また、大きく迂回するため多少の登り下りが必要で距離も長くなったので、徒歩の人はこれまでよりも林道歩きに30分〜1時間は余裕を持った方がいいと思います。
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朝日連峰の名物 一本丸太吊り橋 |
三面小屋 |
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小屋内部 |
水場 |
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三面川 前日に偵察 |
三面川本流吊り橋 登山道は最初斜面のトラバース |
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小屋内にある朝日連峰概念図 |
尾根は痩せたり広がったりするが、ひたすら登る |
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胎内くぐりをして遊んでみた |
道陸神峰の水場 |
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地蜂の巣の所に赤布をつけておいた |
こいつにやられた |
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道陸神峰小屋 柱が片方倒れてしまった |
道陸神峰まで登ると先が見えるようになる |
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以東岳から笹原山へと続く尾根がよく見える |
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遭難碑の場所から大上戸山が見えた(ここからが遠い) |
稜線の紅葉がすごいようだ |
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標高1200m辺りは紅葉にはまだ早い |
大上戸山はかなり色づき始めているようだ |
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大上戸泊場へ一旦降りる |
少し窪を下ると水を汲めた |
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登り返してから泊場を見下ろした |
深く切れ込んだ険渓相模沢 |
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大上戸山手前はヤセ尾根になってくる |
振り返って見る |
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相模山方面 |
大上戸山は目前 |
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大上戸の岩場(鎖あり、足場はしっかりしている) |
岩場から来た道を振り返る(その1) |
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岩場から来た道を振り返る(その2) |
岩場から行く先をみる(その1) |
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岩場から行く先をみる(その2) |
山頂直下から大上戸山岩場がよく見えた |
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山頂から相模山へと続く尾根 |
山頂からもったいない下り |
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遠山峰を越えて再びガクンと下る |
きれいに刈り払いされていた 感謝です |
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相模山にかなり近づいた |
竜門山の燃えるような見事な紅葉 |
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相模山の登りの前に振り返る |
いざ!紅葉の進む相模山へ |
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三角点直前から振り返る |
前回は見落とした相模山三角点 |
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これからあの紅葉の中へ向かいます |
相模山の紅葉(その1) |
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岩肌に映える |
相模山の紅葉(その2) |
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相模山の紅葉(その3) |
相模山の最後のピーク |
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善六池が見えた |
善六池へ向かう所から振り返る |
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主稜線 |
主稜線 |
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以東岳に雲がかかってきた |
善六池と以東岳 |
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雪渓の残るガッコ沢 あのゴルジュの下はどんな滝があるのだろう |
絵になる以東岳 |
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源蔵池 |
振り返れば相模山 |
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右を見れば寒江山 |
左を見れば以東岳 |
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そして行先 |
今年の豪雪の名残 |
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三方池(狐穴小屋が見えた) |
雲海に浮かぶ月山と鳥海山 |
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寒江山 |
縦走路合流直前から見た三方池 |
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北寒江山(縦走路合流点)から主稜線 以東岳方面 |
北寒江山(縦走路合流点)から主稜線 大朝日岳方面 |
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雲海に青く浮かぶ月山と鳥海山 その2 |
健気に咲いていた |
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モコモコさんが胞子を飛ばせて喜んでいた |
三方境 保全作業された方々に感謝 |
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赤ペンキ印に従って |
ガスも演出の内 |
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三方境を降りたところから来た方向を見る(その1) |
三方境を降りたところから来た方向を見る(その2) |
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もうすぐ今日の長旅も終りだ |
水場に立派な蛇口がついていた |
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かなり大がかりな工事だ |
快適な狐穴小屋を後にして天狗小屋へ向けて出発 |
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八久和川の源頭 |
ちらも紅葉が見頃 |
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名残惜しい |
今日も錦秋の道を行く |
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孤高の花 |
あまりに美しく何度も振り返ってしまう |
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振り返って寒江山方面 |
振り返って中先峰方面 |
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振り返ってばかりで全く先に進まない |
いい加減先を見なくては |
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高松峰の下り(このすぐ先)は露岩となる |
少し長い下りだが、ロープが張られ安全に降りられる |
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オバラメキ・コバラメキのヤセ尾根に入ります |
あまりに見事で足がつい止まる |
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5月にモコモコさんが足を引っ掛けたところ |
難なく通過しサイコロ岩を越えるモコモコさん |
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オバラメキ・コバラメキが終わった |
二ツ石山 この後余りにも濃いガスのためしばらく撮影お休み |
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天狗小屋の水場 |
小屋前から見た粟畑 |
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色とりどりの中の天狗小屋 |
粟畑へ こちらも紅葉が見事 |
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うっとりする |
粟畑から振り返る |
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障子ヶ岳方面 |
恐怖の石畳の始まり |
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ヌメヌメのナメ滝状態 ササを掴んで恐る恐る下る |
樹林帯に入る前に(その1) |
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樹林帯に入る前に(その2) |
樹林帯に入る前に(その2) |
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豪雨の爪跡 南俣において |
豪雨の爪跡 大井沢近くの橋 |
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